導入編(オリジナル)
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「またお前か…毛利君」
お馴染みの目暮警部は、ため息をつきながら小五郎にそう声をかける。
そのまわりで刑事や鑑識達は、現場の状況確認を始めていた。
card.25
「いや、しかし警部殿!今回は事件ではなく病死ですよ」
「ほぅ…何故だね?」
「ほら…机の上に心臓病の薬が散らばってる。おそらく急な発作に襲われて薬を飲もうとしたが、間に合わずにバラまいてしまい,そのまま死んでしまったんでしょう。館長は心臓の持病があったと聞いています」
「なるほど……確かに状況的にはそう見えるな」
小五郎の説明に目暮も現場を見渡しながら納得したように小さく頷く。
「!!」
(おっ!亡くなった館長には悪ぃが、病死なら事情聴取なく帰れるか!)
快斗は小五郎達の会話を聞いて一瞬このまま解放されるかもしれないと期待するが、ふいに声が大人達の足元から声が響く。
「あれれ~?でもおかしくない?」
小五郎の足元にいたコナンは、いつものように子供らしい声を上げて現場の違和感を指摘する。
「…………。」
(ふーん……名探偵、意外と苦労してるんだな)
いつも大人びた口調で自分を追い詰めるコナン。普段は、自分の犯行現場でしか顔を合わせないため、見慣れないそのわざとらしい姿に快斗は軽く同情しながらもコナンを見つめる。
しかしコナンのそんな努力もむなしく、快斗の視線の先ではコナンの主張は小五郎の耳には届かずに、いつものように首元を捕まれて「余計な事をするんじゃねぇ!」と、怒鳴られている。
「もうっ…ほら、コナン君!お父さん達の捜査の邪魔しちゃ駄目じゃない」
「そうよ!ガキンチョ!ここは、おじ様達に任せておきなさい」
終いには、蘭に抱えられて名前達のいる位置まで連れて来られてしまっている。
「…………。」
(名探偵、いつも苦労してんだな)
快斗はそんなコナンの姿を見ていて、何だか可哀相になってしまった。