「銀翼の魔術師」編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「蘭ー?どうしたの?」
名前は、コナンに言われた通り新一達のいる位置から少し離れた所にいた蘭と園子の元に向かった。
card.239
「…名前も蘭を説得してよ!」
「ちょっと…園子!?」
蘭は少し慌てたように園子を制止する。
「何よ…どうしたの?」
名前は、そんな2人を見て首を傾げる。
「…私がね、あのガキんちょをどうにかするから…新一君と2人っきりになりなさいって言ってるのに、蘭ったら聞かないのよ」
「園子、良いんだってば!」
「……。久しぶりに会えたんじゃない、蘭は良いの?」
(今の"新一″と2人きりになられても、本当は困るけど…)
名前は、少し戸惑いがちに蘭に尋ねる。
「良いのよ…」
蘭は夕陽に照らされた新一の方に視線を向けて、小さく微笑む。
「なーんか感じが違うんだ。今日の新一…」
蘭は苦笑しながら、ポツリとそう呟く。
「……。」
名前は、新一を見つめる蘭の横顔をジッと見つめる。
「…何が違うの?」
「だってあんな事…いつも言わないもの…」
園子の問いに、蘭は僅かに頬を赤くして呟く。
「あんな事…?」
「キュ……キュートとか…」
「…それは、少しは素直になったって事よ!!アンタも素直になったら?」
園子は、苦笑しながら蘭の顔を覗きこむ。
「好きなら好きって言えば良いじゃない!」
「ば、馬鹿ね!!そんなんじゃないって言ってるでしょ!?」
「あら?そんなんじゃなかったら、何なのかしら?」
「ちょ、ちょっと…名前までやめてよ!!」
蘭は顔を真っ赤にして慌てはじめる。
「ふふ…」
名前は、そんな蘭の姿を見て小さく笑った後にこっそりため息をつく。
(……私も快斗が変装してる相手くらい、すぐに気付けるようにならなきゃ駄目ね…)
蘭が今の"新一"の違和感に出会ってすぐ気付いたことに、名前はぼんやりとそんな事を感じだ。
-----
----
---
--
「……あ、哀君!」
「何?博士」
突然横から聞こえた阿笠の焦った声に、灰原は雑誌から目を離す。
「し……し、新一君がこっちに来ておる」
「え…工藤君が何なの……!?」
灰原は訝し気に視線を上げると、自分達のいる方に向かって来ているの人物の姿は"江戸川コナン″ではなくて、"工藤新一″だったのだ。