レナート夢
キュートなプリちゃんのネームを呼びたいんだ
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【記念日】Anniversary
『ん……!?』
目が覚めて目を開けると、いきなりレナートのドアップが目に入った。
「グッモーニン、アユム」
いつになく顔が近い。
『おはよー、レナート』
だいぶ慣れてはきたものの。
――チュッ。
『○※◇×☆#!?』
正直朝から唇にキスは、わたしの心臓が持たないって。
「口をパクパクしてフィッシュみたいだぜ?プリちゃん」
『誰のせいよ!誰の!』
「俺だろ?」
そう言うとレナートはわたしを抱き締める。
「暖かいな」
ちょっと、苦しいんだけど。
レナートが笑ってるから文句は言わないでいておこう。
「アユム、俺はハッピーだぜ」
『急に何?』
レナートはわたしの言葉を無視して話を続ける。
「でもなダーリン、俺はもっとハッピーになりたいんだ」
何が言いたいの?
「明日はアユムと出会って、ちょうど1年になるの知ってたか?」
『当たり前でしょ』
忘れるわけがない。
怪物に襲われてる所を助けてくれたのがレナートだったから。
もっとも、けしかけたのはレナート自身だったけど。
「だからダーリン、明日式を挙げないか?」
『式?』
式って、ぇえっ!?
『け、けけけ結婚式?!』
「そうだぜ」
ううう嬉しいんだけど、明日っ?!唐突すぎる!
「おいアユム、黙ってないで何とか言ってくれよ」
苦笑しながらレナートはわたしを見つめる。
『えっ!?えっと、うん』
わたしの百面相にレナートは笑う。
「ぷっ、くっくっ。キュートなフェイスだせ?アユム」
『もー!からかわないでよ!!』
レナートはわたしの頭をわしゃわしゃと撫でて、真剣な顔をした。
「ソーリー。でもな、俺は本気なんだ」
一瞬呆気にとられた。
『わかってるよ』
「くそっ、クールにキめるつもりだったのに……ワンモアオーケー?」
もう一回わたし、プロポーズされるの?
『えぇ?』
「アユム、シットプリーズ?」
レナートにベッドに座るよう促されて、わたしは渋々ベッドに座る。
レナートはというと、わたしの前にひざまずいた。
「俺は神様なんか信じちゃいなかった。でもアユムと出会って、俺は少し変わった」
レナートはわたしの右手を掴む。
「ゴーストだった俺が唯一信じる事ができたのはアユムだ」
二つの目でレナートはわたしを真っ直ぐ見つめた。
「この目もアユムが癒してくれた」
目力がすごくて圧倒される。
「俺はアユムがいないと何もできない。生きていくこともできない」
『なに言って……』
「この瞳にアユムを一番多く映していたい、アユムを愛してる。結婚しよう」
言い終えると、隣りにあった引き出しから何かを取り出してレナートは立ち上がった。
「アンサー?」
『わたしもレナートを愛してる。幸せに……今まで以上にハッピーになろうねっ!』
レナートは満面の笑みを浮かべると、わたしの手首にブレスレットを付けてくれた。
「ウエディングリングは明日交換だからな。これで勘弁してくれよ、ダーリン」
とろんとした緑色の綺麗な石がたくさん付いたブレスレット。
『わぁ、ありがとう!レナート』
「それ、なかなかキュートだろ?なんだかアユムの魂みたいだったから、ついバイしたんだ」
わたしの魂?
「アユムの魂は、きれいで優しいカラーの魂だぜ?」
『そうなの?』
「あぁ。アユム、」
レナートはわたしの名前を呼ぶと、おでこに口付けた。
「愛してるぜ」
『わたしも!』
世界の誰よりも、一番愛してる。
「なぁプリちゃん、俺と一緒にスリープしないか?」
『へ?』
レナートはニヤニヤ笑いながら、わたしを押し倒してくる。
『ちょっと、レナート!?』
「ん?何だ?」
ん?じゃないでしょ!!ん?じゃ!!
『なにする気?!』
「ナニって、愛し合……
『言わなくていいから!!』
もう!さっきまでの雰囲気がぶち壊し!
「いいだろ?俺はアユムに激ラブなんだ」
『良くないから!!』
まぁそんなこんなで、明日はレナートと結婚式。
『ギャー!朝からどこ触ってんの!?』
「じゃあ夜ならいいんだな?」
こんなイジワルで優しいレナートだから。
『そんなこと言ってないってば!』
「そう照れるなって」
きっと、これから先もずっと幸せでいられる。
『このエロ魔人っ!』
「おいおい、ハニーに向かってそりゃないぜ、ダーリン」
これからも楽しい日々が待ってるって。
『ハニー?!』
――ねえレナート、わたしはそう信じるよ。
《END》楽しくて騒がしい日々
リクエストありがとうございました!
2007.12.13(2024.6.28最終修正)
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