導入編(オリジナル)
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「名前ちゃん、またねっ!委員会がない日は青子と一緒に帰ろうね!」
全ての授業が終わり、帰り支度を終えた青子は、名前に向かってブンブンと手を振りながら教室を出ていく。どうやら今日は委員会の話し合いがあるらしい。
card.13
(良い友達が出来て良かった)
転校初日からいろいろ気にかけてくれる青子や、気さくに声をかけてくれるクラスメイト達。
表情には出さないものの、新しい環境にやはり少し緊張していた名前は、一人になると肩の力を抜く。友人が出来るか不安もあったが、この様子だと明日からも問題なさそうだ。
そして青子の背中を見送った後に、自分も帰り支度をすませると昇降口へと向かう。
「…あ、」
(……あれは)
昇降口に向かっていた名前は、自分のクラスの下駄箱にいる今日知り合った友人の背中を見つけて、声をかけようか悩んだ後に思いきって口を開く。
「…か、快斗!」
少し迷いながらも、そう口にした名前の声に、くるりと振り返った快斗は少し目を丸くする。
「あれ……名前ちゃん?今、俺のこと快斗って…」
「あっ……快斗で良いよって言ってくれたから。ついそう呼んじゃったんだけど。ごめんなさい…馴れ馴れしかった?」
名前はそんな快斗の言葉に、少し困ったように尋ねる。先程のやり取りを思い出して思わず名前で読んでしまったが、さすがにいきなり名前で呼ぶのはまずかっただろうか。
「いや……悪ぃ。少し驚いただけだよ。……えーと、俺も名前って呼んでも良いか?」
「あ、うん。もちろん。あっ……でも、あんまり仲良くしたら青子に心配かけちゃうかな?」
「………え、何で?」
「だって貴方たち付き合って…」
「だーから、付き合ってねえって。ただの幼なじみだよ」
「あれ、そうなんだ?凄く仲良さそうだから照れてるだけなのかと思った」
(新一と蘭みたいな雰囲気だったし)
これまでもいろんな人間に何度もされてきた勘違いをしている名前に、快斗は呆れたようにため息をつきながら、改めて自分達はただの幼なじみであると説明する。
しかし"林清人″の名前を名前が呼んだ時に感じた苛々は、名前と言葉を交わしていくうちに不思議と既に消えていた。
全ての授業が終わり、帰り支度を終えた青子は、名前に向かってブンブンと手を振りながら教室を出ていく。どうやら今日は委員会の話し合いがあるらしい。
card.13
(良い友達が出来て良かった)
転校初日からいろいろ気にかけてくれる青子や、気さくに声をかけてくれるクラスメイト達。
表情には出さないものの、新しい環境にやはり少し緊張していた名前は、一人になると肩の力を抜く。友人が出来るか不安もあったが、この様子だと明日からも問題なさそうだ。
そして青子の背中を見送った後に、自分も帰り支度をすませると昇降口へと向かう。
「…あ、」
(……あれは)
昇降口に向かっていた名前は、自分のクラスの下駄箱にいる今日知り合った友人の背中を見つけて、声をかけようか悩んだ後に思いきって口を開く。
「…か、快斗!」
少し迷いながらも、そう口にした名前の声に、くるりと振り返った快斗は少し目を丸くする。
「あれ……名前ちゃん?今、俺のこと快斗って…」
「あっ……快斗で良いよって言ってくれたから。ついそう呼んじゃったんだけど。ごめんなさい…馴れ馴れしかった?」
名前はそんな快斗の言葉に、少し困ったように尋ねる。先程のやり取りを思い出して思わず名前で読んでしまったが、さすがにいきなり名前で呼ぶのはまずかっただろうか。
「いや……悪ぃ。少し驚いただけだよ。……えーと、俺も名前って呼んでも良いか?」
「あ、うん。もちろん。あっ……でも、あんまり仲良くしたら青子に心配かけちゃうかな?」
「………え、何で?」
「だって貴方たち付き合って…」
「だーから、付き合ってねえって。ただの幼なじみだよ」
「あれ、そうなんだ?凄く仲良さそうだから照れてるだけなのかと思った」
(新一と蘭みたいな雰囲気だったし)
これまでもいろんな人間に何度もされてきた勘違いをしている名前に、快斗は呆れたようにため息をつきながら、改めて自分達はただの幼なじみであると説明する。
しかし"林清人″の名前を名前が呼んだ時に感じた苛々は、名前と言葉を交わしていくうちに不思議と既に消えていた。