反応編
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---阿笠帝
今日は次の週末のキャンプの計画を立てるために、少年探偵団が学校帰りに集まっている。
そして偶然にも、新一の家の掃除に訪れていた蘭と園子も居合わせたため、阿笠帝はいつになく賑わっていた。
card.179
「ねぇねぇ!今度の週末、蘭お姉さん達は何か用事あるの?」
「え?今のところはないな~園子は何か予定ある?」
「私はないわよ。何なら、また名前も誘って私達もどこか行く?」
園子の何気ない提案を聞いて、蘭は小さく「あっ!」と、声をあげる。
「何よ、何か用事あったの?」
「ううん、そうじゃなくて!名前、彼氏出来たんですって」
「ええっ!?聞いてないわよ!!蘭ったら、いつ聞いたのよ!?」
「この間の船上パーティーがあった日に電話したのよ」
「ああ…あの日ね、名前何だか元気なさそうだったから気になってたけど。……まぁ、うまくいったなら良かったわね」
蘭と園子の話を聞いていたコナンは、「えっ!?」と、小さく声をあげる。
「ら…蘭姉ちゃん!!名前姉ちゃんに彼氏出来たのって、怪盗キッドが現れたあの日なの?」
「そうみたいだけど…それがどうかした?」
「う…ううん、あの日みんな帰ったの遅かったから変だなーって」
「馬鹿ねぇ…男と女には、時間なんか関係なくいろいろあんのよ!!ガキんちょがそんな事気にしなくていーの」
「でも名前…あの日、パーティーの途中から少し様子おかしかったって園子も言ってたじゃない?だからパーティーの間も、その彼と携帯とかで連絡とってて何か悩んでたのかなーって、私は思ってたんだけど」
キッドの変装に利用されていた蘭は、後日園子から聞いたパーティーの時の話を思い出しながら呟く。
「確かに…そうかもしれないわね!!それで、パーティーの後に何だかんだうまくまとまったのかも!!何にしても、今度ゆっくり話聞かせてもらいましょう!」
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蘭と園子の会話を聞きながら、コナンは険しい顔で考えこむ。
(あの日に?タイミングが良すぎやしねーか?)
コナンは嫌な予感がして、グッと眉を寄せる。
--あの子は、すぐに気付いてくれたぜ?--
--"愛"が…足りねぇんじゃねぇのか?--
コナンの脳裏には、口元に笑みを浮かべる怪盗の言葉が浮かぶ。
(あんな日に、携帯で他の野郎と呑気に連絡をとっていたとは考えにくい。まさか…名前……お前…)
自分の脳裏に浮かんだ最悪のシナリオに、コナンは小さく舌打ちする。
(……あらあら、また面倒な事になりそうね)
鋭い視線で何かを考え込むコナンの姿を横目でチラリと見て、灰原は小さくため息をついた。