パフェの味
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人造人間の撃破から2週間後。
トランクスとパイは西の都でひっそり営まれている市場に来ていた。
今までは息を潜めるように商いをしていた場所だ。でも今日の様子は少し違う。「人造人間は撃破された」とまことしやかに伝わる噂のためか、人々の声が飛び交い、どこか浮き足立った空気が流れている。
「……すごいな」
「にぎやかだね! いつもよりいろんなものがあるみたい」
パイは目を輝かせる。野菜や干し肉、パンなどの食料品のほか、ちょっとした小物や古着も並ぶ。さらに、小さな屋台も点在しており、湯気を立てる鍋、焼き串の香ばしい匂いが食欲をそそった。
しらばらく2人で一緒に歩いていると
「ねえ、パフェがあるよ」
とパイが弾んだ声を上げる。パフェといっても、果物に生クリームをかけただけのごくシンプルなもの。だが、この世界では最高の贅沢品だ。
「いちご、好きだろ?食べていく?」
「うん!」
2人は屋台でパフェを買うと、近くの粗末なテーブルに移動した。
使い捨てのカップの中に、いちごが5~6個入れられ、その上から白いホイップクリームがかけられている。
「生のいちごなんて久しぶり!」
赤いつやつやしたイチゴにパイは浮足立った気持ちになった。ひとつ食べてみると、酸味といい香りのするいちごにクリームの甘さがマッチして、いくらでも食べ続けたくなる味だ。
ふと、パイの心にいたずら心が芽生える。
子どものころ、修行後の食事で、好物を奪い合い、苦手な野菜を押し付け合い、競うように食べた。「もう! 2人ともちゃんと少しお行儀良くして」と困り顔の悟飯に呆れられたものだった。
あの時の感覚がふいに懐かしくよみがえる。気がつけば、トランクスの皿から「これ貰うね!」といちごをひとつ奪って食べてみた。
はっきりいって行儀が悪いし、食糧難のこの世界では真剣なもめごとに発展する恐れもある……が、2人の間ではよく行われていたじゃれ合いのようなものだった。
パイは、「やったな」と奪い返されるかと身構えていたら……。
トランクスの反応は意外なものだった。
トランクスとパイは西の都でひっそり営まれている市場に来ていた。
今までは息を潜めるように商いをしていた場所だ。でも今日の様子は少し違う。「人造人間は撃破された」とまことしやかに伝わる噂のためか、人々の声が飛び交い、どこか浮き足立った空気が流れている。
「……すごいな」
「にぎやかだね! いつもよりいろんなものがあるみたい」
パイは目を輝かせる。野菜や干し肉、パンなどの食料品のほか、ちょっとした小物や古着も並ぶ。さらに、小さな屋台も点在しており、湯気を立てる鍋、焼き串の香ばしい匂いが食欲をそそった。
しらばらく2人で一緒に歩いていると
「ねえ、パフェがあるよ」
とパイが弾んだ声を上げる。パフェといっても、果物に生クリームをかけただけのごくシンプルなもの。だが、この世界では最高の贅沢品だ。
「いちご、好きだろ?食べていく?」
「うん!」
2人は屋台でパフェを買うと、近くの粗末なテーブルに移動した。
使い捨てのカップの中に、いちごが5~6個入れられ、その上から白いホイップクリームがかけられている。
「生のいちごなんて久しぶり!」
赤いつやつやしたイチゴにパイは浮足立った気持ちになった。ひとつ食べてみると、酸味といい香りのするいちごにクリームの甘さがマッチして、いくらでも食べ続けたくなる味だ。
ふと、パイの心にいたずら心が芽生える。
子どものころ、修行後の食事で、好物を奪い合い、苦手な野菜を押し付け合い、競うように食べた。「もう! 2人ともちゃんと少しお行儀良くして」と困り顔の悟飯に呆れられたものだった。
あの時の感覚がふいに懐かしくよみがえる。気がつけば、トランクスの皿から「これ貰うね!」といちごをひとつ奪って食べてみた。
はっきりいって行儀が悪いし、食糧難のこの世界では真剣なもめごとに発展する恐れもある……が、2人の間ではよく行われていたじゃれ合いのようなものだった。
パイは、「やったな」と奪い返されるかと身構えていたら……。
トランクスの反応は意外なものだった。