「からくり屋敷」編
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小さなテントの中。
名前は、自分に突き刺さる視線に小さくため息をつく。
「…それでどうなんだよ?」
鋭い視線を自分に向けるのは小さくなった幼なじみ。その隣で楽しそうに微笑んでいる友人に、名前は恨めしげに視線をむけた。
card.184
*からくり屋敷編
「何なの?せっかくキャンプに来たのに、こんな風に狭いテントに押し込んで」
「オメー、彼氏が出来たって言うじゃねぇか」
「いけない?」
「そいつは、真っ当な奴なのかって聞いてんだ」
「あら…真っ当な人に決まってるでしょ。新一が何の心配をしてるのか知らないけど。どうして幼なじみのあなたに、私の恋愛事情をとやかく言われなくちゃならないのかしら」
「…あん?」
楽しいキャンプに来たはずが子供達が薪拾いに行った後に、眉を寄せた渋い表情のコナンにテントに押し込められたと思ったら予想通り事情聴取が始まったのだ。
そしてコナンの横では、口元に笑みを浮かべた灰原が優雅に傍観している。
「それなら…オメーは、あの気障な怪盗の事はもう良いんだな?」
「良いも何も…今の話に怪盗キッドは関係ないでしょ」
「…俺は、お前があんな犯罪者なんかに感化されてねェか心配してんだよ」
「……新一の物差しでばかり物を見ないでもらいたいわね。私は、自分が一緒にいたい相手くらい自分で見つけるわ」
「ほぉ…その言い方からすると、お前があの犯罪者と関係がある事は否定しねェのか…」
「あら…そう聞こえたかしら?」
2人はバチバチと火花が散る効果音が聞こえるのではないかと思うほど、鋭く睨み合う。
「…コナン君どうしたの?」
そこに薪拾いを終えた歩美達が戻って来て、険しい表情をしているコナンに心配そうに尋ねる。
名前は小さくため息をつくと、子ども達に気をつかわせないようにと、しかめていた表情を和らげる。
「そういえば…薪拾いをしている時に、古いお屋敷を見つけましたよ」
「…屋敷?」
光彦の言葉にコナンは小さく尋ね返す。
「ええ…何だか変わった石も落ちていて、コナン君達にも見てもらおうと思って戻って来たんです」
「何だか箱みたいな石で真ん中に穴があいていて、中を覗くとびっしり文字が書いてあったよ!」
「仁王の石がどうとか…書いてありましたけど。難しい漢字が多くて」
「……。」
(…相変わらず博識ね、光彦君は。新一と哀がいるから目立たないけど…そんな漢字が読める時点で、光彦君も十分小学生とは思えないと思うな…)
探偵団の子供達の話を聞きながら、名前はぼんやりと考える。
(それにしても…"仁王の石″か。…となると、)
チラリとコナンに目を向けると、コナンは何かを考えるような難しい立場に表情をした後に口を開く。
「なぁ…その石を見つけた所に案内してくれねーか?」
「……やっぱり」
名前はコナンの言葉に、諦めたように小さく呟く。
そして、楽しそうに屋敷に向かい始める子供達の引率者として後を追うべく立ち上がった。
名前は、自分に突き刺さる視線に小さくため息をつく。
「…それでどうなんだよ?」
鋭い視線を自分に向けるのは小さくなった幼なじみ。その隣で楽しそうに微笑んでいる友人に、名前は恨めしげに視線をむけた。
card.184
*からくり屋敷編
「何なの?せっかくキャンプに来たのに、こんな風に狭いテントに押し込んで」
「オメー、彼氏が出来たって言うじゃねぇか」
「いけない?」
「そいつは、真っ当な奴なのかって聞いてんだ」
「あら…真っ当な人に決まってるでしょ。新一が何の心配をしてるのか知らないけど。どうして幼なじみのあなたに、私の恋愛事情をとやかく言われなくちゃならないのかしら」
「…あん?」
楽しいキャンプに来たはずが子供達が薪拾いに行った後に、眉を寄せた渋い表情のコナンにテントに押し込められたと思ったら予想通り事情聴取が始まったのだ。
そしてコナンの横では、口元に笑みを浮かべた灰原が優雅に傍観している。
「それなら…オメーは、あの気障な怪盗の事はもう良いんだな?」
「良いも何も…今の話に怪盗キッドは関係ないでしょ」
「…俺は、お前があんな犯罪者なんかに感化されてねェか心配してんだよ」
「……新一の物差しでばかり物を見ないでもらいたいわね。私は、自分が一緒にいたい相手くらい自分で見つけるわ」
「ほぉ…その言い方からすると、お前があの犯罪者と関係がある事は否定しねェのか…」
「あら…そう聞こえたかしら?」
2人はバチバチと火花が散る効果音が聞こえるのではないかと思うほど、鋭く睨み合う。
「…コナン君どうしたの?」
そこに薪拾いを終えた歩美達が戻って来て、険しい表情をしているコナンに心配そうに尋ねる。
名前は小さくため息をつくと、子ども達に気をつかわせないようにと、しかめていた表情を和らげる。
「そういえば…薪拾いをしている時に、古いお屋敷を見つけましたよ」
「…屋敷?」
光彦の言葉にコナンは小さく尋ね返す。
「ええ…何だか変わった石も落ちていて、コナン君達にも見てもらおうと思って戻って来たんです」
「何だか箱みたいな石で真ん中に穴があいていて、中を覗くとびっしり文字が書いてあったよ!」
「仁王の石がどうとか…書いてありましたけど。難しい漢字が多くて」
「……。」
(…相変わらず博識ね、光彦君は。新一と哀がいるから目立たないけど…そんな漢字が読める時点で、光彦君も十分小学生とは思えないと思うな…)
探偵団の子供達の話を聞きながら、名前はぼんやりと考える。
(それにしても…"仁王の石″か。…となると、)
チラリとコナンに目を向けると、コナンは何かを考えるような難しい立場に表情をした後に口を開く。
「なぁ…その石を見つけた所に案内してくれねーか?」
「……やっぱり」
名前はコナンの言葉に、諦めたように小さく呟く。
そして、楽しそうに屋敷に向かい始める子供達の引率者として後を追うべく立ち上がった。