「からくり屋敷」編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「じゃ、私はこの辺で…」
「後は大した仕掛けはねェから、そのガキ連中を出口まで頼んだぜ?」
先ほどまで行動を共にしていた男女のトレジャーハンターは、そう言い残して別々の道を進んでいく。
「ふんっ…勝手にせい!」
老婆は口ではそう言いながらも、しっかりと屋敷の外までコナン達と一緒に向かってくれた。
card.190
「ふぅ…」
「やっと出られましたね!…でも外は真っ暗ですね」
「博士まだ来てねーみたいだぞ?」
「博士?」
元太の言葉に、老婆はチラリと元太を見て尋ねる。
「本当は、博士がお巡りさん連れてここに来る事になってたの…」
「ほー!それならば、この婆がおらんでも山は降りられそうじゃのォ…」
そう言いながら、老婆は軽く鞄を肩にかけ直す。そして、名前の方にチラリと目を向けると更に言葉を続ける。
「仁王様に祟られとォなかったら…道草なんぞ食わずに早く帰るんじゃぞ!!」
「……ええ、ここまでありがとうございました」
名前は小さく頷きながら礼を言って、老婆の背中を見送る。
----
---
--
-
「邪魔な人達はいなくなったんだから、そろそろ案内してくれない?お宝の在処に」
老婆の背中を見えなくなったのを見計らい、灰原がコナンにニヤリと笑いながら尋ねる。
「ったく、」
コナンはそう言いながらも、楽しそうな顔で暗号の内容を語りながらその答えが導く場所に足を進める。
「ここは?」
「最初に来た沼ですね」
そう。屋敷の暗号が示す場所は、最初に灯籠の暗号を見つけた沼にある小さな滝だったのだ。
名前は、嬉しそうに沼に駆け出す歩美達に小さく微笑みを浮かべた後に、真剣な表情に戻ってコナンに声をかける。
「ねぇ…沼に沈められていた死体なくなっているわよ」
「ああ、俺達が屋敷に入った後で犯人がまた隠したんだ…犯行をごまかすためにな」
名前の言葉にコナンと灰原が沼を覗いていると、ふいに後ろから声が聞こえる。
「何の事だ?死体って…」
「ーっ!?」
そこには、先ほど別れたはずの男のトレジャーハンターが立っていた。
その頃、元太達はライトで沼を照らしながら沼の中を覗き込んでいた。
「あった?元太君…」
「それがよ…何か暗くてよ、潜んねーとわからねーぜ?」
「残念だったわね…」
すると、ふと頭上から突然声が聞こえて、元太達は驚いて視線を上に向ける。
「あ、さっきのお姉さん!」
元太達が視線を向けた少し小高い岩の上には、先ほどまで一緒にいたトレジャーハンターの女が座っていた。女の髪や衣類からは、ポタポタと水が滴っている。
「せっかく別の出口から出て先回りしたんだけど…どうやさ先を越されちゃったみたいよ。"彼″に……滝の裏を見てご覧なさい」
歩美達は女のトレジャーハンターの言葉に首を傾げながら、滝の裏に目を向ける。
「……あっ!」
「カードがナイフで止めてあります!」
--------------
仁王の石は頂いた
怪盗キッド
--------------
「そ、そんなぁ…」
「うそ~っ!?」
歩美達が肩を落とす中、名前は腕を組んだままカードを見つめる。
「ヒョヒョヒョッ…さすが、天下の大泥棒じゃ!浮世をまやかす、あの怪盗に盗られたのなら…絡繰吉右衛門さんも本望じゃろうて…」
「あの婆さん…帰ってなかったのかよ…」
ふいに聞こえた奇妙な笑い声に、元太は呆れたように呟きながら、ドサリとその場に腰を降ろす。
---ドンッ
「う…わっ!!」
しかしよそ見をしながら腰を降ろしたために、近くにいた光彦に身体がぶつかってしまい、光彦は小さく声をあげながらグラリとバランスを崩す。
---ドボーンッ!!
