第八章
主人公の名前設定
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西の都のデパートは別世界のようだった。
ガラス張りの天井から差し込む光、磨き上げられた床、きらびやかなショーケース…戦いとは無縁の平和の象徴みたいな場所だ。
さらに、セル戦での勝利を祝した「サタン感謝セール」が行われ、多くの人で賑わっていた。
トランクスは、華やかな店内の雰囲気に気おされる。
(……すごいな)
「じゃあ、一時間後にまたここでな」
ぽんとトランクスの肩を叩くと、ヤムチャは「オレもちょっと、彼女に買うもんがあるからさ」と言って軽く手を振り、さっさと別のフロアへ消えていく。
華やかな店内に気おされつつ、店内を巡ってみることにした。
しかし、物心ついてからずっと人造人間の脅威にさらされてきた世界しか知らないトランクスにとって、こんな場所で贈り物を選んだ経験はおろか、買い物をしたことすらなかった。
(…どこで何を見たらいいんだ…!?)
ひとまず、館内をいろいろ見て回ってみることにした。
ジュエリーショップ、洋服、靴やバッグ、小物売り場も見て回る。
どれもきれいで、どれも素敵で…
(これは……似合いそうだな)
そう思うものはいくつもあった。でもそれは、あくまで自分の好みだ。
(……パイは、何を貰ったら嬉しいんだろうか…)
笑顔が見たかった。喜ぶ顔を見たかった。
だから気に入ってもらえるものを絶対に見つけたくてひたすら歩き回った。
でも…見れば見るほど何がいいのかわからなくなってきた。
悩みぬいた末にジュエリーショップでぼーっとショーケースを眺めていると、女性店員が声をかけてきた。
「贈り物ですか?」
「…はい」
「その方の、好きな色や好みを教えてくだされば合うものを選ぶお手伝いをいたしますよ」
(…好きな色や好み…そういえば知らない…)
思わず固まってしまう。
ずっと一緒にいた。でもあの世界では生き延びるのが第一で、彼女が本当はどんな服が好きなのか、どんな色を選ぶのか、どんなアクセサリーに惹かれるのか、何が欲しいのか…わからなかった。
あの世界では、そんなことを考える余裕なんてなかったから…。
(……どうしよう)
固まっているトランクスの様子を見て、気を利かせた女性店員はシンプルなデザインのジュエリーをいくつか取り出して並べた。
「好みがわからなければ、こういうシンプルなデザインなら使いやすいですよ」
その言葉に、トランクスは返事ができなかった。
(…そもそも、プロポーズの返事だってまだなのに…俺からの贈り物なんて負担かもしれない…)
(…結局のところ…俺の自己満足じゃないのか…)
***
気づけば、デパートのベンチに腰を下ろしていた。
天井を見上げながら、ぼんやりと息を吐く。
そこへ、ヤムチャがやってきた。
ガラス張りの天井から差し込む光、磨き上げられた床、きらびやかなショーケース…戦いとは無縁の平和の象徴みたいな場所だ。
さらに、セル戦での勝利を祝した「サタン感謝セール」が行われ、多くの人で賑わっていた。
トランクスは、華やかな店内の雰囲気に気おされる。
(……すごいな)
「じゃあ、一時間後にまたここでな」
ぽんとトランクスの肩を叩くと、ヤムチャは「オレもちょっと、彼女に買うもんがあるからさ」と言って軽く手を振り、さっさと別のフロアへ消えていく。
華やかな店内に気おされつつ、店内を巡ってみることにした。
しかし、物心ついてからずっと人造人間の脅威にさらされてきた世界しか知らないトランクスにとって、こんな場所で贈り物を選んだ経験はおろか、買い物をしたことすらなかった。
(…どこで何を見たらいいんだ…!?)
ひとまず、館内をいろいろ見て回ってみることにした。
ジュエリーショップ、洋服、靴やバッグ、小物売り場も見て回る。
どれもきれいで、どれも素敵で…
(これは……似合いそうだな)
そう思うものはいくつもあった。でもそれは、あくまで自分の好みだ。
(……パイは、何を貰ったら嬉しいんだろうか…)
笑顔が見たかった。喜ぶ顔を見たかった。
だから気に入ってもらえるものを絶対に見つけたくてひたすら歩き回った。
でも…見れば見るほど何がいいのかわからなくなってきた。
悩みぬいた末にジュエリーショップでぼーっとショーケースを眺めていると、女性店員が声をかけてきた。
「贈り物ですか?」
「…はい」
「その方の、好きな色や好みを教えてくだされば合うものを選ぶお手伝いをいたしますよ」
(…好きな色や好み…そういえば知らない…)
思わず固まってしまう。
ずっと一緒にいた。でもあの世界では生き延びるのが第一で、彼女が本当はどんな服が好きなのか、どんな色を選ぶのか、どんなアクセサリーに惹かれるのか、何が欲しいのか…わからなかった。
あの世界では、そんなことを考える余裕なんてなかったから…。
(……どうしよう)
固まっているトランクスの様子を見て、気を利かせた女性店員はシンプルなデザインのジュエリーをいくつか取り出して並べた。
「好みがわからなければ、こういうシンプルなデザインなら使いやすいですよ」
その言葉に、トランクスは返事ができなかった。
(…そもそも、プロポーズの返事だってまだなのに…俺からの贈り物なんて負担かもしれない…)
(…結局のところ…俺の自己満足じゃないのか…)
***
気づけば、デパートのベンチに腰を下ろしていた。
天井を見上げながら、ぼんやりと息を吐く。
そこへ、ヤムチャがやってきた。