「漆黒の星」編
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「……ええっ!?怪盗キッドがもうこの船に乗り込んでる?パパに変装して!?」
「あらまぁ、」
コナンがトイレでキッドが変装に使った道具を見つけた事を話すと、園子と園子の母は目を丸くした。
card.160
「それより…蘭はどこ行った?」
コナンは名前の足元まで近付いて来ると、キョロキョロと辺りを見渡しながら尋ねる。
「ああ…蘭なら新一がなかなか戻って来ないからって探しに行ったわよ」
「ったく…ウロウロ出歩いたら危ねぇんだから余計な事しねぇで大人しくしてろってんだ」
名前の返事を聞いて、コナンは小さくため息をつく。
「…あら、今回は殺人事件でもないし相手はキッドでしょ?そんなに警戒しなくても良いんじゃない?」
「……。」
「…何よ?」
「…いや、むしろ足りねぇぐらいだよ。あんなコソ泥に感化させられちまった奴もいるみてぇだしな」
「…ふーん、誰の事を言ってるのか分からないわね」
名前は、コナンの鋭い視線から目を逸らして小さくため息をついた。
「それより…奥さん。どの宝石が本物なのか教えていただかないと守りようがありませんよ」
そんな中、小五郎がため息をつきながら園子の母に声をかける。
「精巧に出来ていると言っても…所詮は模造品。よーく見定めてみれば多少数は絞れますわ。中には、私が着けている様な光沢の鈍くて冴えない物や、あなたが着けているような輝きすぎて安っぽい失敗作も混ざってますので…」
「はぁ…しかし、この群衆を1人1人チェックするってのは…」
小五郎は自分の着けている宝石を見ながら眉を潜める。
「…では1つ。とっておきのヒントを。60年前に祖父を魅力したあのピーコックグリーンの光沢を持つ黒真珠に、最も相応しい方にお預けしてあります」
((相応しい……?))
名前とコナンは園子の母の言葉に首を傾げる。
「そして…偶然にも、それに値する人物は100人中…たったの1人だけですわ」
園子の母の言葉に、名前は宝石の持ち主を考え込む。
(宝石がどこにあるか分からないと…キッドに会いたくても会えないものね)
「おっ!やっぱり毛利探偵じゃねぇか!」
考え込む名前の後ろから、ふいに小五郎に声をかける声がする。名前は聞き覚えのないその声に、くるりと振り返る。
「相変わらずのとぼけた顔でとても探偵には見えねーな」
そこには少し態度が大きい、髪を1つに束ねた色黒の男性が立っている。年齢はまだ20代半ばといったところか。
「ああ…四井のお嬢様の誕生パーティーに来てたあんたか」
(…何かの事件で会った知り合いかしら)
ぼんやりと懐かしむような小五郎の言葉に、名前はコナンにそっと尋ねる。
「…新一も知り合い?」
「ん?ああ…前に事件でちょっとな。三船電子工業の社長の三船拓也さんだよ」
「へぇ…あんなに若いのに社長なの」
名前は目を丸くして呟きながら三船を見つめると、ふとある事に気がついて声をかける。
「…あなたは"黒真珠″着けていないんですか?」
「ん…誰だ、あんた」
「蘭姉ちゃんの友達の名前姉ちゃんだよ!」
コナンが名前の事を簡単に説明すると、三船は「ふぅん…」と、小さく呟きながら名前を見つめる。
そして名前の胸元についた真珠に視線をうつした後に先程の質問に答える。
「…こーいうガキっぽいゲームの様な事は嫌いなんだよ」
「あら…でも1人だけ着けてないと疑われますよ」
「…ふんっ、しゃーねーな」
三船はため息をつきながら、胸元のハンカチをシュルッと取り出して、そのハンカチで宝石を包みながら胸元に着ける。
「……。」
名前はその動作が引っ掛かりジッと見つめていた。
「あらまぁ、」
コナンがトイレでキッドが変装に使った道具を見つけた事を話すと、園子と園子の母は目を丸くした。
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「それより…蘭はどこ行った?」
コナンは名前の足元まで近付いて来ると、キョロキョロと辺りを見渡しながら尋ねる。
「ああ…蘭なら新一がなかなか戻って来ないからって探しに行ったわよ」
「ったく…ウロウロ出歩いたら危ねぇんだから余計な事しねぇで大人しくしてろってんだ」
名前の返事を聞いて、コナンは小さくため息をつく。
「…あら、今回は殺人事件でもないし相手はキッドでしょ?そんなに警戒しなくても良いんじゃない?」
「……。」
「…何よ?」
「…いや、むしろ足りねぇぐらいだよ。あんなコソ泥に感化させられちまった奴もいるみてぇだしな」
「…ふーん、誰の事を言ってるのか分からないわね」
名前は、コナンの鋭い視線から目を逸らして小さくため息をついた。
「それより…奥さん。どの宝石が本物なのか教えていただかないと守りようがありませんよ」
そんな中、小五郎がため息をつきながら園子の母に声をかける。
「精巧に出来ていると言っても…所詮は模造品。よーく見定めてみれば多少数は絞れますわ。中には、私が着けている様な光沢の鈍くて冴えない物や、あなたが着けているような輝きすぎて安っぽい失敗作も混ざってますので…」
「はぁ…しかし、この群衆を1人1人チェックするってのは…」
小五郎は自分の着けている宝石を見ながら眉を潜める。
「…では1つ。とっておきのヒントを。60年前に祖父を魅力したあのピーコックグリーンの光沢を持つ黒真珠に、最も相応しい方にお預けしてあります」
((相応しい……?))
名前とコナンは園子の母の言葉に首を傾げる。
「そして…偶然にも、それに値する人物は100人中…たったの1人だけですわ」
園子の母の言葉に、名前は宝石の持ち主を考え込む。
(宝石がどこにあるか分からないと…キッドに会いたくても会えないものね)
「おっ!やっぱり毛利探偵じゃねぇか!」
考え込む名前の後ろから、ふいに小五郎に声をかける声がする。名前は聞き覚えのないその声に、くるりと振り返る。
「相変わらずのとぼけた顔でとても探偵には見えねーな」
そこには少し態度が大きい、髪を1つに束ねた色黒の男性が立っている。年齢はまだ20代半ばといったところか。
「ああ…四井のお嬢様の誕生パーティーに来てたあんたか」
(…何かの事件で会った知り合いかしら)
ぼんやりと懐かしむような小五郎の言葉に、名前はコナンにそっと尋ねる。
「…新一も知り合い?」
「ん?ああ…前に事件でちょっとな。三船電子工業の社長の三船拓也さんだよ」
「へぇ…あんなに若いのに社長なの」
名前は目を丸くして呟きながら三船を見つめると、ふとある事に気がついて声をかける。
「…あなたは"黒真珠″着けていないんですか?」
「ん…誰だ、あんた」
「蘭姉ちゃんの友達の名前姉ちゃんだよ!」
コナンが名前の事を簡単に説明すると、三船は「ふぅん…」と、小さく呟きながら名前を見つめる。
そして名前の胸元についた真珠に視線をうつした後に先程の質問に答える。
「…こーいうガキっぽいゲームの様な事は嫌いなんだよ」
「あら…でも1人だけ着けてないと疑われますよ」
「…ふんっ、しゃーねーな」
三船はため息をつきながら、胸元のハンカチをシュルッと取り出して、そのハンカチで宝石を包みながら胸元に着ける。
「……。」
名前はその動作が引っ掛かりジッと見つめていた。