「からくり屋敷」編
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---ザバーンッ!
「だ…大丈夫かよ!?」
落ちた沼から何とか上がって来た光彦に、元太は申し訳なさそうに声をかけるが、光彦は全身びしょ濡れになったのも構わずに目を丸くしながら声をあげる。
「あっ…ありました!!泥に隠れていましたけど、沼の底に輝る石が!!」
「「「ーっ!?」」」
「もらったぜぃ!!」
男のトレジャーハンターが、光彦の言葉を聞くやいなや、勢い良く沼に飛び込んで行く。
「こ…これっ!!それを取ってはならんっ!!」
老婆は男に対して必死に声をあげるが、水に潜ってしまった男には届かない。
(…"取ってはならん″?)
名前は老婆の言葉に首を傾げながら、慌てたようすの老婆を見つめた。
card.191
---ジャカ
「おっと動かないでよ?」
「…!?」
「まさか泥で隠されていたとはね…そのカードにつられてよく探さなかったから」
「お…お姉さん!?」
そこには銃を片手に怪し気に微笑む女のトレジャーハンター。
それを見た名前は、銃の一番近くにいた歩美達の前にスッと立って、子供達を自分の背中に隠す。
「…さぁ!!そっちへ並びな!これから宝石を手にして沼から出て来るあの男と一緒に、仲良く水浴びさせてあげようじゃないの」
「ふんっ…やっと尻尾を出しやがったな…怪盗キッド!!」
コナンが小さく笑いながら呟く言葉に、名前は思わず眉を寄せてコナンを見る。
「…ええ!?お姉さんが?」
「はぁ?私が怪盗キッド!?馬鹿ね、私は…」
目を丸くして声をあげる歩美達に、女のトレジャーハンターは呆れたようにため息をついて否定しようとする。
しかしその言葉を遮るように、名前が少し苛立ったように口を開く。
「あなたは…組んだ相棒を殺して宝を独り占めするトレジャーハンター…ただの"毒鼠″なんでしょ?」
「何ですって…?」
名前の言葉に、女はピクリと眉を動かすが、名前は構わずに女を睨みつける。
「怪盗キッドは、"私″達に銃を向けたりなんかしないわ 」
そして女には聞こえない小さな声で、ポツリとそう呟く。
そんな名前の足元にスッとコナンが並ぶ。
「ふっ…頭の良い子供達みたいだけど、迂闊よ…あなた達。わざわざ銃口に近付いて来るなんて…」
しかしそんな女の言葉に、コナンは焦る様子もなく口角を上げて笑う。
--プスッ!
「こうしないと…麻酔銃が確実に撃ち込めないんでね」
コナンはその言葉とともに、麻酔銃を発射する。麻酔針の当たった女は、銃を落としてその場で寝入ってしまう。
それを見た子供たちは、安堵の息をつきながら口を開く。
「ビックリしたぜ…あの姉ちゃんが怪盗気だったとはよ」
「本当だねー」
元太の言葉に、名前は僅かに不服そうに眉を寄せるが、こなが側にいたため反論せずに口をつぐんだまま腕を組む。
---ザバッ!
「ハッハッハッ!!あったぜ、仁王の石は頂戴したっ!」
そこに片手に輝く宝石を持つ男のトレジャーハンターが、笑顔で水面から顔を出す。
----ゴゴゴゴ…
「……ん?」
しかしそれと同じタイミングで、屋敷から不気味な機械音と地響きが起こり
、屋敷の壁を突き破って大量の水が流れ出てくる。
「うわぁぁぁ!?」
強い水の勢いで流されそうな子供達の腕を掴み、名前は何とか水流に逆らって声をあげる。
「は…早く宝石を元の場所に戻して!!」
「な…何っ!?」
「早くしねーと、この水と一緒に谷底に流されちまうぞ!!」
名前の言葉を引き継ぎ、コナンが叫んだ。
-----
----
---
--
「あった…あの屋敷じゃ!!」
その頃、森の中で迷っていた阿笠は、警察官と共に屋敷を目視できる位置まで来ていた。
-----ドドドド!!
