「世紀末の魔術師」編
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「警部殿!お待ちしておりました!」
船尾にあるヘリポートで、小五郎はヘリから降りた目暮に頭を下げる。
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「…ったく。どうして君の行くところには、いつも事件が起こるんだ?」
呆れたように呟きながら、目暮は船の中へと進んでいく。
「い、いやぁ…神の思し召しと言うか…」
困ったように言い訳する小五郎の横に、スッと白鳥が並ぶとニヤリと口角を上げて笑う。
「……毛利さん自身が神なんじゃないですか?"死神″という名の…」
「…なっ!」
「白鳥警部補きっつー」
突然の死神扱いに目を瞬かせる小五郎。そんな二人の会話を聞いていた高木は、小さく苦笑して前を歩く白鳥の背中を見送っていた。
「被害者は寒川竜さん。32歳…フリーの映像作家か」
目暮が被害者の部屋を見渡しながら、身分証を確認していく。
「警部殿!これは強盗殺人で、犯人が奪ったのは指輪です!!」
「指輪…?」
「はい!ニコライ2世の三女マリアの指輪です。寒川さんは、それをペンダントにして首から下げていました」
「指輪を盗るだけなら首からはずせばいいだけでしょ?」
「…!?」
小五郎が状況を目暮に報告している足元で、コナンが突然とそう言い切る。
「でも部屋を荒らした上、枕まで切り裂いているのはおかしいよ」
「こいつは、またチョロチョロと…!?」
「目暮警部!」
小五郎がコナンを追い出そうとしたところに、室内を確認していた鑑識の1人が声を上げて立ち上がる。
「…床にこれが落ちていました」
「ボールペンか…ん?」
目暮が鑑識から落ちていたというボールペン受け取る。すると、ボールペンに文字が書かれていることに気付く。
「M・NISHINO……?」
「え!?」
読み上げられた思いがけない名前に、小五郎の足元でコナンも思わず目を丸くした。