「銀翼の魔術師」編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
----コツコツ
「?」
名前は新庄と会話をしながら、珈琲を2つとクッキーを持ったCAがコックピットに向かうのをチラリと確認する。
(コックピットへのサービス?国内線にしては珍しいわね)
card.254
---コンコン
「三沢です。珈琲をお持ちしました」
暗証番号を入力しコックピットに入るCAに続いて、スッと立ち上がった樹里が無断でコックピットに入っていく。
「……え、」
名前はそんな樹里の行動に目を見開くが、樹里に続いてコナンがコックピットの入口に向かうのが見える。
(……新一が見に行ったし、気にしなくて大丈夫かしら)
名前は、本来であれは咎められるはずの樹里の行動が気になったが、指輪を守るためなのか樹里の行動を逐一気にしているコナンに気付き、コナン任せれば良いか、と浮かしかけた腰を座席に戻す。
---シャッ
コックピットから戻った樹里に、マネージャーの矢口が声をかける。
「牧さん!はい、どうぞ。いつものチョコレート」
「あら、ありがとう」
樹里は、席に戻らず通路に立ったまま数種類あるチョコレートの上で悩むように指をさ迷わせた後、箱の中央にあるチョコレートを1つ取り出す。そして、その場でパクリと口に含むと指先についたチョコレートを嘗める。
「毛利先生もいかがですか?」
「あ、いただきます……うめぇ!」
小五郎がチョコレートを1つ口に入れるのと同じタイミングで、樹里がカッと目を見開く。
「グッ…!?」
「……樹里さん?」
樹里の異変に気付いた名前は、僅かに眉をよせながら思わず腰を浮かすが、グッと新庄に肩を押さえられる。
「……新庄さん?」
隣の新庄に目を向けると、新庄は名前の肩に手を置いたまま険しい顔で樹里を見つめている。
「ぐあああ……!!」
そんな中、樹里は苦しそうに喉に手を当てながら廊下に倒れ込む。
「…!?」
コナンや他の乗客達は、突然の出来事にどうする事も出来ずに唖然として樹里を見つめる。
「ぐおおお…………」
そんな中、樹里の苦しそうな声は徐々に弱まりパタリと力が抜けた手が床に落ちる。
---ゴォォォ!
飛行機が音をたてて進むなか、通路に倒れた樹里のそばには真剣な顔をした小五郎とコナンの姿。
「残念だが……もう…」
「えっ……そんな!?」
樹里の首に触れた小五郎の言葉に、乗客は小さく息をのむ。
「おじさん…アーモンド臭がする」
「ああ、青酸中毒だな…」
コナンの言葉に、小五郎も頷く。
「チョコレートだ!!チョコレートに毒が入っていたんだ!!」
「チョコレート……あっ!?」
伴の言葉を聞いた小五郎は、樹里と同じチョコレートを口にした事を思い出して顔を真っ青にする。
「お…お父さん、大丈夫!?」
蘭も心配そうに声をかけるが、その足元でコナンが笑顔で口を開く。
「大丈夫だよ。もし、おじさんが食べたチョコレートに毒が入っていたら、とっくに症状が出てるはずだもん」
「………。」
小学生に諭されてしまい、小五郎は気まずそうに口をつぐむ。
「………。」
(しかし…何で樹里さんが…)
コナンは、倒れた樹里をジッと見つめて考えを巡らせた。
「?」
名前は新庄と会話をしながら、珈琲を2つとクッキーを持ったCAがコックピットに向かうのをチラリと確認する。
(コックピットへのサービス?国内線にしては珍しいわね)
card.254
---コンコン
「三沢です。珈琲をお持ちしました」
暗証番号を入力しコックピットに入るCAに続いて、スッと立ち上がった樹里が無断でコックピットに入っていく。
「……え、」
名前はそんな樹里の行動に目を見開くが、樹里に続いてコナンがコックピットの入口に向かうのが見える。
(……新一が見に行ったし、気にしなくて大丈夫かしら)
名前は、本来であれは咎められるはずの樹里の行動が気になったが、指輪を守るためなのか樹里の行動を逐一気にしているコナンに気付き、コナン任せれば良いか、と浮かしかけた腰を座席に戻す。
---シャッ
コックピットから戻った樹里に、マネージャーの矢口が声をかける。
「牧さん!はい、どうぞ。いつものチョコレート」
「あら、ありがとう」
樹里は、席に戻らず通路に立ったまま数種類あるチョコレートの上で悩むように指をさ迷わせた後、箱の中央にあるチョコレートを1つ取り出す。そして、その場でパクリと口に含むと指先についたチョコレートを嘗める。
「毛利先生もいかがですか?」
「あ、いただきます……うめぇ!」
小五郎がチョコレートを1つ口に入れるのと同じタイミングで、樹里がカッと目を見開く。
「グッ…!?」
「……樹里さん?」
樹里の異変に気付いた名前は、僅かに眉をよせながら思わず腰を浮かすが、グッと新庄に肩を押さえられる。
「……新庄さん?」
隣の新庄に目を向けると、新庄は名前の肩に手を置いたまま険しい顔で樹里を見つめている。
「ぐあああ……!!」
そんな中、樹里は苦しそうに喉に手を当てながら廊下に倒れ込む。
「…!?」
コナンや他の乗客達は、突然の出来事にどうする事も出来ずに唖然として樹里を見つめる。
「ぐおおお…………」
そんな中、樹里の苦しそうな声は徐々に弱まりパタリと力が抜けた手が床に落ちる。
---ゴォォォ!
飛行機が音をたてて進むなか、通路に倒れた樹里のそばには真剣な顔をした小五郎とコナンの姿。
「残念だが……もう…」
「えっ……そんな!?」
樹里の首に触れた小五郎の言葉に、乗客は小さく息をのむ。
「おじさん…アーモンド臭がする」
「ああ、青酸中毒だな…」
コナンの言葉に、小五郎も頷く。
「チョコレートだ!!チョコレートに毒が入っていたんだ!!」
「チョコレート……あっ!?」
伴の言葉を聞いた小五郎は、樹里と同じチョコレートを口にした事を思い出して顔を真っ青にする。
「お…お父さん、大丈夫!?」
蘭も心配そうに声をかけるが、その足元でコナンが笑顔で口を開く。
「大丈夫だよ。もし、おじさんが食べたチョコレートに毒が入っていたら、とっくに症状が出てるはずだもん」
「………。」
小学生に諭されてしまい、小五郎は気まずそうに口をつぐむ。
「………。」
(しかし…何で樹里さんが…)
コナンは、倒れた樹里をジッと見つめて考えを巡らせた。