導入編(オリジナル)
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「やっぱり……」
結局あれから快斗とは、当たり障りのない会話しかしなかった。初めて快斗を見たときに感じた違和感は拭えなかったものの、あれこれと話題を出して話を盛り上げてくれる快斗は話もうまくて面白かったし、かなりの好印象だ。
分かれ道で快斗と別れ、自分の部屋に戻った名前は数日前に園子から来ていたメールを見返していた。
card.17
「どこかで聞いたな……とは思ったけど、そっか園子のメールだったのね」
昼間、学校で林達が話していた怪盗キッドが予告状を出したという町田町にある美術館。今週末、園子からまさにその美術館に誘われていたのだ。
引っ越しやら転校に気をとられ、流し見してしまっていたため、改めてメールの内容を確認する。週末に同じく美術館に誘われているのは、私の他に蘭、蘭のお父さんに阿笠博士、少年探偵団のみんなだった。
「いつものメンバーってところね。……何も起こらないと良いけど。」
名前は、小さくなってしまった幼なじみの姿を思い浮かべて苦笑しながら呟く。あの幼なじみと一緒だと、昔から何かしら事件に巻き込まれるのだ。
それにしても、少年探偵団の子ども達も一緒に出かけるというのに行き先が美術館で良いのだろうか?
光彦君あたりは美術館にも興味があるのかもしれないが、何となくいつものメンバーで出かける割には不釣り合いな行き先に首をかしげる。
(この美術館…今、何か特別な展示とかやってたかな?)
「ま、いいか。詳しいことはまた園子に聞けば良いし…明日も早いみたいだし……もう寝ようかな」
ベッドで横になっているうちに眠気に襲われ、名前は携帯を枕元に置く。まだ眠るには早い時間にも思えるが、転校初日ということと、前日からの睡眠不足のためか思いの外疲れていたらしい。
目を閉じながら、今日あった出来事を思い返していく。新しい友人たちとの出会い、幼なじみにそっくりなクラスメイト。
微睡みつつも、ふと快斗の事を思い返す。あの違和感の正体に今後気付くときが来るのだろうか?
意識が完全に眠りの中へと落ちる間際に、名前は何故か真っ暗な闇の中に美しく光る満月を見た気がした。
結局あれから快斗とは、当たり障りのない会話しかしなかった。初めて快斗を見たときに感じた違和感は拭えなかったものの、あれこれと話題を出して話を盛り上げてくれる快斗は話もうまくて面白かったし、かなりの好印象だ。
分かれ道で快斗と別れ、自分の部屋に戻った名前は数日前に園子から来ていたメールを見返していた。
card.17
「どこかで聞いたな……とは思ったけど、そっか園子のメールだったのね」
昼間、学校で林達が話していた怪盗キッドが予告状を出したという町田町にある美術館。今週末、園子からまさにその美術館に誘われていたのだ。
引っ越しやら転校に気をとられ、流し見してしまっていたため、改めてメールの内容を確認する。週末に同じく美術館に誘われているのは、私の他に蘭、蘭のお父さんに阿笠博士、少年探偵団のみんなだった。
「いつものメンバーってところね。……何も起こらないと良いけど。」
名前は、小さくなってしまった幼なじみの姿を思い浮かべて苦笑しながら呟く。あの幼なじみと一緒だと、昔から何かしら事件に巻き込まれるのだ。
それにしても、少年探偵団の子ども達も一緒に出かけるというのに行き先が美術館で良いのだろうか?
光彦君あたりは美術館にも興味があるのかもしれないが、何となくいつものメンバーで出かける割には不釣り合いな行き先に首をかしげる。
(この美術館…今、何か特別な展示とかやってたかな?)
「ま、いいか。詳しいことはまた園子に聞けば良いし…明日も早いみたいだし……もう寝ようかな」
ベッドで横になっているうちに眠気に襲われ、名前は携帯を枕元に置く。まだ眠るには早い時間にも思えるが、転校初日ということと、前日からの睡眠不足のためか思いの外疲れていたらしい。
目を閉じながら、今日あった出来事を思い返していく。新しい友人たちとの出会い、幼なじみにそっくりなクラスメイト。
微睡みつつも、ふと快斗の事を思い返す。あの違和感の正体に今後気付くときが来るのだろうか?
意識が完全に眠りの中へと落ちる間際に、名前は何故か真っ暗な闇の中に美しく光る満月を見た気がした。