「世紀末の魔術師」編
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「なんでオメーまで着いて来たんだよ!」
タタタ…と、走りながらもコナンは隣を走る名前に、ジト目で声をかけた。
card.139
「何よ…新一が心配だからに決まってるでしょ?そんな身体で無茶ばっかり」
「危ねーんだから、ジッとしてろって言ってんだよ!」
「それはお互い様でしょ?…それに、スコーピオンがいるかもしれないじゃない」
前を見つめて走りながらそう呟く名前を、コナンは横目で見つめる。
(本当の理由はそれかよ…あの怪盗のために……そんなにあいつが大事なのかよ、名前)
コナンは小さく舌打ちしながらも足を進めた。
「あっ!?お前ら!」
「あー!コナン君っ!」
角を曲がった所で、コナンが足音がする方にライトを翳すと、何とそこには少年探偵団と灰原の姿があったのだ。
「…ったく」
「あなた達…よくここまで入って来れたわね」
名前は子ども達の行動力に苦笑しながらも、歩美達に向かって優しく微笑みを浮かべた。
「名前さん!…コナン君…?」
ちょうどそこに白鳥が追いつき、「大丈夫ですか?」…と、声をかけてくるが、コナン達の奥にいる歩美達に気付くと目を丸くしたのだった。
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「「「この世で貴方の愛を~♪手にぃ入れるもぉの~♪」」」
歩美達が合流し陽気に歌を歌いながら進んでいく。そのおかげで一気に雰囲気が明るくなり、名前は小さく微笑む。
「どーいうつもりなんだ?こいつら…」
「いいじゃないですか、毛利さん…大勢の方が楽しくて…」
呆れる小五郎の横で、夏美は楽しそうにニコニコと笑う。
「…名前さん」
「はい?」
ふいに少し前を歩いていた白鳥に声をかけられて、名前は白鳥の横に並ぶ。
「先程の事ですが…あまり無茶をしてはいけませんよ。私の側にいてください」
「すみません……でも、どうして白鳥さんはそんなに気にかけてくださるんです?」
名前は戸惑いながらも白鳥に尋ねる。
「それは……」
白鳥はジッと名前を見つめる。
「それは…………っと、」
しかし、白鳥は角を曲がった所で口をつぐんで立ち止まる。名前も不思議に思い前に視線を向ける。
「…行き止まり?」
「通路をどこかで間違えたのかしら」
夏美の言葉に、白鳥は「通路は一本道だったので、それはないです」と、答える。そんな白鳥の足元までコナンは歩み出て来て、目の前の壁を見つめる。
(…ってことは、ここにも何か仕掛けが?)
「わぁ!鳥がいっぱい!」
「あれ?変ですね…大きな鳥だけ頭が2つありますよ?」
壁には無数の鳥が描かれており、歩美達はそれを見て思い思いの言葉を口にする。
「…双頭の鷲…皇帝の紋章ね」
スッとコナンの横に立った灰原が壁を見上げて呟く。
「ああ…王冠の後ろにあるのは太陽か………太陽、光…もしかしたら…」
コナンは絵を見つめてしばらく考えた後に、白鳥に声をかける。
「白鳥さん!あの双頭の鷲の王冠にライトの光を細くして当ててみて!」
「…あ、ああ」
白鳥が戸惑いながらも、コナンに言われた通りライトの光を当てる。
---ゴゴゴ…
「え…何?」
「みんな下がって!!」
双頭の鷲の王冠は光が当たった瞬間に、パーッと光輝きだしてゴゴゴゴ…と、地響きのような音がたつ。
そして壁の目の前の地面が少しずつ音をたてながら下に下がり始めて、そこにもまた階段が現れる。
「新しい入口…この王冠には光度計が組み込まれているのね」
名前は、少しずつ現れる階段を見つめながら小さく呟いた。
タタタ…と、走りながらもコナンは隣を走る名前に、ジト目で声をかけた。
card.139
「何よ…新一が心配だからに決まってるでしょ?そんな身体で無茶ばっかり」
「危ねーんだから、ジッとしてろって言ってんだよ!」
「それはお互い様でしょ?…それに、スコーピオンがいるかもしれないじゃない」
前を見つめて走りながらそう呟く名前を、コナンは横目で見つめる。
(本当の理由はそれかよ…あの怪盗のために……そんなにあいつが大事なのかよ、名前)
コナンは小さく舌打ちしながらも足を進めた。
「あっ!?お前ら!」
「あー!コナン君っ!」
角を曲がった所で、コナンが足音がする方にライトを翳すと、何とそこには少年探偵団と灰原の姿があったのだ。
「…ったく」
「あなた達…よくここまで入って来れたわね」
名前は子ども達の行動力に苦笑しながらも、歩美達に向かって優しく微笑みを浮かべた。
「名前さん!…コナン君…?」
ちょうどそこに白鳥が追いつき、「大丈夫ですか?」…と、声をかけてくるが、コナン達の奥にいる歩美達に気付くと目を丸くしたのだった。
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「「「この世で貴方の愛を~♪手にぃ入れるもぉの~♪」」」
歩美達が合流し陽気に歌を歌いながら進んでいく。そのおかげで一気に雰囲気が明るくなり、名前は小さく微笑む。
「どーいうつもりなんだ?こいつら…」
「いいじゃないですか、毛利さん…大勢の方が楽しくて…」
呆れる小五郎の横で、夏美は楽しそうにニコニコと笑う。
「…名前さん」
「はい?」
ふいに少し前を歩いていた白鳥に声をかけられて、名前は白鳥の横に並ぶ。
「先程の事ですが…あまり無茶をしてはいけませんよ。私の側にいてください」
「すみません……でも、どうして白鳥さんはそんなに気にかけてくださるんです?」
名前は戸惑いながらも白鳥に尋ねる。
「それは……」
白鳥はジッと名前を見つめる。
「それは…………っと、」
しかし、白鳥は角を曲がった所で口をつぐんで立ち止まる。名前も不思議に思い前に視線を向ける。
「…行き止まり?」
「通路をどこかで間違えたのかしら」
夏美の言葉に、白鳥は「通路は一本道だったので、それはないです」と、答える。そんな白鳥の足元までコナンは歩み出て来て、目の前の壁を見つめる。
(…ってことは、ここにも何か仕掛けが?)
「わぁ!鳥がいっぱい!」
「あれ?変ですね…大きな鳥だけ頭が2つありますよ?」
壁には無数の鳥が描かれており、歩美達はそれを見て思い思いの言葉を口にする。
「…双頭の鷲…皇帝の紋章ね」
スッとコナンの横に立った灰原が壁を見上げて呟く。
「ああ…王冠の後ろにあるのは太陽か………太陽、光…もしかしたら…」
コナンは絵を見つめてしばらく考えた後に、白鳥に声をかける。
「白鳥さん!あの双頭の鷲の王冠にライトの光を細くして当ててみて!」
「…あ、ああ」
白鳥が戸惑いながらも、コナンに言われた通りライトの光を当てる。
---ゴゴゴ…
「え…何?」
「みんな下がって!!」
双頭の鷲の王冠は光が当たった瞬間に、パーッと光輝きだしてゴゴゴゴ…と、地響きのような音がたつ。
そして壁の目の前の地面が少しずつ音をたてながら下に下がり始めて、そこにもまた階段が現れる。
「新しい入口…この王冠には光度計が組み込まれているのね」
名前は、少しずつ現れる階段を見つめながら小さく呟いた。