「世紀末の魔術師」編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「何はともあれ…そのスコーピオンって奴が犯人なんだろ?殺人犯がこの船にもういないと分かってホッとしたぜ…なぁ?」
「はい…安心しました」
乾の言葉にまわりにいた人々も、その意見に賛同して微笑みながら頷いた。
card.132
「しかし、スコーピオンがもう1個のエッグを狙って香坂家の城に現れる可能性はあります」
「えっ…!?」
白鳥の言葉に夏美は目を丸くする。
「いや…既にもう向かっているかも……目暮警部!!明日、東京に着き次第私も夏美さんたちと城に向かいたいと思います!」
「わかった!そうしてくれ!」
白鳥と目暮の会話を聞いた小五郎が、コナンに声をかける。
「おい、聞いた通りだ…今度ばかりは、お前達は絶対に連れて行くわけにはいかんからな!」
「いえ…コナン君も連れていきましょう。彼のユニークな発想が役に立つかも知れませんから」
しかし、小五郎の言葉を聞いた白鳥がニコリと笑いながら声をかける。
「え!?こいつの…?」
小五郎は白鳥の「コナンを連れて行こう」と、いう言葉に驚いて目を丸くする。それを尻目に白鳥は「ええ…」と、ニヤリと笑いながらコナンを見る。コナンはその不気味な笑顔に眉を寄せる。
「お…お父さん!コナン君が行くなら、私も行くわ!」
「ら、蘭!?」
「おじさん…それなら私も連れていって貰えませんか?」
「え、名前まで…!?」
小五郎は、次から次へと出てくる周りからの思いがけない発言に目を丸くした。
----
---
--
--米花町
「ったく頭にくるよな!コナンの奴!」
「本当!大阪に行ったきり全然連絡してこないんだもんっ」
「少年探偵団の一員という自覚が、彼にはないんですよ!」
博士の家に向かう少年探偵団の一同。あと一歩で博士の家というところで、庭先から声が聞こえてきて、3人はピタリと足を止める。
「博士、まだ見つからないの?免許証…」
「確かこの辺に置いたと思うんじゃが…」
「早くしないと江戸川君、先に着いちゃうわよ?」
「「「ふーん…」」」
無事に免許証を見つけた阿笠が運転するビートルは、軽快に目的地へ進む。
「いやぁ…哀君は捜し物をみつけるのがうまいのォ!」
「………?」
免許証を見つけてもらい、ニコニコと話す阿笠の横で、哀はふと気配を感じて後部座席に目を向けてからため息をつく。
「どうやら、もう一つのトラブルが見つかったみたい…」
「……ん?」
「「「イエーイっ!!」」」
「わっ、何じゃお前ら!?」
突然後部座席から現れた少年探偵団の3人に、阿笠は驚いて声をあげる。
灰原達がコナンに会いに行くと知って、博士達が運転免許証を捜している間に歩美達は、こっそりビートルに乗り込んでいたのだった。