「世紀末の魔術師」編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「何でお前スコーピオンなんて知ってるんだよ?」
小五郎がふと思いついたように質問すると、自信満々に喋っていたコナンは、ハッと息をのみしどろもどろになり始める。
card.130
「阿笠博士から聞いた…」
「え!?」
何とかごまかそうとしていたコナンの背後から思いもよらぬ言葉が聞こえ、コナンは目を見開いて振り返る。
そこには、ニヤリと微笑んだ白鳥が立っている。
「そうだよね?コナン君」
「あ…うん、そうなんだ!」
コナンは、白鳥に対して慌てて微笑んで肯定すると、白鳥から視線を逸らして小さく息をつく。
(やべぇ…博士と電話している時に感じた視線は白鳥刑事だったのか……あっ!"秘密が明るみに出る″ってあれ白鳥刑事の事か?)
コナンは、難波布袋神社でのおみくじの内容をふと思い出して冷や汗をかく。
「……。」
白鳥刑事ばかりに意識を集中させていたコナンは、ソファに座る蘭が自分をジッと疑惑の目で見ている事は気がつかなかった。
「スコーピオン…」
コナンの話を少し離れて壁に寄り掛かりながら聞いていた名前は、頭に刻み込むようにその名を呟く。
(スコーピオン…そいつがキッドを、…快斗を…)
名前は、あの日コナンに見せられた単眼鏡を思い出して、きつく下唇を噛む。
(絶対、逃がさない…)
普段は事件に巻き込まれたがらない名前だったが、怪盗キッドを撃った可能性のある"スコーピオン″に対してはそうもいかない。
追い詰められたような雰囲気で、険しい顔をしながらスコーピオンの正体を考える名前を、離れた位置から白鳥が見つめていた。