「世紀末の魔術師」編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
--ヒューッ、ドンッ!!
---ドンッ、ドンッ!
「な…何だ!?」
「は、花火?」
突然大阪城に上がった無数の花火を、怪盗キッドを待ち伏せるために大阪城に隠れていた茶木警視や、美術館にいるコナン達は驚きながら見つめていた。
card.112
---道頓堀
「綺麗!やっぱり大阪は花火も派手ねー」
「おかしいなぁ…今日は花火の日とちゃうんけどな」
園子と蘭は笑顔で花火を見上げるが、和葉は不思議そうに首を傾げる。
「和葉ちゃん、今日って花火の日じゃないの?」
「うん…あそこ大阪城のあたりやろ?あの辺で今日はそんな予定なかったと思うんやけど」
和葉の言葉に名前は無数にあがる花火を見つめながら考える。
(…花火。例え元々予定があったとしても、こんな派手なものをキッドの予告状の当日に警察が許可するかしら。…もしかしたらこの花火もキッドが?)
名前は花火を見つめながら考えを巡らせる。
(…もしあの花火がキッドの仕業だったとしたら、予告状の犯行時間とだいぶ時間が……今はまだ7時20分だもの…………!)
名前は腕時計を見てしばらく考えた後に、ハッと息をのむ。
「…蘭っ、みんな!!私ちょっと抜けるね!!」
「え…名前?」
「どこ行くん!?」
引き止める3人を尻目に、腕時計を見て予告状の12番目の文字の意味に気付いた名前は駆け出していく。
(…大阪城に現れるつもりのキッドが、わざわざ目立つ花火を大阪城で上げるのはおかしい…大阪城で花火を上げたのは…違う場所から目を逸らせるためだとすると)
名前は、まだ目的地が分からないままに大阪城の反対側に駆けながら考えを巡らせていく。
---ドォォンッ!
その時、それまでの花火と音とは違う小さな地響きの後に、フッと街中の電気が消える。
「……停電?」
名前は、真っ暗になった街中をくるりと見渡しながら首を傾げるが、ハッと何かを思いつくと、ポケットから携帯を取り出した。