「からくり屋敷」編
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迷ひし者
我に神器を供へよ…
三水吉右衛門
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「これって…お墓じゃなくて何かの暗号なんじゃない?」
名前は、老婆が指した石碑の文字を見てコナンに尋ねる。
「ああ、そのようだな」
コナンは顎に手を当ててしばらく考えた後に、先ほどの勾玉を持っている事を男のトレジャーハンターに明かし、その変わりに男が持つ神器の情報を聞き出し始める。
(謎解きは…新一に任せようかしら。こんな骸骨だらけの不気味な所で考え事なんて出来ないわ)
名前はコナンの様子を横目で確認しながら、小さくため息をついて壁に寄り掛かかった。
card.189
「お嬢さん…」
すると足元から声をかけられて、名前はチラリと声がした方に視線を向ける。
「何ですか?お婆さん…」
「お嬢さん、あんた…こういう場所が怖いんじゃろ?」
「えっ…ええ、まぁ…そうですね」
「それなのに、何でわざわざこんな所に来てるんじゃ?」
「何でって言われても…」
(来たくてきたわけじゃないんだけど…)
「怖がりがこんな所で意地をはってないで、さっさと帰るんじゃな!」
「なっ…」
しかし老婆は一方的にそこまでいうと、スタスタと進んで行ってしまう。
(何で……見ず知らずのお婆さんに、そこまで言われなきゃならないのよ…)
名前が眉を寄せて、不服そうに髪を掻きあげる。
すると、少し離れた位置にいたコナン達はどうやら結論が出たようで先に進みはじめる。
「だいたい…ここまで来て一人で帰るわけにもいかないじゃない」
名前は小さくため息をつきながら、コナン達の後を追うために足を進めた。
「…見ろよ?この滝壺…そっくりじゃねぇか…八岐の大蛇にな!!」
少し歩いた後に、開けた扉の先には無数の滝が水しぶきをたてながら落下しており、それを見たコナンがニヤリと笑って呟く。
「…本当に小説の中みたいな屋敷ね」
(新一達の推理を聞いてなかったから…よく分からないけど、とりあえず草薙の剣を見つければ良いみたいね)
「おーし!この先に神器があるんだな!」
元太は、楽しそうに笑いながら一歩足を進める。
「ま…待て、元太!!」
また何か仕掛けがあるのだろうとコナンは制止するが、元太のいる位置からコナンは離れた場所にいたため元太は構わず進もうとしていく。
(もうっ!本当にトラブルメーカーんだから)
「元太君…待って、」
コナンより元太に近い位置にいた名前が、元太を止めるために一歩前に足を踏み出して元太を制止する。
「…どけっ!!」
「うわっ!」
「キャッ…!」
すると老婆が突然名前と元太を勢いよく押しのけて駆け出していく。
----シュン!シュンッ!!
しかし、元太が踏み出そうとした場所に老婆が足を踏み入れた途端に、四方から大きな刃が襲って来る。
「ヒェェ!」
老婆は小さく声にならない声をあげて腰を抜かしながら、冷や汗を流し名前達の場所に慌てて戻って来る。
「…やっぱりお婆さんもお宝目当てだったのね」
女性のトレジャーハンターは、老婆の行動を見て呆れたように呟き、他の皆も老婆にジト目を向けている。
「……。」
--どけっ!!--
(あの突き飛ばし方…私達より先に進みたいって感じじゃなかったけど…)
そんな中、名前は一人首を傾げながら老婆を見つめる。
「でも厄介な仕掛けね。あの剣を取ろうと先に進むと、床に重さが加わって四方から刃が襲って来る」
「…取らせない気なんでしょうか?」
部屋の奥には目当ての草薙の剣の姿は見えているのだが、先程の仕掛けのせいで取りに行くことが出来ないため悔しそうに剣を見つめる。
しかし、そんな中コナンは一歩足を前に進める。
「いや…ただの厄介な仕掛けじゃないよ」
「コ、コナン君!?」
コナンが足を踏み出した事で、床が重さを感知して再び四方から刃が遅いかかる。
「ほら…刃にこんな取っ手がついてるって事は…」
--パシッ!!
