「世紀末の魔術師」編
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「目暮警部!ありました!西野さんのベッドの下に!」
その頃、西野の部屋の検証が行われていた。西野の室内からは、なんと無くなっていた寒川の指輪が発見されていた。
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「そんなバカなっ!待ってください警部さん!私じゃありませんっ」
西野は狼狽しながらも、目暮に自分の無実を訴える。
「アンタが犯人でないなら、どうして指輪が部屋の中にあったんだ!?」
「分かりません、私にも…」
小五郎が西野を問いただすのを尻目に、コナンは西野の部屋に入って行くとベッドの側まで近付く。
「ん…?」
(これは、もみがらの枕?)
そこで、ふとベッドに置かれた枕が目に入り、コナンは西野に声をかける。
「ねぇ!!西野さんって、羽毛アレルギーなんじゃない?」
急にコナンが尋ねた質問に、西野は僅かに戸惑いつつも「そうだけど…」と、肯定する。
「だったら、西野さんは犯人じゃないよっ!」
「えっ…?」
突然のコナンの言葉に、小五郎や目暮は驚いて目を見開くが、白鳥だけがジロリとコナンに目を向ける。
「え?」
コナンは白鳥からの視線に僅かに戸惑うが、白鳥に「いいから続けて…」と、促されて言葉を続ける。
「だって、寒川さんの部屋って羽毛だらけだったじゃない?…犯人は羽毛の枕まで切り裂いてたし、羽毛アレルギーの人があんな事するわけないよ」
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「それは私が証人になります。彼は少しでも羽毛があると、クシャミや鼻水が止まらなくなるんです」
ラウンジに戻った目暮達は、鈴木会長にアレルギーについて確認する。
そして鈴木会長からも、西野が羽毛アレルギーであると証言を得る。
(だから西野さん…あの時、蘭の部屋に鳩がいたから逃げるように出て行ったのね)
名前は、西野のアレルギーの話を聞いて先程の西野の行動を思い返す。
「うぅん…となると、本当の犯人は一体…」
そんな中、目暮が困ったように考えこむと、その足元でコナンが口を開く。
「ねぇ!警部さん、スコーピオンって知ってる?」
「スコーピオン?」
「いろんな国でロマノフ王朝の財宝を専門に盗み、いつも相手の右目を撃って殺してる悪い奴だよ」
「そう言えば、そんな強盗が国際手配されておったな……え、それじゃ今回の犯人も!?」
「そのスコーピオンだと思うよ!多分怪盗キッドを撃ったのも…」
「!?」
名前は、その言葉に小さく息を飲んでコナンを見つめる。
「何だって!?」
目暮や小五郎が驚いている中、コナンは更に言葉を続けていく。
「キッドの単眼鏡にヒビが入ってたでしょ?スコーピオンは、キッドを撃ってキッドが手に入れたエッグを横取りしようとしたんだよ!」
コナンの言葉に、ラウンジにいるセルゲイや青蘭達も僅かに驚いたような表情を見せた。