パフェの味
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食べ終わると、トランクスが小さく息を吐いた。
「……もう少し歩こうか」
パイは黙って頷いた。
市場の外の方へ向かう途中、自然と距離が近づく。すると、トランクスの手が動いて、パイの指先にそっと手を絡ませてきた。
(……!)
思わず見上げると、トランクスは前を向いたまま、少しだけはにかんで答えた。
「離れそうだったから」
嘘だ。そこまで混んでないし、全然離れそうじゃなかった。でも……なんだかうれしい。そして鼓動がまた速くなる。
(……2年でこんなに変わっちゃうの? 前に湖で私から手をつないだ時は、耳まで真っ赤だったくせに……)
今はすっかり大人びた雰囲気で、ことあるごとに自然に手を絡めてくる。そんなトランクスの変化に、ずっと翻弄されっぱなしだ。でも……これはもう子どもじゃない2人の始まりなのかもしれない。
今までと違いすぎてなんだかむず痒いし、関係性が変わっていくのはちょっと怖い。でも甘くて、温かくて――たまらなく幸せだ。
気がつけば、市場の外の空き地まで来ていた。
パイは意を決して、「ねえ、こっちに来て」と手をつないだままトランクスを木の下に誘導する。トランクスは一瞬だけ戸惑う。
「どうし──」
その言葉の途中で、パイはトランクスにそっと抱き着いた。突然のその行動にトランクスが息を呑んだ。パイはトランクスを見上げると
「……離れそうだったから」
と瞳を見つめたまま甘えるように言った。さっきの彼の嘘を、今度は自分の嘘で。やられっぱなしじゃ悔しい。今度は自分も目をそらさない。
そして、そっと手を伸ばしてトランクスの頬に触れる。ゆっくりと頬をなでると、そっとキスをした。
「……それ、反則」
かすれた声で、真っ赤な顔をしたトランクスが声を絞り出す。
「そっちが先にずるいことしたんだから」
昔懐かしいこの反応に、パイは満足そうに微笑むとトランクスに再びしっかり抱き着く。
市場の喧騒はすっかり遠くなっていて、さっき食べたパフェの味のことも頭から吹き飛んでいた。この平和のざわめきの中で、お互いの鼓動の音だけを感じていた。
「……もう少し歩こうか」
パイは黙って頷いた。
市場の外の方へ向かう途中、自然と距離が近づく。すると、トランクスの手が動いて、パイの指先にそっと手を絡ませてきた。
(……!)
思わず見上げると、トランクスは前を向いたまま、少しだけはにかんで答えた。
「離れそうだったから」
嘘だ。そこまで混んでないし、全然離れそうじゃなかった。でも……なんだかうれしい。そして鼓動がまた速くなる。
(……2年でこんなに変わっちゃうの? 前に湖で私から手をつないだ時は、耳まで真っ赤だったくせに……)
今はすっかり大人びた雰囲気で、ことあるごとに自然に手を絡めてくる。そんなトランクスの変化に、ずっと翻弄されっぱなしだ。でも……これはもう子どもじゃない2人の始まりなのかもしれない。
今までと違いすぎてなんだかむず痒いし、関係性が変わっていくのはちょっと怖い。でも甘くて、温かくて――たまらなく幸せだ。
気がつけば、市場の外の空き地まで来ていた。
パイは意を決して、「ねえ、こっちに来て」と手をつないだままトランクスを木の下に誘導する。トランクスは一瞬だけ戸惑う。
「どうし──」
その言葉の途中で、パイはトランクスにそっと抱き着いた。突然のその行動にトランクスが息を呑んだ。パイはトランクスを見上げると
「……離れそうだったから」
と瞳を見つめたまま甘えるように言った。さっきの彼の嘘を、今度は自分の嘘で。やられっぱなしじゃ悔しい。今度は自分も目をそらさない。
そして、そっと手を伸ばしてトランクスの頬に触れる。ゆっくりと頬をなでると、そっとキスをした。
「……それ、反則」
かすれた声で、真っ赤な顔をしたトランクスが声を絞り出す。
「そっちが先にずるいことしたんだから」
昔懐かしいこの反応に、パイは満足そうに微笑むとトランクスに再びしっかり抱き着く。
市場の喧騒はすっかり遠くなっていて、さっき食べたパフェの味のことも頭から吹き飛んでいた。この平和のざわめきの中で、お互いの鼓動の音だけを感じていた。