「漆黒の星」編
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--機関室
「ねぇ…コナン君?ここ機関室だよ?こんな所にキッドが本当にいるの?」
コナンに連れられて機関室までやって来た蘭。人気のない機関室の様子に戸惑うように辺りを見渡しながら、コナンに向かって不安気に尋ねる。
「蘭姉ちゃん、宝石言葉って知ってる?」
コナンはそんな蘭を尻目に、機関室に置かれていたサッカーボールを、ポンッと軽くリフティングしながら、無邪気な笑顔で蘭に向かって尋ねた。
card.168
「宝石言葉?」
「園子姉ちゃんのお母さんがヒントで言ってたよ。黒真珠は最も相応しい人に預けてるって…真珠の宝石言葉は"月″と"女性″。船に乗ってる人達の中で、名前に"月がつく女性″は、"鈴木朋子″さんだけだったんだ」
「へー。でもそれで、どうしてキッドの正体が分かっちゃうの?」
不思議そうに尋ねる蘭に、コナンはポン、ポンッと、頭でサッカーボールを操りながら笑顔のまま言葉を続ける。
「トランプのカードだよ…あの手品は初歩的なトリックなんだ。カードを渡す前から、誰がどう切っても引くカードは決まっているんだ」
「じゃ…じゃあ、そのカードにメッセージが貼ってあったって事は、まさかキッドの正体は真田さん?」
蘭は、小さく考えた後に眉を寄せながらコナンに尋ねる。
「…違うよ!僕ずーっと見てたけど、あの人は奥さんに近付いてないもの」
「じゃあ、誰なのよ?」
なかなか核心に触れないコナンに、苦笑しながら蘭は尋ねる。
「………。」
コナンは、トンッとリフティングを止めて地面に置いたボールに足を乗せる。そして、蘭に背を向けたまま口を開く。
「もう1人いるじゃない。カードをすり替えられる人物が…。そう、その人物は床にバラまかれたカードを拾うふりをして、カードを1枚抜いてメッセージを貼り付けた。……それを手のひらに忍ばせて、あたかもカードの束から引いたかの様に見せかけたんだ。……だよね?蘭姉ちゃん」
「………。」
「いや…怪盗キッドさんよぉ!!」
先程までの子供らしいコナンとは一転し、低い声で自信たっぷりにそう尋ねる。蘭は思いがけないその言葉に目を見開いた。
「ねぇ…コナン君?ここ機関室だよ?こんな所にキッドが本当にいるの?」
コナンに連れられて機関室までやって来た蘭。人気のない機関室の様子に戸惑うように辺りを見渡しながら、コナンに向かって不安気に尋ねる。
「蘭姉ちゃん、宝石言葉って知ってる?」
コナンはそんな蘭を尻目に、機関室に置かれていたサッカーボールを、ポンッと軽くリフティングしながら、無邪気な笑顔で蘭に向かって尋ねた。
card.168
「宝石言葉?」
「園子姉ちゃんのお母さんがヒントで言ってたよ。黒真珠は最も相応しい人に預けてるって…真珠の宝石言葉は"月″と"女性″。船に乗ってる人達の中で、名前に"月がつく女性″は、"鈴木朋子″さんだけだったんだ」
「へー。でもそれで、どうしてキッドの正体が分かっちゃうの?」
不思議そうに尋ねる蘭に、コナンはポン、ポンッと、頭でサッカーボールを操りながら笑顔のまま言葉を続ける。
「トランプのカードだよ…あの手品は初歩的なトリックなんだ。カードを渡す前から、誰がどう切っても引くカードは決まっているんだ」
「じゃ…じゃあ、そのカードにメッセージが貼ってあったって事は、まさかキッドの正体は真田さん?」
蘭は、小さく考えた後に眉を寄せながらコナンに尋ねる。
「…違うよ!僕ずーっと見てたけど、あの人は奥さんに近付いてないもの」
「じゃあ、誰なのよ?」
なかなか核心に触れないコナンに、苦笑しながら蘭は尋ねる。
「………。」
コナンは、トンッとリフティングを止めて地面に置いたボールに足を乗せる。そして、蘭に背を向けたまま口を開く。
「もう1人いるじゃない。カードをすり替えられる人物が…。そう、その人物は床にバラまかれたカードを拾うふりをして、カードを1枚抜いてメッセージを貼り付けた。……それを手のひらに忍ばせて、あたかもカードの束から引いたかの様に見せかけたんだ。……だよね?蘭姉ちゃん」
「………。」
「いや…怪盗キッドさんよぉ!!」
先程までの子供らしいコナンとは一転し、低い声で自信たっぷりにそう尋ねる。蘭は思いがけないその言葉に目を見開いた。