「世紀末の魔術師」編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
スコーピオンである青蘭は、ニヒルな笑みを浮かべて銃口をコナンの右目に合わせる。
「…馬鹿な坊や」
card.146
---ガウンッ!!
銃口から放たれた銃弾は真っ直ぐにコナンの右目に向かっていく。
---ビシッ、キィィン!
しかしその銃弾は眼鏡のレンズに当たり弾かれる。
「ど…どうして!?」
青蘭は目を丸くする。コナンは、その隙にキック力増強シューズを発動させながら走り出す。
呆気にとられていた青蘭も、コナンの動きを見ると小さく舌打ちしながら、ワルサーに新たな銃弾を充填させ、次は名前に銃口を向ける。
「……っ!」
名前は、銃口を向けられて咄嗟に物影に隠れようとする。
「…名前!危ねェ!!」
(…え?)
しかし、ふいに聞こえたその声に思わずピタリと足を止める。
---シュルルル…
すると青蘭の構えた銃口に向かって、どこからかトランプのカードが飛んできて青蘭の銃口に当たり、一瞬銃口が
名前からそれる。
---ドカッ、ズドン!!
「…うっ!!」
その隙にコナンは落ちていた鎧の頭を青蘭に向けて蹴りつける。
鎧は青蘭の腹部に直撃し、青蘭は小さく声をあげると倒れて意識を失う。コナンは一息つくと、倒れた青蘭の元に向かっていく。
「生憎だったな…スコーピオン。この眼鏡は博士に頼んで、特別製の硬質ガラスに変えてあったんだ!!」
そして倒れている青蘭に向かい、コナンは眼鏡を外してながらそう告げた。
「名前さん!!…コナン君大丈夫かい!?」
そんなコナンの後ろから慌てた様子の白鳥が駆けて来て、コナンは眼鏡を着けながら「うん…」と、頷く。
「………。」
(あれは…)
そしてチラリと床に刺さったトランプのカードに目を向けるが、既にカードにも火が燃え移っておりすぐに燃え尽きてしまう。
コナンは燃え盛る炎の中、カードが燃え尽きた場所を何か考えるように見つめている。
「名前さんは大丈夫ですか?…名前さん!?」
「………。」
白鳥はぼんやりと一点を見つめている名前に何度か声をかけるが、反応がないため名前の肩に触れる。名前は、そこでようやく白鳥に気付いて戸惑いながらも返事をする。
「え、…はい」
「怪我はありませんか?」
「…大丈夫です」
「良かった…では、ここから脱出しますよ!!名前さん、コナン君!」
白鳥は気を失った青蘭を抱き上げると、もう一度コナンと名前に声をかける。
「………。」
名前もコナンもそれぞれ気にかかる事があるためか、白鳥に声をかけられてようやく足を進める。
燃え盛る炎の中を出口に向かいながらも、名前はジッと考え込むように足元を見つめながら走り続けた。
「…馬鹿な坊や」
card.146
---ガウンッ!!
銃口から放たれた銃弾は真っ直ぐにコナンの右目に向かっていく。
---ビシッ、キィィン!
しかしその銃弾は眼鏡のレンズに当たり弾かれる。
「ど…どうして!?」
青蘭は目を丸くする。コナンは、その隙にキック力増強シューズを発動させながら走り出す。
呆気にとられていた青蘭も、コナンの動きを見ると小さく舌打ちしながら、ワルサーに新たな銃弾を充填させ、次は名前に銃口を向ける。
「……っ!」
名前は、銃口を向けられて咄嗟に物影に隠れようとする。
「…名前!危ねェ!!」
(…え?)
しかし、ふいに聞こえたその声に思わずピタリと足を止める。
---シュルルル…
すると青蘭の構えた銃口に向かって、どこからかトランプのカードが飛んできて青蘭の銃口に当たり、一瞬銃口が
名前からそれる。
---ドカッ、ズドン!!
「…うっ!!」
その隙にコナンは落ちていた鎧の頭を青蘭に向けて蹴りつける。
鎧は青蘭の腹部に直撃し、青蘭は小さく声をあげると倒れて意識を失う。コナンは一息つくと、倒れた青蘭の元に向かっていく。
「生憎だったな…スコーピオン。この眼鏡は博士に頼んで、特別製の硬質ガラスに変えてあったんだ!!」
そして倒れている青蘭に向かい、コナンは眼鏡を外してながらそう告げた。
「名前さん!!…コナン君大丈夫かい!?」
そんなコナンの後ろから慌てた様子の白鳥が駆けて来て、コナンは眼鏡を着けながら「うん…」と、頷く。
「………。」
(あれは…)
そしてチラリと床に刺さったトランプのカードに目を向けるが、既にカードにも火が燃え移っておりすぐに燃え尽きてしまう。
コナンは燃え盛る炎の中、カードが燃え尽きた場所を何か考えるように見つめている。
「名前さんは大丈夫ですか?…名前さん!?」
「………。」
白鳥はぼんやりと一点を見つめている名前に何度か声をかけるが、反応がないため名前の肩に触れる。名前は、そこでようやく白鳥に気付いて戸惑いながらも返事をする。
「え、…はい」
「怪我はありませんか?」
「…大丈夫です」
「良かった…では、ここから脱出しますよ!!名前さん、コナン君!」
白鳥は気を失った青蘭を抱き上げると、もう一度コナンと名前に声をかける。
「………。」
名前もコナンもそれぞれ気にかかる事があるためか、白鳥に声をかけられてようやく足を進める。
燃え盛る炎の中を出口に向かいながらも、名前はジッと考え込むように足元を見つめながら走り続けた。