暗転3
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「眠るのが怖い」などと思ったことはなかった。
子どもの頃も、悟飯さんを失ったあとでさえ……。
どれほど苦しい日でも、眠っている間だけは少しだけ楽になれた。
けれど今は違う。夜が来るたびに胸の奥が重く沈む。目を閉じれば悪夢を見るからだ。そして悪夢に囚われて暴れて、近くにいる人を傷つけかねない……。
その日、トランクスは病院にいた。
病院は嫌いだ。消毒液の匂いも、白い壁も、静かすぎる待合室も。
ここへ来るたび、どうしても思い出してしまう……悟飯さんを助けられなかったときのことを。
けれど、それでも来るしかなかった。どうにかして悪夢にうなされる日々から逃れたかった。
名前を呼ばれて診察室に入る。
椅子に腰かけると、医師は「どうされましたか」と穏やかな声で問いかけた。老齢の、どこかくたびれたような雰囲気のこの男に、トランクスは不思議と落ち着いた気持ちで接することができた。
「……夜、眠れないんです。毎晩眠ると必ず悪夢を見て……それでうなされて、起きてしまって」
医師はゆっくりと頷くと、静かに問いかけてきた。
「それはどのような夢か、説明できますか?」
その問いにわずかな沈黙が落ちる。
もちろんすべてを話すことはできない。セルに殺されたこと…あの気の狂いそうな精神と時の部屋で2年、うち1年はひとりきりで過ごしたこと…人造人間との闘いのこと…。
子どもの頃も、悟飯さんを失ったあとでさえ……。
どれほど苦しい日でも、眠っている間だけは少しだけ楽になれた。
けれど今は違う。夜が来るたびに胸の奥が重く沈む。目を閉じれば悪夢を見るからだ。そして悪夢に囚われて暴れて、近くにいる人を傷つけかねない……。
その日、トランクスは病院にいた。
病院は嫌いだ。消毒液の匂いも、白い壁も、静かすぎる待合室も。
ここへ来るたび、どうしても思い出してしまう……悟飯さんを助けられなかったときのことを。
けれど、それでも来るしかなかった。どうにかして悪夢にうなされる日々から逃れたかった。
名前を呼ばれて診察室に入る。
椅子に腰かけると、医師は「どうされましたか」と穏やかな声で問いかけた。老齢の、どこかくたびれたような雰囲気のこの男に、トランクスは不思議と落ち着いた気持ちで接することができた。
「……夜、眠れないんです。毎晩眠ると必ず悪夢を見て……それでうなされて、起きてしまって」
医師はゆっくりと頷くと、静かに問いかけてきた。
「それはどのような夢か、説明できますか?」
その問いにわずかな沈黙が落ちる。
もちろんすべてを話すことはできない。セルに殺されたこと…あの気の狂いそうな精神と時の部屋で2年、うち1年はひとりきりで過ごしたこと…人造人間との闘いのこと…。