「え?うわっ!?」
「な、何だ!?」
しかし突然屋敷の方向から流れてきた大量の水に、阿笠も警官も訳が分からず目を丸くして、再び来た道を引き返すのだった。
「だ…大丈夫かよ!?」
落ちた沼から何とか上がって来た光彦に、元太は申し訳なさそうに声をかけるが、光彦は全身びしょ濡れになったのも構わずに目を丸くしながら声をあげる。
「あっ…ありました!!泥に隠れていましたけど、沼の底に輝る石が!!」
「「「ーっ!?」」」
「もらったぜぃ!!」
男のトレジャーハンターが、光彦の言葉を聞くやいなや、勢い良く沼に飛び込んで行く。
「こ…これっ!!それを取ってはならんっ!!」
老婆は男に対して必死に声をあげるが、水に潜ってしまった男には届かない。
(…"取ってはならん″?)
名前は老婆の言葉に首を傾げながら、慌てたようすの老婆を見つめた。
card.191
---ジャカ
「おっと動かないでよ?」
「…!?」
「まさか泥で隠されていたとはね…そのカードにつられてよく探さなかったから」
「お…お姉さん!?」
そこには銃を片手に怪し気に微笑む女のトレジャーハンター。
それを見た名前は、銃の一番近くにいた歩美達の前にスッと立って、子供達を自分の背中に隠す。
「…さぁ!!そっちへ並びな!これから宝石を手にして沼から出て来るあの男と一緒に、仲良く水浴びさせてあげようじゃないの」
「ふんっ…やっと尻尾を出しやがったな…怪盗キッド!!」
コナンが小さく笑いながら呟く言葉に、名前は思わず眉を寄せてコナンを見る。
「…ええ!?お姉さんが?」
「はぁ?私が怪盗キッド!?馬鹿ね、私は…」
目を丸くして声をあげる歩美達に、女のトレジャーハンターは呆れたようにため息をついて否定しようとする。
しかしその言葉を遮るように、名前が少し苛立ったように口を開く。
「あなたは…組んだ相棒を殺して宝を独り占めするトレジャーハンター…ただの"毒鼠″なんでしょ?」
「何ですって…?」
名前の言葉に、女はピクリと眉を動かすが、名前は構わずに女を睨みつける。
「怪盗キッドは、"私″達に銃を向けたりなんかしないわ 」
そして女には聞こえない小さな声で、ポツリとそう呟く。
そんな名前の足元にスッとコナンが並ぶ。
「ふっ…頭の良い子供達みたいだけど、迂闊よ…あなた達。わざわざ銃口に近付いて来るなんて…」
しかしそんな女の言葉に、コナンは焦る様子もなく口角を上げて笑う。
--プスッ!
「こうしないと…麻酔銃が確実に撃ち込めないんでね」
コナンはその言葉とともに、麻酔銃を発射する。麻酔針の当たった女は、銃を落としてその場で寝入ってしまう。
それを見た子供たちは、安堵の息をつきながら口を開く。
「ビックリしたぜ…あの姉ちゃんが怪盗気だったとはよ」
「本当だねー」
元太の言葉に、名前は僅かに不服そうに眉を寄せるが、こなが側にいたため反論せずに口をつぐんだまま腕を組む。
---ザバッ!
「ハッハッハッ!!あったぜ、仁王の石は頂戴したっ!」
そこに片手に輝く宝石を持つ男のトレジャーハンターが、笑顔で水面から顔を出す。
----ゴゴゴゴ…
「……ん?」
しかしそれと同じタイミングで、屋敷から不気味な機械音と地響きが起こり
、屋敷の壁を突き破って大量の水が流れ出てくる。
「うわぁぁぁ!?」
強い水の勢いで流されそうな子供達の腕を掴み、名前は何とか水流に逆らって声をあげる。
「は…早く宝石を元の場所に戻して!!」
「な…何っ!?」
「早くしねーと、この水と一緒に谷底に流されちまうぞ!!」
名前の言葉を引き継ぎ、コナンが叫んだ。
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「あった…あの屋敷じゃ!!」
その頃、森の中で迷っていた阿笠は、警察官と共に屋敷を目視できる位置まで来ていた。
-----ドドドド!!
「え?うわっ!?」
「な、何だ!?」
しかし突然屋敷の方向から流れてきた大量の水に、阿笠も警官も訳が分からず目を丸くして、再び来た道を引き返すのだった。