手のひらの温もり
主人公の名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
もし……もしも、さっきのがそういう意味だったとしたら。
「今日は隣で寝てあげる」
「手をつないでてあげる」
……あれは。遠回しなお誘いだったということになる。
(いやいやいや、待て待て)
頭の中で必死に否定する。
パイがそんな回りくどいことを言うだろうか。
どっちなんだ。
わからない。わからなすぎる。
(聞くわけにもいかないし……)
間違えたら……恥ずかしい。
けれど、もし本当にそういう意味だったら……何もしなかった自分は、とんでもない腰抜け男になるのではないか。
答えの出ない思考が、ぐるぐると頭の中を回り続ける。
やがて。
(……もしかしたら)
ほんの少しだけ、期待してしまう自分がいた。
鼓動がまた速くなる。
意を決して、そっと隣を向く。
「……」
パイは、すぅ……すぅ……と小さな寝息を立てながら、完全に眠っていた。
「…………」
数秒、固まる。そして……
「……寝るの早いな」
思わずつぶやくと、すっかり力が抜けてしまった。
拍子抜けしたような。
どこかほっとしたような。
……でも実はすごく残念なような。
そんな自分に気付き、思わず苦笑する。
(何を期待してるんだ、俺は)
隣から聞こえる穏やかな寝息。握った手から伝わる温もり。
今はそれだけで十分じゃないか。
それにしても……悪夢にうなされていたのに、急にこんなどぎまぎして慌てふためいて…感情がジェットコースターのように忙しい。
それでも、さっきまであれほど恐ろしく苦しかった夜が、もうまったく遠く過ぎ去ったことのように思われた。…少なくとも今日は。
隣にはパイがいる。
つないだ手の先からその温もりが伝わってくる。
その安心感に包まれながら、トランクスもゆっくりと瞼を閉じた。
「今日は隣で寝てあげる」
「手をつないでてあげる」
……あれは。遠回しなお誘いだったということになる。
(いやいやいや、待て待て)
頭の中で必死に否定する。
パイがそんな回りくどいことを言うだろうか。
どっちなんだ。
わからない。わからなすぎる。
(聞くわけにもいかないし……)
間違えたら……恥ずかしい。
けれど、もし本当にそういう意味だったら……何もしなかった自分は、とんでもない腰抜け男になるのではないか。
答えの出ない思考が、ぐるぐると頭の中を回り続ける。
やがて。
(……もしかしたら)
ほんの少しだけ、期待してしまう自分がいた。
鼓動がまた速くなる。
意を決して、そっと隣を向く。
「……」
パイは、すぅ……すぅ……と小さな寝息を立てながら、完全に眠っていた。
「…………」
数秒、固まる。そして……
「……寝るの早いな」
思わずつぶやくと、すっかり力が抜けてしまった。
拍子抜けしたような。
どこかほっとしたような。
……でも実はすごく残念なような。
そんな自分に気付き、思わず苦笑する。
(何を期待してるんだ、俺は)
隣から聞こえる穏やかな寝息。握った手から伝わる温もり。
今はそれだけで十分じゃないか。
それにしても……悪夢にうなされていたのに、急にこんなどぎまぎして慌てふためいて…感情がジェットコースターのように忙しい。
それでも、さっきまであれほど恐ろしく苦しかった夜が、もうまったく遠く過ぎ去ったことのように思われた。…少なくとも今日は。
隣にはパイがいる。
つないだ手の先からその温もりが伝わってくる。
その安心感に包まれながら、トランクスもゆっくりと瞼を閉じた。
5/5ページ