第七章
主人公の名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ローズマリーの視線が、去っていくパイの背中とトランクスを交互に行き来する。
「……あんたら、なんかあったの?」
トランクスは苦笑いを浮かべ、肩をすくめた。
「ちょっと意見が食い違って。 ……過去の世界に行くこと、本当はパイは乗り気じゃないみたいです。俺は一緒に来てほしかったけど、断られちゃいました。彼女はこの世界に残るって」
「なるほどね」
ローズマリーは表情を和らげて問いかけた。
「それで気まずいってわけ?」
その声は思った以上にいたわりに満ちていた。
「……まあ、ガキみたいですよね。一緒に来てくれなかっただけで、勝手にショック受けて」
トランクスは俯き、乾いた笑いを漏らす。
大胆な挑戦も辞さず、勇敢に未知の世界へ飛び出して活路を開こうとするトランクス。それに対して、守りたいものから離れたがらず、何事にも慎重なパイ。同じ戦場を生きてきたはずなのに、考え方も性格もまったく異なる2人だった。その違いが今、浮き彫りになっている。
「子どものころからずっと一緒に戦ってきたんだったよね」
ローズマリーは言葉を選びながら続けた。
「同じ方向を見てるのが当たり前だったから、考えが違うって受け止めるのは難しいよね…。でも、別々の人間なんだから仕方ないじゃない。…この世界ではどの判断が正しいかなんて誰にもわからないんだから。相手の決断を尊重して受け止めてあげるのも、愛情のひとつなんじゃない?」
トランクスは黙って聞いていた。その言葉を噛みしめるように。
その横顔に浮かぶ影を、ローズマリーは見逃さなかった。
「でもね」
と彼女は少し声を柔らかくした。
「それより大事なのは、自分の気持ちをちゃんと伝えることだよ」
「……俺の気持ちなんて、もうバレてますよ。言わなくても知ってると思う」
今は自分の好意が彼女を困惑させているとは思っていない。向こうも同じ気持ち…とまではいかなくても少しは気にかけてくれていると感じていた。だから余計に来てくれなかったことで、拒絶されたような気持ちになってしまったのだ。
「そういうもんでもないんだよ」
ローズマリーは小さく笑いながら首を振った。
「なんとなく察していても、はっきり言葉で聞かなきゃ信じられないものなの。好きなら好きって言わないと。どんなにわかり合ってるつもりでも、 黙ってたら伝わらないことだってあるんだから……」
少しだけ遠くを見るような、さみしい笑顔だった。
まるで自分自身に言い聞かせるように。彼女の言葉の裏側には、少しだけ遠い記憶の影が差しているようだった。
「……そういうもんなんでしょうか…」
「そうだよ!」
ローズマリーは勢いよくぐいっとトランクスに近づくと、背中をバシンと叩いた。
「わっ……!」
「気合い入れな! 過去に飛ぶんでしょ? なら、後悔しないようにしておきなよ!」
トランクスは驚きながらも、少しだけ笑った。
久しぶりに、心が軽くなる感覚がした。どこか吹っ切れたような思いだ。
「……ありがとうございます、ローズマリーさん」
「礼なんかいいって。あんたたち、見てて歯がゆいんだよ。ちゃんと思いは伝えておきなよ…」
彼女の言葉に、トランクスはしっかりとうなずいた。彼の胸の奥で、何かがゆっくりと動き出す。
――伝えなければ。
過去へ旅立つ前に、自分の想いを、きちんと。
トランクスの心の奥には、確かな決意が宿っていた。
「……あんたら、なんかあったの?」
トランクスは苦笑いを浮かべ、肩をすくめた。
「ちょっと意見が食い違って。 ……過去の世界に行くこと、本当はパイは乗り気じゃないみたいです。俺は一緒に来てほしかったけど、断られちゃいました。彼女はこの世界に残るって」
「なるほどね」
ローズマリーは表情を和らげて問いかけた。
「それで気まずいってわけ?」
その声は思った以上にいたわりに満ちていた。
「……まあ、ガキみたいですよね。一緒に来てくれなかっただけで、勝手にショック受けて」
トランクスは俯き、乾いた笑いを漏らす。
大胆な挑戦も辞さず、勇敢に未知の世界へ飛び出して活路を開こうとするトランクス。それに対して、守りたいものから離れたがらず、何事にも慎重なパイ。同じ戦場を生きてきたはずなのに、考え方も性格もまったく異なる2人だった。その違いが今、浮き彫りになっている。
「子どものころからずっと一緒に戦ってきたんだったよね」
ローズマリーは言葉を選びながら続けた。
「同じ方向を見てるのが当たり前だったから、考えが違うって受け止めるのは難しいよね…。でも、別々の人間なんだから仕方ないじゃない。…この世界ではどの判断が正しいかなんて誰にもわからないんだから。相手の決断を尊重して受け止めてあげるのも、愛情のひとつなんじゃない?」
トランクスは黙って聞いていた。その言葉を噛みしめるように。
その横顔に浮かぶ影を、ローズマリーは見逃さなかった。
「でもね」
と彼女は少し声を柔らかくした。
「それより大事なのは、自分の気持ちをちゃんと伝えることだよ」
「……俺の気持ちなんて、もうバレてますよ。言わなくても知ってると思う」
今は自分の好意が彼女を困惑させているとは思っていない。向こうも同じ気持ち…とまではいかなくても少しは気にかけてくれていると感じていた。だから余計に来てくれなかったことで、拒絶されたような気持ちになってしまったのだ。
「そういうもんでもないんだよ」
ローズマリーは小さく笑いながら首を振った。
「なんとなく察していても、はっきり言葉で聞かなきゃ信じられないものなの。好きなら好きって言わないと。どんなにわかり合ってるつもりでも、 黙ってたら伝わらないことだってあるんだから……」
少しだけ遠くを見るような、さみしい笑顔だった。
まるで自分自身に言い聞かせるように。彼女の言葉の裏側には、少しだけ遠い記憶の影が差しているようだった。
「……そういうもんなんでしょうか…」
「そうだよ!」
ローズマリーは勢いよくぐいっとトランクスに近づくと、背中をバシンと叩いた。
「わっ……!」
「気合い入れな! 過去に飛ぶんでしょ? なら、後悔しないようにしておきなよ!」
トランクスは驚きながらも、少しだけ笑った。
久しぶりに、心が軽くなる感覚がした。どこか吹っ切れたような思いだ。
「……ありがとうございます、ローズマリーさん」
「礼なんかいいって。あんたたち、見てて歯がゆいんだよ。ちゃんと思いは伝えておきなよ…」
彼女の言葉に、トランクスはしっかりとうなずいた。彼の胸の奥で、何かがゆっくりと動き出す。
――伝えなければ。
過去へ旅立つ前に、自分の想いを、きちんと。
トランクスの心の奥には、確かな決意が宿っていた。