「世紀末の魔術師」編
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「何か決められたパスワードがあると思うよ…セルゲイさん、ロシア語で押してみて!!」
「ああ…わかった」
コナンに促されて、セルゲイが床にしゃがみ込む。
card.137
「"思い出″…ボスポニナーニエ違いない!!」
小五郎の言葉にセルゲイがパスワードを入力していく。
「ポ・ス・ポ・ニ・ナー・ニ・エ…」
「……。」
しかし何も起こらないため、小五郎は恥ずかしそうに首を傾げている。
そんな小五郎に、白鳥が呆れたようにジロリと目を向ける。
「じゃ、じゃあキイチ・コーサカだっ!!」
乾の提案により、セルゲイがその名を入力していくがやはり何も起こらない。
「夏美さん…何か伝え聞いている言葉はありませんか?」
セルゲイは夏美に尋ねるが、夏美は特に思い当たらないようで首を傾げる。
「…バルシェ・ニクカッタベカ」
そんな中、名前がポツリと呟いた言葉にコナンはハッと息をのむ。
「…夏美さんが言ってたあの言葉!ロシア語かもしれないよ!!」
「…おい、何の話だ?」
「しいっ!黙って!!」
さっぱり話についていけない小五郎が、首を傾げながら尋ねるが蘭がコナンから目をそらさずに、厳しくそれを制止する。
そんな中、セルゲイ達はパスワードの解読を続ける。
「夏美さん…バルシェ…何ですか?」
「ニクカッタベカです」
「バルシェ・ニクカッタベカ…?」
セルゲイは聞き覚えのない言葉に首を傾げる。
「もしかしたら、切るところが違うのかも!」
コナンの言葉に、セルゲイは頭を抱えながら「バル…シェニック……バルシェニック……うーん?」と、単語の発音を変えているが、答えは見つからない。
「それって…"ヴァルシェーブニックカンツァーベガ"じゃないかしら?」
そんな時、ふいに青蘭が呟いた言葉に、セルゲイが「そうか!」と言いながら、ガバリと顔を上げる。
「えーっと、英語だと確か"The Last Wizasd of The century″…日本語だと…」
「世紀末の…魔術師?」
セルゲイの言葉を遮るように名前は驚いたようにポツリと呟く。その単語にコナンも目を丸くしている。
「世紀末の魔術師…どこかで聞いたような?」
「怪盗キッドの予告状よ!」
「そうだ!とんだ偶然だな…」
蘭と小五郎の言葉を聞いて、名前はゆるりと目を伏せる。
(本当に偶然?…快斗…)
名前が両手をギュッと握りしめる中、セルゲイがピッピッとパスワードを入力していき、最後の一文字を入力し終えた所で、ゴゴゴ…と、音がなりはじめる。
「あ…床が…!?」
「こんなものが…」
そして大きな音と共に、床が音をたてて開いていくと、そこには薄埃に紛れて地下に続く階段が現れた。