「銀翼の魔術師」編
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---タタタ…
コナンは会場から出て、"新一″の後を追って館内を駆けていく。
---ドンッ!!
「わっ!?」
しかし曲がり角を勢いよく曲がった所で、コナンは誰かにぶつかって後ろに倒れこんだ。
card.242
「ボーズ、大丈夫か?走ったら危ないじゃないか…」
ぶつかった相手は制服を来た警備員で、転んだコナンを心配そうに覗きこむ。
「うん、大丈夫。それより……」
「……どうしましたか?」
「ああ…このボーズが角から飛び出してきて、俺にぶつかってすっ転んじまったんだよ」
コナンの言葉を遮り、コナンにぶつかった警備員の後ろから、もう1人の若い警備員が歩きながら声をかけてくる。
「……。」
コナンはその警備員をジッと見つめる。
「…へぇ、大丈夫だったかい?坊や」
「うん、大丈夫だよ!!…でもお兄さんの警棒かっこ良いね。こっちのおじさんのよりも長いんじゃない?」
その言葉に、コナンにぶつかった警備員も若い警備員の警棒に目を向ける。
「…本当だ、お前の随分長いな」
「まぁ…警棒にもいろいろあるから」
若い警備員は何でもないように警棒に触れながら答えるが、その言葉をコナンが遮って口を開く。
「……長さ60cm以下、直径3cm以下、重さ320g以下。警棒って、各都道府県の公安委員会で規定されてるんだよね?」
「……え、」
「お兄さんの警棒、かなり長すぎるんじゃない?」
「………。」
コナンの言葉に、若い警備員は警棒を手にもったまま眉を寄せて困惑する。
「ねぇ…どうして?」
「………ふふ」
警備員は小さく息をつくと、先ほどまでの人の良い笑顔とは違った不敵な笑みをコナンに向けながら口を開く。
「どうしてこんなに長いかって言うと……それは、"警棒"じゃないからだよ!!」
---カッ!!
「うわっ!!」
「くっ!」
その言葉とともに、警棒からまばゆい光が放たれてコナンと、もう一人の警備員は思わず目をつぶってしまう。
----タタタ!
その隙に、若い警備員は駆け出して行きエレベーターに駆け込む。
「……くそっ!!」
コナンは、警棒から放たれた光が落ち着いた後、警備員を追って駆け出すがあと1歩の所でエレベーターに間に合わず、コナンの前でパタンと扉が閉じる。
「……っ逃がすか!」
コナンは、上に上がったエレベーターを追って、エレベーター脇の階段を駆け上がって行った。