「世紀末の魔術師」編
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ザーッと降り続ける雨がキッドとコナンの身体を濡らす。
「…あいつに何度聞いても、口を割らねーからな」
コナンの言葉に、キッドはピクリと眉を動かす。
「……何の事だ?」
「お前と名前の関係は何なんだ?」
card.152
「"関係″ね……何を言っているのか分からねェな」
「ふん…つまらねー言い訳なんか今更聞きたくねーな。白鳥刑事として俺達に合流した時から、分かりやすく名前を気にかけてたじゃねぇか!」
--名前さんは…私の後に。決して離れないように--
--名前さん!--
--私の側にいてください--
「……あいつは、俺の大事な幼なじみなんだ。オメーみたいな犯罪者にちょっかい出されるのは勘弁ならねぇ」
「……。」
ジロリと睨みつけてくるコナンの視線を、キッドは目を逸らさずに睨み返す。
「………だがな、」
「……?」
しかし、ふいに先程まで挑戦的な態度だったコナンが視線を下に落とす。
「今のあいつを見てると……俺は、どうしたらいいのか分からねー」
「一体、何を…?」
「……お前、狙撃されてからあいつに会ったか?」
「……。」
「連絡を取れる関係なのかはしらねーが、どうせ連絡もしてないし、会ってもねーんだろうな。……俺は、あいつのあんな姿初めて見た。産まれて間もない時から、兄弟のように一緒に過ごしてきたが…あいつは、ほとんど他人に弱みを見せる事はねェ……」
「名探偵…何が言いたいのか、俺には……」
キッドの言葉に、コナンはキッと先程より何倍も鋭い視線をキッドに向ける。
「誤魔化すんじゃねェ!!!……オメーのせいだって言ってんだッ!!」
「ーっ!?」
「名前を、あんなに悲しませてんのは…お前なんだろ!?」
そう叫ぶと、コナンは悔しそうに小さく息をつきグッと拳を握って、キッドに背を向ける。
「行けよ…"今日だけは″俺は止めねェ…あいつのために行ってくれ」
「名探偵…」
「覚えとけよ…今日だけだ。次に俺の前に姿を現した時は……次にあいつに関わった時は、遠慮なく俺はオメーを捕まえてやる」
「…………。」
「新一ーっ!」
ふいに事務所から蘭の声がして、キッドはハッと事務所の階段に目を向ける。
「……行け」
「………。」
---パチン!
キッドが指を鳴らすと、キッドの身体に止まっていた無数の鳩が一斉に飛び立っていく。
そして次の瞬間には、無数の鳩に紛れて新一の姿をしたキッドの姿は消え去っている。
コナンは遥か彼方へ飛び立っていく鳩をジッと見上げていた。
「…あいつに何度聞いても、口を割らねーからな」
コナンの言葉に、キッドはピクリと眉を動かす。
「……何の事だ?」
「お前と名前の関係は何なんだ?」
card.152
「"関係″ね……何を言っているのか分からねェな」
「ふん…つまらねー言い訳なんか今更聞きたくねーな。白鳥刑事として俺達に合流した時から、分かりやすく名前を気にかけてたじゃねぇか!」
--名前さんは…私の後に。決して離れないように--
--名前さん!--
--私の側にいてください--
「……あいつは、俺の大事な幼なじみなんだ。オメーみたいな犯罪者にちょっかい出されるのは勘弁ならねぇ」
「……。」
ジロリと睨みつけてくるコナンの視線を、キッドは目を逸らさずに睨み返す。
「………だがな、」
「……?」
しかし、ふいに先程まで挑戦的な態度だったコナンが視線を下に落とす。
「今のあいつを見てると……俺は、どうしたらいいのか分からねー」
「一体、何を…?」
「……お前、狙撃されてからあいつに会ったか?」
「……。」
「連絡を取れる関係なのかはしらねーが、どうせ連絡もしてないし、会ってもねーんだろうな。……俺は、あいつのあんな姿初めて見た。産まれて間もない時から、兄弟のように一緒に過ごしてきたが…あいつは、ほとんど他人に弱みを見せる事はねェ……」
「名探偵…何が言いたいのか、俺には……」
キッドの言葉に、コナンはキッと先程より何倍も鋭い視線をキッドに向ける。
「誤魔化すんじゃねェ!!!……オメーのせいだって言ってんだッ!!」
「ーっ!?」
「名前を、あんなに悲しませてんのは…お前なんだろ!?」
そう叫ぶと、コナンは悔しそうに小さく息をつきグッと拳を握って、キッドに背を向ける。
「行けよ…"今日だけは″俺は止めねェ…あいつのために行ってくれ」
「名探偵…」
「覚えとけよ…今日だけだ。次に俺の前に姿を現した時は……次にあいつに関わった時は、遠慮なく俺はオメーを捕まえてやる」
「…………。」
「新一ーっ!」
ふいに事務所から蘭の声がして、キッドはハッと事務所の階段に目を向ける。
「……行け」
「………。」
---パチン!
キッドが指を鳴らすと、キッドの身体に止まっていた無数の鳩が一斉に飛び立っていく。
そして次の瞬間には、無数の鳩に紛れて新一の姿をしたキッドの姿は消え去っている。
コナンは遥か彼方へ飛び立っていく鳩をジッと見上げていた。