第六章
主人公の名前設定
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瓦礫の陰から、交戦中の彼らのそばの瓦礫の蔭へと駆け抜ける。
心臓の鼓動が耳の奥で爆音のように鳴り響いていた。
パイは走った。人造人間の視線は爆発とトランクスへと注がれている。
今しかない――。
停止装置を人造人間に向けると、赤いスイッチを押し込む。
カチッとが鳴り、微かな光が瞬いた。
だが。
(……反応が、ない……?)
握りしめた装置は冷たいまま、人造人間の動きに変化はなかった。
そうしている間にも、17号の拳が再びトランクスを打ち据え、地面に叩きつける。血が弾け、彼の身体が瓦礫を削りながら転がる。
(そんな……効かない……!?)
震える指で、彼女は次の装置を引き抜いた。
(お願い……!)
二つ目のスイッチを押す。再び微かな光を放つ装置。
だが、やはり人造人間は止まらない。
17号と18号は小首をかしげ、不思議そうに辺りを見回すだけだった。
「……なにかした?」
18号が冷ややかに笑みを浮かべ、視線を巡らせる。
「……っ」
血の気が引く。
あと一つ――最後の一つ。
だが、このままでは見つかってしまう。それだけはダメだ。
「……もう一匹いるね」
18号がふと目を細め、瓦礫の影を見やった。
(しまった……!)
背筋を冷たいものが走る。
慌てて取り出しかけた3つ目の装置をポーチの中に戻して、そっと瓦礫の奥へと放り投げると、次の瞬間には飛び出していた。
「こっちよ!」
自ら姿をさらし、18号の方へと立ち向かっていった。
***
18号と戦い始めて数分もすると、戦力差は絶望的になった。
拳を振るえば片手で受け止められ、蹴りを放てば軽くいなされる。逆に叩きつけられた衝撃で息が詰まり、視界が揺らいだ。
「やめろ!」
遠くでトランクスの声が響く。
17号を相手に必死で剣を振るいながら、こちらへと駆け寄ろうとしているがトランクス自身も劣勢だ。
「ほんと、無駄なあがき」
18号は冷たく微笑むと、パイの髪を乱暴に掴み、引きずり上げる。
「弱いくせに、立ち向かってくる。その様子がね……面白いのよ」
完全に弄ばれていることは分かっていた。それでもパイは這い上がろうとするが、腕を掴まれ再び地面に叩きつけられる
「……くそっ!」
トランクスが叫び、剣を振るい続ける。17号は片手でつならなそうに受け流す。
(このままじゃ…パイが危険だ!)
しかし、
「……もういいや」
18号が髪をかき上げ、視線を逸らす。
「たしかに。そろそろ飽きたな」
17号も肩をすくめるように言い、トランクスに背を向けた。
「待て!」
トランクスの叫びが廃墟に響く。
血と汗にまみれた顔を上げ、叫ぶように問いかけた。
「どうして……! なぜこんなことを続けるんだ!」
足を止めた17号が、一瞬だけ間を置き、振り返りもせず答える。
「なぜ…か。この世界の何もかもが気に食わないからさ」
その声音は冷淡でありながら、どこか底に沈んだ深く、激しい怒りの影を滲ませていた。理不尽な改造を施された己の運命を呪うように……。言葉を残すと、人造人間たちは空へと舞い上がり、煙の向こうへ消えていった。
残されたのは、崩れた街と二人の荒い息だけ。
パイは満身創痍の体ながら、慌てて放り投げた停止装置を取りに向かい、草むらの中に見つけるとほっとしたように手に取った。
――最後の一つ。
それだけが、希望とも絶望ともつかない未来を握っていた。
心臓の鼓動が耳の奥で爆音のように鳴り響いていた。
パイは走った。人造人間の視線は爆発とトランクスへと注がれている。
今しかない――。
停止装置を人造人間に向けると、赤いスイッチを押し込む。
カチッとが鳴り、微かな光が瞬いた。
だが。
(……反応が、ない……?)
握りしめた装置は冷たいまま、人造人間の動きに変化はなかった。
そうしている間にも、17号の拳が再びトランクスを打ち据え、地面に叩きつける。血が弾け、彼の身体が瓦礫を削りながら転がる。
(そんな……効かない……!?)
震える指で、彼女は次の装置を引き抜いた。
(お願い……!)
二つ目のスイッチを押す。再び微かな光を放つ装置。
だが、やはり人造人間は止まらない。
17号と18号は小首をかしげ、不思議そうに辺りを見回すだけだった。
「……なにかした?」
18号が冷ややかに笑みを浮かべ、視線を巡らせる。
「……っ」
血の気が引く。
あと一つ――最後の一つ。
だが、このままでは見つかってしまう。それだけはダメだ。
「……もう一匹いるね」
18号がふと目を細め、瓦礫の影を見やった。
(しまった……!)
背筋を冷たいものが走る。
慌てて取り出しかけた3つ目の装置をポーチの中に戻して、そっと瓦礫の奥へと放り投げると、次の瞬間には飛び出していた。
「こっちよ!」
自ら姿をさらし、18号の方へと立ち向かっていった。
***
18号と戦い始めて数分もすると、戦力差は絶望的になった。
拳を振るえば片手で受け止められ、蹴りを放てば軽くいなされる。逆に叩きつけられた衝撃で息が詰まり、視界が揺らいだ。
「やめろ!」
遠くでトランクスの声が響く。
17号を相手に必死で剣を振るいながら、こちらへと駆け寄ろうとしているがトランクス自身も劣勢だ。
「ほんと、無駄なあがき」
18号は冷たく微笑むと、パイの髪を乱暴に掴み、引きずり上げる。
「弱いくせに、立ち向かってくる。その様子がね……面白いのよ」
完全に弄ばれていることは分かっていた。それでもパイは這い上がろうとするが、腕を掴まれ再び地面に叩きつけられる
「……くそっ!」
トランクスが叫び、剣を振るい続ける。17号は片手でつならなそうに受け流す。
(このままじゃ…パイが危険だ!)
しかし、
「……もういいや」
18号が髪をかき上げ、視線を逸らす。
「たしかに。そろそろ飽きたな」
17号も肩をすくめるように言い、トランクスに背を向けた。
「待て!」
トランクスの叫びが廃墟に響く。
血と汗にまみれた顔を上げ、叫ぶように問いかけた。
「どうして……! なぜこんなことを続けるんだ!」
足を止めた17号が、一瞬だけ間を置き、振り返りもせず答える。
「なぜ…か。この世界の何もかもが気に食わないからさ」
その声音は冷淡でありながら、どこか底に沈んだ深く、激しい怒りの影を滲ませていた。理不尽な改造を施された己の運命を呪うように……。言葉を残すと、人造人間たちは空へと舞い上がり、煙の向こうへ消えていった。
残されたのは、崩れた街と二人の荒い息だけ。
パイは満身創痍の体ながら、慌てて放り投げた停止装置を取りに向かい、草むらの中に見つけるとほっとしたように手に取った。
――最後の一つ。
それだけが、希望とも絶望ともつかない未来を握っていた。