「この刃を利用して…あの剣の元へ行けって事だよ!!」
コナンは刃の取っ手に掴まりながら、タンタン…と、刃から刃に飛びうつって行き剣の元にたどり着く。
「すごーい!!」
「剣の元に着きやがった!」
周りからの声援を尻目に、コナンは草薙の剣を確認してから、再び刃に掴まりながら名前達の元に戻って来る。
--スタッ
「あら…その得意気な顔、何か分かったのね?」
「ホ、ホント?コナン君!?」
灰原と歩美が戻って来たコナンに声をかけるが、コナンは小さく首を振りながら口を開く。
「いや…尻尾を巻いて帰ろうって言う情けねぇ顔だよ」
「ふふ…嘘つきね」
名前はコナンの自信に満ち溢れた憎々しい笑みを見て、小さく微笑みを浮かべて呟いた。
迷ひし者
我に神器を供へよ…
三水吉右衛門
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「これって…お墓じゃなくて何かの暗号なんじゃない?」
名前は、老婆が指した石碑の文字を見てコナンに尋ねる。
「ああ、そのようだな」
コナンは顎に手を当ててしばらく考えた後に、先ほどの勾玉を持っている事を男のトレジャーハンターに明かし、その変わりに男が持つ神器の情報を聞き出し始める。
(謎解きは…新一に任せようかしら。こんな骸骨だらけの不気味な所で考え事なんて出来ないわ)
名前はコナンの様子を横目で確認しながら、小さくため息をついて壁に寄り掛かかった。
card.189
「お嬢さん…」
すると足元から声をかけられて、名前はチラリと声がした方に視線を向ける。
「何ですか?お婆さん…」
「お嬢さん、あんた…こういう場所が怖いんじゃろ?」
「えっ…ええ、まぁ…そうですね」
「それなのに、何でわざわざこんな所に来てるんじゃ?」
「何でって言われても…」
(来たくてきたわけじゃないんだけど…)
「怖がりがこんな所で意地をはってないで、さっさと帰るんじゃな!」
「なっ…」
しかし老婆は一方的にそこまでいうと、スタスタと進んで行ってしまう。
(何で……見ず知らずのお婆さんに、そこまで言われなきゃならないのよ…)
名前が眉を寄せて、不服そうに髪を掻きあげる。
すると、少し離れた位置にいたコナン達はどうやら結論が出たようで先に進みはじめる。
「だいたい…ここまで来て一人で帰るわけにもいかないじゃない」
名前は小さくため息をつきながら、コナン達の後を追うために足を進めた。
「…見ろよ?この滝壺…そっくりじゃねぇか…八岐の大蛇にな!!」
少し歩いた後に、開けた扉の先には無数の滝が水しぶきをたてながら落下しており、それを見たコナンがニヤリと笑って呟く。
「…本当に小説の中みたいな屋敷ね」
(新一達の推理を聞いてなかったから…よく分からないけど、とりあえず草薙の剣を見つければ良いみたいね)
「おーし!この先に神器があるんだな!」
元太は、楽しそうに笑いながら一歩足を進める。
「ま…待て、元太!!」
また何か仕掛けがあるのだろうとコナンは制止するが、元太のいる位置からコナンは離れた場所にいたため元太は構わず進もうとしていく。
(もうっ!本当にトラブルメーカーんだから)
「元太君…待って、」
コナンより元太に近い位置にいた名前が、元太を止めるために一歩前に足を踏み出して元太を制止する。
「…どけっ!!」
「うわっ!」
「キャッ…!」
すると老婆が突然名前と元太を勢いよく押しのけて駆け出していく。
----シュン!シュンッ!!
しかし、元太が踏み出そうとした場所に老婆が足を踏み入れた途端に、四方から大きな刃が襲って来る。
「ヒェェ!」
老婆は小さく声にならない声をあげて腰を抜かしながら、冷や汗を流し名前達の場所に慌てて戻って来る。
「…やっぱりお婆さんもお宝目当てだったのね」
女性のトレジャーハンターは、老婆の行動を見て呆れたように呟き、他の皆も老婆にジト目を向けている。
「……。」
--どけっ!!--
(あの突き飛ばし方…私達より先に進みたいって感じじゃなかったけど…)
そんな中、名前は一人首を傾げながら老婆を見つめる。
「でも厄介な仕掛けね。あの剣を取ろうと先に進むと、床に重さが加わって四方から刃が襲って来る」
「…取らせない気なんでしょうか?」
部屋の奥には目当ての草薙の剣の姿は見えているのだが、先程の仕掛けのせいで取りに行くことが出来ないため悔しそうに剣を見つめる。
しかし、そんな中コナンは一歩足を前に進める。
「いや…ただの厄介な仕掛けじゃないよ」
「コ、コナン君!?」
コナンが足を踏み出した事で、床が重さを感知して再び四方から刃が遅いかかる。
「ほら…刃にこんな取っ手がついてるって事は…」
--パシッ!!
「この刃を利用して…あの剣の元へ行けって事だよ!!」
コナンは刃の取っ手に掴まりながら、タンタン…と、刃から刃に飛びうつって行き剣の元にたどり着く。
「すごーい!!」
「剣の元に着きやがった!」
周りからの声援を尻目に、コナンは草薙の剣を確認してから、再び刃に掴まりながら名前達の元に戻って来る。
--スタッ
「あら…その得意気な顔、何か分かったのね?」
「ホ、ホント?コナン君!?」
灰原と歩美が戻って来たコナンに声をかけるが、コナンは小さく首を振りながら口を開く。
「いや…尻尾を巻いて帰ろうって言う情けねぇ顔だよ」
「ふふ…嘘つきね」
名前はコナンの自信に満ち溢れた憎々しい笑みを見て、小さく微笑みを浮かべて呟いた。