「み…光彦君!?」
そして、体勢を立て直すことが出来ずにそのまま沼へと落ちてしまった。
「後は大した仕掛けはねェから、そのガキ連中を出口まで頼んだぜ?」
先ほどまで行動を共にしていた男女のトレジャーハンターは、そう言い残して別々の道を進んでいく。
「ふんっ…勝手にせい!」
老婆は口ではそう言いながらも、しっかりと屋敷の外までコナン達と一緒に向かってくれた。
card.190
「ふぅ…」
「やっと出られましたね!…でも外は真っ暗ですね」
「博士まだ来てねーみたいだぞ?」
「博士?」
元太の言葉に、老婆はチラリと元太を見て尋ねる。
「本当は、博士がお巡りさん連れてここに来る事になってたの…」
「ほー!それならば、この婆がおらんでも山は降りられそうじゃのォ…」
そう言いながら、老婆は軽く鞄を肩にかけ直す。そして、名前の方にチラリと目を向けると更に言葉を続ける。
「仁王様に祟られとォなかったら…道草なんぞ食わずに早く帰るんじゃぞ!!」
「……ええ、ここまでありがとうございました」
名前は小さく頷きながら礼を言って、老婆の背中を見送る。
----
---
--
-
「邪魔な人達はいなくなったんだから、そろそろ案内してくれない?お宝の在処に」
老婆の背中を見えなくなったのを見計らい、灰原がコナンにニヤリと笑いながら尋ねる。
「ったく、」
コナンはそう言いながらも、楽しそうな顔で暗号の内容を語りながらその答えが導く場所に足を進める。
「ここは?」
「最初に来た沼ですね」
そう。屋敷の暗号が示す場所は、最初に灯籠の暗号を見つけた沼にある小さな滝だったのだ。
名前は、嬉しそうに沼に駆け出す歩美達に小さく微笑みを浮かべた後に、真剣な表情に戻ってコナンに声をかける。
「ねぇ…沼に沈められていた死体なくなっているわよ」
「ああ、俺達が屋敷に入った後で犯人がまた隠したんだ…犯行をごまかすためにな」
名前の言葉にコナンと灰原が沼を覗いていると、ふいに後ろから声が聞こえる。
「何の事だ?死体って…」
「ーっ!?」
そこには、先ほど別れたはずの男のトレジャーハンターが立っていた。
その頃、元太達はライトで沼を照らしながら沼の中を覗き込んでいた。
「あった?元太君…」
「それがよ…何か暗くてよ、潜んねーとわからねーぜ?」
「残念だったわね…」
すると、ふと頭上から突然声が聞こえて、元太達は驚いて視線を上に向ける。
「あ、さっきのお姉さん!」
元太達が視線を向けた少し小高い岩の上には、先ほどまで一緒にいたトレジャーハンターの女が座っていた。女の髪や衣類からは、ポタポタと水が滴っている。
「せっかく別の出口から出て先回りしたんだけど…どうやさ先を越されちゃったみたいよ。"彼″に……滝の裏を見てご覧なさい」
歩美達は女のトレジャーハンターの言葉に首を傾げながら、滝の裏に目を向ける。
「……あっ!」
「カードがナイフで止めてあります!」
--------------
仁王の石は頂いた
怪盗キッド
--------------
「そ、そんなぁ…」
「うそ~っ!?」
歩美達が肩を落とす中、名前は腕を組んだままカードを見つめる。
「ヒョヒョヒョッ…さすが、天下の大泥棒じゃ!浮世をまやかす、あの怪盗に盗られたのなら…絡繰吉右衛門さんも本望じゃろうて…」
「あの婆さん…帰ってなかったのかよ…」
ふいに聞こえた奇妙な笑い声に、元太は呆れたように呟きながら、ドサリとその場に腰を降ろす。
---ドンッ
「う…わっ!!」
しかしよそ見をしながら腰を降ろしたために、近くにいた光彦に身体がぶつかってしまい、光彦は小さく声をあげながらグラリとバランスを崩す。
---ドボーンッ!!
「み…光彦君!?」
そして、体勢を立て直すことが出来ずにそのまま沼へと落ちてしまった。