導入編(オリジナル)
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「名前ー!」
「こっちこっち!」
名前が待ち合わせの美術館の入口に行くと、そこにはもう蘭や少年探偵団の子供達の姿があった。
card.18
「名前お姉さん、こんにちは!」
ニッコリ笑いながら挨拶する歩美に、名前も微笑みながら言葉を返す。
「歩美ちゃん久しぶりだね、こんにちは。みんなも待たせてごめんなさい。元気だった?」
「俺達も今ついたんだ!」
「名前さん、お久しぶりです」
小さな探偵団たちは、久しぶりに会う名前を取り囲みワイワイと騒ぎ始める。
(相変わらず……いつも元気だな、みんな)
名前は、足元で口々に声をかけてくる元太達に内心苦笑しながら言葉を返していく。
「おい……オメーら、今日は動物園や遊園地とは違うんだ。あんまり騒いで困らせるなよ」
「「「はーい。」」」
しかし、そんな様子を見兼ねたコナンがサラッとと声をかけると、子供達は息の揃った返事を返して名前から離れて大人しくなる。
「…………。」
(本当…完全に保護者ね)
名前は、そんなコナンの気遣いに感謝しながらも、小さな探偵団達を見守るコナンと哀の姿を見て小さく微笑む。そして、改めて前を歩く蘭に聞こうと思っていた質問を投げ掛ける。
「ねぇ…今日どうしてこの美術館に来たんだっけ?」
「ああ…怪盗キッドが、この美術館に予告状出したでしょ?犯行予告の当日も怪盗キッドを見に来る予定なんだけど、事前にどんな美術館なのか見ておきたいって…園子が。」
「え、そのためにわざわざ来たの?」
「ふふっ…当たり前でしょ!愛しのキッド様に逢うためには入念なリサーチが必要なのよっ!」
蘭と名前の会話を聞いた園子がハイテンションでそう宣言する。
蘭にとってはいつもの事だが、目を瞬かせている名前を見た蘭は、
こっそりと事情を説明するために名前に話しかける。
どうやら園子は怪盗キッドに会うために予告を出す度に、現場に駆けつけているようだ。
園子が怪盗キッドのファンだとは何となく聞いていたが、ここまで熱心に追いかけているのは知らなかった。
「いつもいつもタイミングが悪くて…園子はまだ怪盗キッドに会ったことがないのよ」
「はは…そうなんだ」
(愛しのキッド様…か)
名前は、そんな園子の言葉を聞きながら、ぼんやりとあの夜に屋上で対面した怪盗キッドの姿を思い浮かべる。あの時は新一に巻き込まれた苛立ちと、早く帰りたい気持ちが勝って、怪盗キッドにそこまで興味をもてなかった。確かに話し方や立ち振舞いは紳士的だったし、話してみて思っていたよりは若いんだろうな…という印象を受けたくらいだ。しかし新一と好敵手になるあたり、あの立ち振舞いは演じられたもので素を出した彼はもっと気さくなのかもしれない。
(それにしても…私がもう怪盗キッドと会ったことがあるなんて知ったら、園子に怒られそうだな)
「こっちこっち!」
名前が待ち合わせの美術館の入口に行くと、そこにはもう蘭や少年探偵団の子供達の姿があった。
card.18
「名前お姉さん、こんにちは!」
ニッコリ笑いながら挨拶する歩美に、名前も微笑みながら言葉を返す。
「歩美ちゃん久しぶりだね、こんにちは。みんなも待たせてごめんなさい。元気だった?」
「俺達も今ついたんだ!」
「名前さん、お久しぶりです」
小さな探偵団たちは、久しぶりに会う名前を取り囲みワイワイと騒ぎ始める。
(相変わらず……いつも元気だな、みんな)
名前は、足元で口々に声をかけてくる元太達に内心苦笑しながら言葉を返していく。
「おい……オメーら、今日は動物園や遊園地とは違うんだ。あんまり騒いで困らせるなよ」
「「「はーい。」」」
しかし、そんな様子を見兼ねたコナンがサラッとと声をかけると、子供達は息の揃った返事を返して名前から離れて大人しくなる。
「…………。」
(本当…完全に保護者ね)
名前は、そんなコナンの気遣いに感謝しながらも、小さな探偵団達を見守るコナンと哀の姿を見て小さく微笑む。そして、改めて前を歩く蘭に聞こうと思っていた質問を投げ掛ける。
「ねぇ…今日どうしてこの美術館に来たんだっけ?」
「ああ…怪盗キッドが、この美術館に予告状出したでしょ?犯行予告の当日も怪盗キッドを見に来る予定なんだけど、事前にどんな美術館なのか見ておきたいって…園子が。」
「え、そのためにわざわざ来たの?」
「ふふっ…当たり前でしょ!愛しのキッド様に逢うためには入念なリサーチが必要なのよっ!」
蘭と名前の会話を聞いた園子がハイテンションでそう宣言する。
蘭にとってはいつもの事だが、目を瞬かせている名前を見た蘭は、
こっそりと事情を説明するために名前に話しかける。
どうやら園子は怪盗キッドに会うために予告を出す度に、現場に駆けつけているようだ。
園子が怪盗キッドのファンだとは何となく聞いていたが、ここまで熱心に追いかけているのは知らなかった。
「いつもいつもタイミングが悪くて…園子はまだ怪盗キッドに会ったことがないのよ」
「はは…そうなんだ」
(愛しのキッド様…か)
名前は、そんな園子の言葉を聞きながら、ぼんやりとあの夜に屋上で対面した怪盗キッドの姿を思い浮かべる。あの時は新一に巻き込まれた苛立ちと、早く帰りたい気持ちが勝って、怪盗キッドにそこまで興味をもてなかった。確かに話し方や立ち振舞いは紳士的だったし、話してみて思っていたよりは若いんだろうな…という印象を受けたくらいだ。しかし新一と好敵手になるあたり、あの立ち振舞いは演じられたもので素を出した彼はもっと気さくなのかもしれない。
(それにしても…私がもう怪盗キッドと会ったことがあるなんて知ったら、園子に怒られそうだな)