「からくり屋敷」編
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「おい!見ろよ、一番てっぺんに着いたみてーだぞ!!」
何とか無事に最上階までたどり着いた一同。元太は嬉しそうに声をあげる。
「じゃあ、屋根の上にダイヤモンドがあるのかな!?」
「あっ…ありました梯子です!」
歩美達は楽しそうに声をあげながら、梯子に駆け寄っていく。
card.188
「梯子…?」
(ちょっと待って…さっきまでの原理でいくと"梯子"って!!)
名前は梯子に向かう子ども達を見て、慌てて声をかける。
「ちょっと待って!」
「よせ!!そいつは罠だ!」
名前とコナンは同じタイミングで声を上げて制止するが、既に元太が梯子に手をかけている。
--ガコン
すると、音をたてて梯子の下の床がパカリと開く。
「「「う、うわーっ!!」」」
「ーっ!やっぱり!!」
「くそっ…!」
子供達の元へ駆け寄った名前とコナンはだったが間に合わず、子供たちは床の穴へ落ちていく。二人は、落ちていく子供達を追って穴に飛び込む。名前はなるべく子供達の衝撃を減らそうと子供達に手を伸ばして抱き抱える。
コナンは壁を蹴って落下するスピードを早めて自分が一番下に来ると、ベルトからアドバルーン大のサッカーボールを噴出させる。
---ボンッ、バムッ!!
大きく広がったサッカーボールの上にドサッと落ちる一同。
「痛い……」
「言っただろ?上に登ろうとすると下に落ちるって……」
「…名前お姉さん、コナン君もありがとう」
「どう致しまして…みんな大丈夫だった?」
「何とか…」
「おーい!大丈夫かー?今、ロープ降ろしてやるよ!」
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「ふぅ…何とか降りられましたけど…最下層に来てしまったようですね」
「本当はてっぺんに行きたかったのにね」
男性のトレジャーハンターのロープを使い何とか降りて来られたが、最下層まで来てしまった一同。
「ちょっとあなた大丈夫?」
「…無理」
灰原に呆れたように声をかけられた名前は、大きくため息をつく。自分達のいる場所の床は、なぜか大量の骸骨だらけなのだ。
「…こんなおじいさんまで」
骸骨に紛れて壁にもたれるように目を閉じる老人を見て、歩美が悲しげに呟く。
「…ジジィじゃのぉて…ババァじゃよ」
「きゃァァ!?」
「ヒッ!」
亡くなっていると思っていた老人の目がパチリと目を開き、いきなり声を出したため歩美は小さく悲鳴をあげる。名前も小さく声をあげて一歩後ずさると、足元にいた灰原にしっかりしなさいよ…と、呆れたようにため息をつかれる。
そんな中、老婆はコナン達を気にする様子もなくのんびり起き上がりながら、ふぁぁ…と大きく欠伸をする。
(こんな所でよく眠れるわね…)
「あら…おばーさんもライバル?」
「ん?」
「あんたもトレジャーハンターなんだろ?」
「ふん…レジャーなんぞに来ておらんわ。ワシは墓参りしたかっただけじゃ」
「…墓?」
「あの吉右衛門さんのなぁ…」
そう呟きながら老婆が視線を向けた先には、小さな石碑が立っていた。