「からくり屋敷」編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…現行犯?現行犯で捕まえるって言ったのか?」
あの後、しばらくの間快斗に抱き着かれたり、からかわれたりと散々繰り返した後に、元々の本題に入った名前と快斗。
今はソファで隣同士で座りながら、真面目な表情で話していた。
「ええ…一応、そういう伝言を預かったけど」
card.198
「ま…それなら大丈夫だろうな」
「え?」
「だって、俺捕まんねぇもん」
「………。」
「…何だよ?」
「快斗の…その、変な自信とお気楽さが本当に心配だわ」
「大丈ー夫だって!!名前もいつも見てるだろ?怪盗キッドの時の、俺の素晴らしいパフォーマンス!」
「まあ……うん、そうね」
(確かに…快斗はいつも凄いと思うけど。新一もある意味、人間離れしてるからなぁ)
名前は自分の幼なじみを思い出して、小さくため息をつく。
「…ま、そうは言ってもこの間名前が言ってたように"黒羽快斗″と"名探偵″は面識もたない方が良いだろうな」
「そうね…」
「まぁ心配すんなよ」
快斗はニカッと笑って、名前の頭をポンッと叩く。
名前は、小さく苦笑しながらも頷く。快斗はそんな名前の顔を見て満足そうに頷いた後、「あっ!」と、何かを思いついたように口を開く。
「実は、名前に一個頼みがあんだけどよ」
「……?」
「俺が怪盗キッドとして、仕事する時は一応事前オメーにちゃんと言うようにするけどよ…」
「うん?」
「誰に化けるとか…手口とかは内緒のままにさせてくれねーか?」
「え?」
「オメーは、割とポーカーフェイスだけど…やっぱ近くに変装した俺がいるって分かってたら、多少は意識しちまうだろ?名探偵はそういう変化に鋭そうだし」
「ああ……そうね」
「…オメーもあいつ相手に、いろいろ隠したり、誤魔化すのも大変だろうし…詳細は言わねェようにしてぇんだけど」
「そうね、それは仕方ないわ。変装中の快斗の事が心配になっちゃう事もあるけど…私が余計な事して足引っ張るのも嫌だし…」
「悪ぃな…」
「ううん…近いうちにキッドになる予定はあるの?」
「ああ…今回は巨大宝石絡みじゃねぇけどな。ちょっと気になる事があって今度の週末に…な。」
「そっか…また無事に帰って来てからの思い出話を楽しみにしてるわ。気をつけてよ?」
「わーってるよ!!」
名前の頭をワシャワシャと撫でながら、快斗は苦笑する。
「名前は?今度の週末なんかあんのか?」
「私は週末確か…園子と蘭に何かのオフ会?に誘われてるわ」
「"オフ会″?オメー何かやってたのか?」
「ううん…私じゃなくて園子がやってるの」
「ふぅん?何か…こう言っちゃ悪ぃけど、あの子達といると事件が多いだろ?気をつけろよ」
「ふふ…その日は、おじさんも新一も来ないみたいだから大丈夫じゃない?」
名前は、いつも何らかの事件に巻き込まれる小五朗とコナンを思い出しながら苦笑したのだった。
からくり屋敷編fin.