雪原に夜が降りる
主人公の名前設定
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希望に目を輝かせて話すパイが、少しだけ遠く見えたからだ。
ようやく取り戻した平和。ようやく見られるようになった未来。
……なのに自分だけが、過去に取り残されているような気がして。
それでも。
「まだ行きたい場所、たくさんあるだろ?」
そう言うと、
「うん」
パイは即答した。そして少し照れたように笑う。
「海も見たいし、砂漠も見たいし、南の島も見たい」
「全部行こう」
「全部?」
「ああ、全部だ。世界中どこへでも行こう」
「じゃあ全部付き合ってね」
「もちろん」とトランクスは強く頷くと、パイはうれしそうに目を輝かせた。そして再び夜空を見上げると同時に、そっとトランクスの肩に頭を寄せてきた。そのままトランクスを見上げると、にっこり微笑んだ。
……その無邪気な笑顔を見ていると、今なら話せる気がした。
悪夢のこと。眠れないこと。最近ずっと苦しいこと。
胸の奥に押し込めていた言葉が浮かび上がる。
パイならきっと聞いてくれる。そう思った。
けれど……。
「トランクス?」
パイが不思議そうに首を傾げる。
あと一言。あと一言だけだった。
だが結局。
「なんでもない」
結局そう答えてしまった。
パイは少しだけ気にしたようだったが、それ以上は聞いてこなかった。
ようやく取り戻した平和。ようやく見られるようになった未来。
……なのに自分だけが、過去に取り残されているような気がして。
それでも。
「まだ行きたい場所、たくさんあるだろ?」
そう言うと、
「うん」
パイは即答した。そして少し照れたように笑う。
「海も見たいし、砂漠も見たいし、南の島も見たい」
「全部行こう」
「全部?」
「ああ、全部だ。世界中どこへでも行こう」
「じゃあ全部付き合ってね」
「もちろん」とトランクスは強く頷くと、パイはうれしそうに目を輝かせた。そして再び夜空を見上げると同時に、そっとトランクスの肩に頭を寄せてきた。そのままトランクスを見上げると、にっこり微笑んだ。
……その無邪気な笑顔を見ていると、今なら話せる気がした。
悪夢のこと。眠れないこと。最近ずっと苦しいこと。
胸の奥に押し込めていた言葉が浮かび上がる。
パイならきっと聞いてくれる。そう思った。
けれど……。
「トランクス?」
パイが不思議そうに首を傾げる。
あと一言。あと一言だけだった。
だが結局。
「なんでもない」
結局そう答えてしまった。
パイは少しだけ気にしたようだったが、それ以上は聞いてこなかった。