「世紀末の魔術師」編
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「な…何だこりゃ…道が塞がれている!」
名前達から遅れて、来た道を戻っていた小五郎達は崩れた瓦礫を見て驚いて目を見開く。
「「エーッ!?」」
「それじゃ、俺達出られないのか?」
元太は顔を青くする。
「みんな…私に着いてきて!」
「…え?」
「おいおい、ガキが一体どこに連れていこうって言うんだ?」
青ざめて立ち尽くす蘭達に向かって灰原がそう声をかける。しかし、突然小学生に主導権を握られた小五郎は不満そうに眉を寄せる。
「いいから!着いて来なさいって言ってるのよ!!」
「は…はい、」
しかし結局は灰原の小学生らしからぬ迫力に押されて、小五郎たちは大人しく灰原に着いて行くのだった。
card.144
--ザバァッ!!
その頃、暗い城内では犯人がザバザバと液体を撒き散らしていた。
そして一本のマッチを床に落とすと、ゴォォォッと、みるみる炎が広がっていく。犯人は、城内に炎が広がっていくのを確認してニヤリと口角を上げると、その場を立ち去ろうとくるりと踵を返す。
「ちょっと待ったぁ!!」
「!?」
(この声は…毛利小五郎?)
しかし、突然響いたその声に驚きながら犯人は拳銃を構える。そして、物影を警戒しながら移動し、声がする方向に向かっていく。
「オメーだけ逃げようたってそうは問屋がおろさねーぜっ!!」
(どこだ…どこにいる?)
「あなたの正体は分かっている!!中国人のふりをしているが実はロシア人」
(…この声は白鳥刑事!?)
「そうだろ?怪僧ラスプーチンの末裔…青蘭さん!!」
「………。」
自分の名前を言い当てられた犯人…"青蘭"は、ニコリと美しい微笑みを浮かべながら物影から姿を現す。
青蘭は、周囲を警戒しながら進んで行き人の気配がする場所に一発発砲するが、対照には当たらない。
「…ふん!最初は気付かなかったよ…」
「その声は寒川!?」
「浦思青蘭の中国名…プース・チンランを並べ替えると、ラスプーチンになるなんて事はな!」
「お…お前は、お前は私が殺したはず!!」
自分が殺したはずの人間の声に、恐怖を覚える青蘭。そんな中、コナンは城内の鎧を倒して青蘭を惑わしながら移動していく。
「ロマノフ王朝の財宝は、本来皇帝一家と繋がりの深いラスプーチンの物になるはずだった。そう考えたアンタは、先祖に成り代わり総てを手に入れようと考えたんだ…」
「……い、乾!」
--カツン
背後の足音に反応し、青蘭は銃を構えながら振り返る。そして、そこにいた思わぬ人物を見て目を見開く。
「……名前…さん?」
青蘭が銃を構えた先には、自分をジロリと睨み付けている名前が立っている。
「執拗に右目を狙うのは、惨殺された祖先の無念を晴らすため…なんでしょ?」
「………他の奴らはどこにいる!?」
その言葉に名前がチラリと横に視線を向けると、不敵な笑みを浮かべたコナンが物陰から出て来て、名前の隣に並んだ。
名前達から遅れて、来た道を戻っていた小五郎達は崩れた瓦礫を見て驚いて目を見開く。
「「エーッ!?」」
「それじゃ、俺達出られないのか?」
元太は顔を青くする。
「みんな…私に着いてきて!」
「…え?」
「おいおい、ガキが一体どこに連れていこうって言うんだ?」
青ざめて立ち尽くす蘭達に向かって灰原がそう声をかける。しかし、突然小学生に主導権を握られた小五郎は不満そうに眉を寄せる。
「いいから!着いて来なさいって言ってるのよ!!」
「は…はい、」
しかし結局は灰原の小学生らしからぬ迫力に押されて、小五郎たちは大人しく灰原に着いて行くのだった。
card.144
--ザバァッ!!
その頃、暗い城内では犯人がザバザバと液体を撒き散らしていた。
そして一本のマッチを床に落とすと、ゴォォォッと、みるみる炎が広がっていく。犯人は、城内に炎が広がっていくのを確認してニヤリと口角を上げると、その場を立ち去ろうとくるりと踵を返す。
「ちょっと待ったぁ!!」
「!?」
(この声は…毛利小五郎?)
しかし、突然響いたその声に驚きながら犯人は拳銃を構える。そして、物影を警戒しながら移動し、声がする方向に向かっていく。
「オメーだけ逃げようたってそうは問屋がおろさねーぜっ!!」
(どこだ…どこにいる?)
「あなたの正体は分かっている!!中国人のふりをしているが実はロシア人」
(…この声は白鳥刑事!?)
「そうだろ?怪僧ラスプーチンの末裔…青蘭さん!!」
「………。」
自分の名前を言い当てられた犯人…"青蘭"は、ニコリと美しい微笑みを浮かべながら物影から姿を現す。
青蘭は、周囲を警戒しながら進んで行き人の気配がする場所に一発発砲するが、対照には当たらない。
「…ふん!最初は気付かなかったよ…」
「その声は寒川!?」
「浦思青蘭の中国名…プース・チンランを並べ替えると、ラスプーチンになるなんて事はな!」
「お…お前は、お前は私が殺したはず!!」
自分が殺したはずの人間の声に、恐怖を覚える青蘭。そんな中、コナンは城内の鎧を倒して青蘭を惑わしながら移動していく。
「ロマノフ王朝の財宝は、本来皇帝一家と繋がりの深いラスプーチンの物になるはずだった。そう考えたアンタは、先祖に成り代わり総てを手に入れようと考えたんだ…」
「……い、乾!」
--カツン
背後の足音に反応し、青蘭は銃を構えながら振り返る。そして、そこにいた思わぬ人物を見て目を見開く。
「……名前…さん?」
青蘭が銃を構えた先には、自分をジロリと睨み付けている名前が立っている。
「執拗に右目を狙うのは、惨殺された祖先の無念を晴らすため…なんでしょ?」
「………他の奴らはどこにいる!?」
その言葉に名前がチラリと横に視線を向けると、不敵な笑みを浮かべたコナンが物陰から出て来て、名前の隣に並んだ。