「奇術愛好家連盟事件」編
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ロッジに戻った参加者達は、暖かい珈琲を飲んで身体を暖める。
(だいたい読めてきたな…この事件。残る謎は、ただ1つ…不可能犯罪。あの謎が解けねぇと犯人を追い詰める事は出来ねぇ)
そんな中、コナンは難しい顔をして不可能犯罪について考えを巡らしている。
card.217
「みなさん…良かったらワインでもどうです?暖まりますよ」
荒が2本のワインを手に笑顔で声をかける。
「こんな時にお酒?」
「軽く飲む程度なら良いんじゃない?」
「…気分直しにもなりますしね」
そんな会話を聞きながら、コナンはふと目に入ったワインの1本を手に取る。そのボトルのラベルにはヨットのが描かれている。
「……!?」
(これは…!!)
「…コナン君、何かわかった ?」
ワインのラベルを見ながら、ニヤリと笑うコナン。横に座る名前はその表情を見て小声で声をかける。
「あれ?…この絵ってなんか…。」
名前は、コナンの持っているワインを見て感じた違和感に首を傾げる。
「バーロー、よく見てみろよ」
「うーん?」
コナンにそう言われて、名前は正面からジッとワインボトルを見つめる。
「………あっ、」
「な?…オメーも分かったろ?」
「……でも、このトリックだとしたら…この犯行が出来るのって、あの人しか……」
「何だよ、オメー…犯人分かってなかったのか?」
「………私を化け物頭脳のあなたと一緒にしないでくれる?」
名前は、意外そうな顔で自分を見つめるコナンにため息をつく。
「化け物って、オメー……。ま、とにかくちょっと考えがあっから。オメーも後で少し手貸せよ」
名前の耳元でコソコソと話していたコナンは、それだけ言うと名前の返事も待たずに席を立つといつもの無邪気な子供の如く荒に声をかける。
「ねー、このロッジにホッチキスとかハサミとか長い紐とかなーい?」
「え?」
「…どうするのよ、そんなもの」
蘭が不思議そうに尋ねる。
「朝になるまで、ここで警察の人を待つんでしょ?暇だから図工の宿題やっちゃおうかなーって」
「それなら、おじさんの部屋にあると思うよ!一緒に来るかい?」
荒が笑顔でそう言うと、コナンも「うんっ!ありがとう!」と、満面の笑顔で嬉しそうに荒に着いて行く。そんなコナンの背中を見ながら「こんな時に宿題なんて。お子ちゃまは呑気でいいわよねー」と、園子がため息混じりに呟いた。