「銀翼の魔術師」編
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「名前お姉さん!来て来て!!凄く綺麗だよ!」
歩美達の元に向かうと、自分達の元に向かって来る名前に気が付いたのか、歩美の方から名前に声をかけて来る。
「…どうしたの?」
「夕日が凄いの!」
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「本当だ……綺麗ね」
歩美の横に立ち、名前は窓の外に広がる町並みと夕陽を見つめる。
「…スゲー!スゲーなぁ!」
「元太君…さっきからスゲーしか言ってませんよ?」
「しょうがねぇだろ!!本当にスゲーんだから!」
光彦と元太の会話に、名前は小さく微笑む。
「おっ、こりゃ絶景だなぁ…」
「……!」
すると、突然耳元に響いた聞き覚えのある声に、名前がくるりと振り返るとそこには"新一″が立っている。
「まさにスゲーとしか言いようがねぇな…」
新一は夕日を見て、ニカッと微笑んで名前を見る。
「……そうね、本当に綺麗」
名前は、そんな"新一″の笑顔を見たら自分のもやもやした感情が馬鹿らしくなり、"新一″に向けて小さく微笑む。
「名前姉ちゃん!!」
しかし、そんな雰囲気を壊すかのように名前の名前を呼ぶのは、ジト目を向ける不機嫌そうなコナン。
「……何?コナン君」
「蘭姉ちゃん達が向こうで呼んでるよ!」
「…そう?ありがとう」
名前はチラリと新一を見て小さく肩をすくめた後に、新一の側を離れて蘭達の方に向かっていく。
「…何だ?ボウズ…さっきから機嫌悪ぃな」
名前の背中を見送った新一が、ニヤリと笑って足元のコナンに声をかける。
「新一兄ちゃんこそ…こんな所でヘラヘラしてて怪盗キッド″捕まえられるの?」
「はは!当然だろ?俺は…"高校生探偵の工藤新一″だぜ?」
「ふぅん…。しばらく見ない間に、随分腑抜けた顔になったんじゃない?」
「………言うねえ、」
新一はコナンの言葉に苦笑しながら、小さく頭を掻く。
「さて…俺は久しぶりに阿笠博士に挨拶でもしてくっかな!」
「……は?」
突然呟かれた新一の思いがけない言葉に、コナンはきょとんとする。
「おーい、お前ら!」
しかしそんなコナンを尻目に、新一は未だに外に目を向けている元太達に声をかける。
「なんだよ?」
「何ですか、新一さん」
「…コナン君も一緒に夕陽を見たいってよ!仲間に入れてやってくれよ!」
「えっ………はぁ!?」
コナン思いがけない言葉に、目を丸くして声をあげる。
「まったく…しょうがないですね~コナン君は!」
「オメー、意外と子供だな」
「一緒に見よーっ!コナン君!」
そして、あっという間に歩美達に囲まれて抜け出せないコナンに、ニヤリと笑みを浮かべて後、新一はカフェにいる阿笠と灰原の方に向かって行った。