「世紀末の魔術師」編
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タタタ…と、走る犯人を追う名前の横にコナンが並ぶ。
「…お前は戻ってろ!名前!!」
「新一、邪魔しないで!!あいつだけは絶対に逃がさない!」
「……!」
card.143
2人の先を走る犯人は細い通路を走り去る直前に、手榴弾を壁の窪みに置いていく。
--ドォォオン!!
「キャッ!!」
「くそっ!」
すると、ちょうど名前とコナンが通るタイミングで爆発し、瓦礫がガラガラと崩れて来るが、元来運動神経の良い2人は危機一髪の所で瓦礫を避けなら走っていく。
「…っわあ!?」
しかし、突然隣を走っていたコナンが足を何かに引っ掛けて転んでしまい、名前は立ち止まって振り返る。
「新一!?大丈夫……え、乾さん?」
すると、そこには右目を撃ち抜かれた乾が倒れている。
「くそっ、…名前行くぞ!」
コナンは悔しそうに呟いた後に再び立ち上がって足を進める。
コナン達が足を止めている間に犯人は階段を駆け上がり執務室に戻る。そしてスイッチを操作して、入口の床を閉じて走り去って行った。
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「くそっ!!」
ようやく階段までたどり着いた名前とコナンは、既に閉まってしまっている床の入口を見て眉を寄せる。
「きっと中からも開けるスイッチがあるはずよ……ここ!一カ所だけ形が違うわ!」
名前はコナンが口を出す間もなく、あっという間に壁の模様が違う場所を見つけてガコンと押し込む。
コナンはそんな名前の素早い行動に僅かに目を見開く。
---ゴゴゴ…
すると、再び床が音をたてて動いて入口が開いていく。
名前は、入口の床が開き切るのを待たずに、身体を捩って執務室に飛び出して再び駆け出していく。
「……名前、」
コナンは初めてみる名前のそんな姿に驚きながらも、後を追って駆け出した。
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その頃、城の外ではどこかに行っていたのか阿笠のビートが庭に入っくる。そして車から降りた阿笠は、大きな袋を抱えて元太達の入っていた塔に向かっていた。