「銀翼の魔術師」編
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---劇場:宇宙
「ワクワクするわね!!実はこのお芝居見たかったのよ」
「本当!楽しみね!」
園子と蘭は、笑顔でそんな会話をしながら開演を待っている。
「おい、コナン!お前のリュックなんだよ?邪魔くせぇな!」
そんな蘭達の足元で、珍しくリュックサックを背負うコナンを見た元太が、訝し気に声をかけた。
card.232
「ん?あぁ…ちょっとな」
「まさか、自分だけ食べ物持って来たんじゃねーだろうな?」
「はは…オメーじゃあるまいし」
不思議そうにリュックを見つめる少年探偵団の子供たちを、曖昧にはぐらかすコナン。
「………。」
(キッド対策かしら…何か心配ね)
名前は、そんなコナンを見て小さくため息をつく。
「コラッ!特別に連れて来てやったんだから、行儀よくしてるんだぞ!」
「「「はーい!!」」」
小五郎の言葉に、歩美達は元気良く挨拶する。
「すまんのぉ…ワシらまで連れて来てもらって」
阿笠は子供達を横目に、苦笑いしながら小さく頭を下げる。
「…あなたの彼はもう来てるのかしら?」
阿笠の足元にいた灰原が、スッと名前の側にきて口を開く。
「…さぁ?来るとは思うんだけど……詳細は私にも教えてくれないから…何とも」
名前は小さく肩をすくめる。
「1度話してみたいわね…あなたと彼と」
「え?」
「私達と同年代の人間が、割り切って"犯罪者″になれる理由…聞いてみたいわ」
「……。」
「……そうは言っても、あなたの彼と"私″の場合は、罪の重さが違うけれど」
「……哀、」
自嘲気味にそう呟く灰原に、名前は何とも言えない気持ちになる。
「彼…江戸川君の正体を知ってるんでしょ?」
「…ええ」
「私の事も知ってるの?」
「哀の事は…詳しくは分かってないと思うわよ?ま、新一と一緒にいる時点で"普通の小学生″とは思ってないと思うけど」
「それは…そうでしょうね」
「……?」
名前は、灰原の横顔を見て小さく首を傾げる。
「毛利先生!!すみません、お待たせしてしまって…」
「矢口さん、どうも…」
名前達がそんな話をしていると、樹里のマネージャーの矢口が小五郎に声をかけてくる。矢口の案内で、名前達は舞台前の樹里の楽屋へ通される事になった。