第七章
主人公の名前設定
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突然のトランクスの告白に、パイは驚きうろたえてしまった。
2人の間に静寂が落ちた。夜風がふたりの間をすり抜ける音だけが、聞こえてくる。
トランクスの声が再び夜気を震わせる。
「過去から戻ってきて人造人間を倒したら……結婚してほしい。返事は今じゃなくていいんだ。というか、今はまだ何も言わないでほしい……」
パイは息をのんだまま、ただトランクスの瞳を見つめる。
「過去の世界に行っても……パイの返事を聞けると思うと、絶対に生きて戻ってこられる気がする。だから……戻ってきたら…人造人間を倒したらその時に返事を聞かせてほしい」
トランクスは自分を鼓舞するように言葉を重ねた。
「でも覚えておいて。俺は、パイが好きだから」
直球すぎる言葉。それは真っすぐにパイの心の奥を射抜いた。パイの胸が早鐘を打ち、言葉を持たない震えが喉にせり上がり、息がうまく吸えない。
視界が揺れる。涙じゃない。冷たい風のせいだ。パイはそう思いたかった。
パイは頬を染めて、唇を噛んでうつむく。
返事の代わりに一歩近づくと、トランクスの手にそっと自分の手を重ねる。その手は冷えていたが、確かな温もりがあった。
「……そんな言い方、ずるいよ。もう何も言えなくなるじゃない」
小さく笑いながら言った。その震える声音には、いたわりと愛しさが滲んでいた。パイはゆっくり言葉を続ける。
「……わかった。私はここで待ってる。返事をするから……絶対に、絶対に生きて帰ってきて。約束ね」
トランクスはそっとパイの手を握り返した。指先に宿るぬくもりが、心の奥に染み込む。
「必ず戻る。約束する」
風が二人の髪を揺らした。
すっかり夜の帳は降りて、冬空には月が浮かび、星が瞬いている。
二人はしばらくそのまま黙って手をつないでいた。
世界は壊れても、この一瞬だけは確かに生きていると強く思えた。
長い沈黙ののち、パイが手を離した。
「……そろそろ帰ろう。明日も準備することいろいろあるでしょ」
「ああ」
トランクスはうなずくと、パイの背中が遠ざかるのをしばらく見つめていた。
拒まれている感じはなかった。確かな手の温もり……脈がないわけではなさそうなパイの気配に、トランクスの胸にじわじわと喜びがこみあげて来る。力が湧く。どんなことがあっても過去の世界で戦い抜ける気がしていた。パイのためならなんだってできる。
星空を仰ぐと、トランクスは小さく白い息を吐き、その光に向かって心の中でつぶやいた。
――必ず戻る。
そしてもう一度、君に伝える。
星空が、二人の約束をやさしく包み込んでいた。
2人の間に静寂が落ちた。夜風がふたりの間をすり抜ける音だけが、聞こえてくる。
トランクスの声が再び夜気を震わせる。
「過去から戻ってきて人造人間を倒したら……結婚してほしい。返事は今じゃなくていいんだ。というか、今はまだ何も言わないでほしい……」
パイは息をのんだまま、ただトランクスの瞳を見つめる。
「過去の世界に行っても……パイの返事を聞けると思うと、絶対に生きて戻ってこられる気がする。だから……戻ってきたら…人造人間を倒したらその時に返事を聞かせてほしい」
トランクスは自分を鼓舞するように言葉を重ねた。
「でも覚えておいて。俺は、パイが好きだから」
直球すぎる言葉。それは真っすぐにパイの心の奥を射抜いた。パイの胸が早鐘を打ち、言葉を持たない震えが喉にせり上がり、息がうまく吸えない。
視界が揺れる。涙じゃない。冷たい風のせいだ。パイはそう思いたかった。
パイは頬を染めて、唇を噛んでうつむく。
返事の代わりに一歩近づくと、トランクスの手にそっと自分の手を重ねる。その手は冷えていたが、確かな温もりがあった。
「……そんな言い方、ずるいよ。もう何も言えなくなるじゃない」
小さく笑いながら言った。その震える声音には、いたわりと愛しさが滲んでいた。パイはゆっくり言葉を続ける。
「……わかった。私はここで待ってる。返事をするから……絶対に、絶対に生きて帰ってきて。約束ね」
トランクスはそっとパイの手を握り返した。指先に宿るぬくもりが、心の奥に染み込む。
「必ず戻る。約束する」
風が二人の髪を揺らした。
すっかり夜の帳は降りて、冬空には月が浮かび、星が瞬いている。
二人はしばらくそのまま黙って手をつないでいた。
世界は壊れても、この一瞬だけは確かに生きていると強く思えた。
長い沈黙ののち、パイが手を離した。
「……そろそろ帰ろう。明日も準備することいろいろあるでしょ」
「ああ」
トランクスはうなずくと、パイの背中が遠ざかるのをしばらく見つめていた。
拒まれている感じはなかった。確かな手の温もり……脈がないわけではなさそうなパイの気配に、トランクスの胸にじわじわと喜びがこみあげて来る。力が湧く。どんなことがあっても過去の世界で戦い抜ける気がしていた。パイのためならなんだってできる。
星空を仰ぐと、トランクスは小さく白い息を吐き、その光に向かって心の中でつぶやいた。
――必ず戻る。
そしてもう一度、君に伝える。
星空が、二人の約束をやさしく包み込んでいた。