「銀翼の魔術師」編
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一通り挨拶を終えて楽屋から出た名前達。蘭は、楽屋から出るやいなや新一に声をかける。
「ねぇ、ちょっと!!」
「ん?」
蘭に声をかけられ、新一は立ち止まり蘭に視線を向ける。
「………。」
名前は、向き合って喋る2人の姿に僅かな胸の疼きを感じて、何となく二人から視線をそらした。
card.236
「こっちに帰ってたんなら、連絡くらいしてよね!!」
「悪ぃ、悪ぃ!オメーの驚いたキュートな顔が見たくてな!」
「キュート!?」
「おー、のっけから言うねぇ…」
新一の言葉に蘭は頬を赤く染め、園子は呆れたように呟く。
「……ちょっと、壊れるわよ?」
「……え、」
「携帯。」
「ああ、本当だ。…ちょっと、ぼんやりしてたわ」
灰原に指摘されて、名前は右手に持っていた携帯を軋む音が鳴るほど強く握りしめていた事に気付く。
「……ぼんやり、ね」
灰原は意味深にそう呟いて、呆れたようにため息をついた。
「さて…俺はちょっと屋上見てくっかな…蘭も一緒にどうだ?最上階は展望フロアになってるみてーだぞ!」
"新一″は、至って自然に蘭に声をかける。
「……。」
(本物の新一みたい…)
名前は、新一に誘われて頬を染めている蘭と、蘭の隣に立つ新一の姿をぼんやりと見つめる。
「僕も行くっ!!」
新一と蘭が並んで屋上に行こうとする中、ふいにコナンの声が響く。
「え…?」
「アンタはいいの!」
せっかくの2人の時間を邪魔しようとするコナンを、園子は厳しく制止する。
「行く行く!!僕も行く!行く行く行くーっ」
「ちょっとあんた…」
「行く行く行くーっ!」
「……。」
(新一……何もそこまでしなくても)
名前は、とても中身は"工藤新一″とは思えないコナンの行動に、半ば呆れたように苦笑する。
「…ちょっと、名前!」
ぼんやりコナンを見ていた名前は、ふいに園子に名前を呼ばれる。
「……え、何…園子?」
「あんた、このガキんちょどうにかしなさいよ!あんた達仲良いでしょ?」
「……。」
園子の言葉に、仕方なく名前はコナンに近付く。おずおずとコナンに近付きながらも、名前はチラリと新一に目を向ける。すると、新一は名前を見てニコリと笑って口を開く。
「よぉ!名前も久しぶりだな!」
「…うん。久しぶりね、新一」
名前は無表情のまま小さくそう返すと、スッと新一から視線を逸らす。
「ほら…コナン君。コナン君は私と一緒に向こうに……!」
----ギロッ!
「……園子、やっぱり私パス」
「えー!?急に何言ってんのよ名前!」
「…ごめん」
(私…とても新一のあの視線には勝てない…)
名前は、未だに鋭い視線で自分を睨んでいるコナンから逃げるように、灰原の横に戻る。
「あなたも大変ね…」
すっかり傍観者を決め込んで楽しそうに笑いながらそう言う灰原。名前は「もう…冗談じゃないわよ」と、うんざりしたように肩を落とす。
結局、蘭の「みんなで行きましょう」の一言で屋上には全員で向かう事になった。
「ねぇ、ちょっと!!」
「ん?」
蘭に声をかけられ、新一は立ち止まり蘭に視線を向ける。
「………。」
名前は、向き合って喋る2人の姿に僅かな胸の疼きを感じて、何となく二人から視線をそらした。
card.236
「こっちに帰ってたんなら、連絡くらいしてよね!!」
「悪ぃ、悪ぃ!オメーの驚いたキュートな顔が見たくてな!」
「キュート!?」
「おー、のっけから言うねぇ…」
新一の言葉に蘭は頬を赤く染め、園子は呆れたように呟く。
「……ちょっと、壊れるわよ?」
「……え、」
「携帯。」
「ああ、本当だ。…ちょっと、ぼんやりしてたわ」
灰原に指摘されて、名前は右手に持っていた携帯を軋む音が鳴るほど強く握りしめていた事に気付く。
「……ぼんやり、ね」
灰原は意味深にそう呟いて、呆れたようにため息をついた。
「さて…俺はちょっと屋上見てくっかな…蘭も一緒にどうだ?最上階は展望フロアになってるみてーだぞ!」
"新一″は、至って自然に蘭に声をかける。
「……。」
(本物の新一みたい…)
名前は、新一に誘われて頬を染めている蘭と、蘭の隣に立つ新一の姿をぼんやりと見つめる。
「僕も行くっ!!」
新一と蘭が並んで屋上に行こうとする中、ふいにコナンの声が響く。
「え…?」
「アンタはいいの!」
せっかくの2人の時間を邪魔しようとするコナンを、園子は厳しく制止する。
「行く行く!!僕も行く!行く行く行くーっ」
「ちょっとあんた…」
「行く行く行くーっ!」
「……。」
(新一……何もそこまでしなくても)
名前は、とても中身は"工藤新一″とは思えないコナンの行動に、半ば呆れたように苦笑する。
「…ちょっと、名前!」
ぼんやりコナンを見ていた名前は、ふいに園子に名前を呼ばれる。
「……え、何…園子?」
「あんた、このガキんちょどうにかしなさいよ!あんた達仲良いでしょ?」
「……。」
園子の言葉に、仕方なく名前はコナンに近付く。おずおずとコナンに近付きながらも、名前はチラリと新一に目を向ける。すると、新一は名前を見てニコリと笑って口を開く。
「よぉ!名前も久しぶりだな!」
「…うん。久しぶりね、新一」
名前は無表情のまま小さくそう返すと、スッと新一から視線を逸らす。
「ほら…コナン君。コナン君は私と一緒に向こうに……!」
----ギロッ!
「……園子、やっぱり私パス」
「えー!?急に何言ってんのよ名前!」
「…ごめん」
(私…とても新一のあの視線には勝てない…)
名前は、未だに鋭い視線で自分を睨んでいるコナンから逃げるように、灰原の横に戻る。
「あなたも大変ね…」
すっかり傍観者を決め込んで楽しそうに笑いながらそう言う灰原。名前は「もう…冗談じゃないわよ」と、うんざりしたように肩を落とす。
結局、蘭の「みんなで行きましょう」の一言で屋上には全員で向かう事になった。