レナート夢
キュートなプリちゃんのネームを呼びたいんだ
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【Sorry.I Love You】ソーリー、愛してる
「なぁアユム」
『何、レナート?』
髪を触っていた手を離し、レナートはわたしを見つめる。
「いや、なんでもない」
気が付くと、わたしはレナートの頭に手を伸ばしていた。
いつもの強い目じゃなかったから。
「アユム?」
『わたしは後悔なんかしてない。だから、そんな悲しい顔しないで』
レナートはハッとしてから、やわらかく笑った。
「ソーリー。アユムはカンがいいな」
そしてわたしの手をレナート自身の頬へ触れさせた。
わたしの手に、自身の手を重ねて。
『何だか今日は謝ってばっかだよ?』
「あぁ。ソーリー……あ、今日の俺はどうかしてる、クックッ」
レナートの笑顔を見ていると言いたくなる。
『レナート、大好き』
そう口にすると、めったに言わない事だからレナートはかなり驚いたみたい。
「どうしたんだダーリン?暑さにやられたか?」
そう言いながら額に額を当てられる。
『近いから!』
たぶん今、すっごい赤い顔してるんだろうなぁ。
だってレナートが笑い堪えてるんだもん。
「クックッ……」
『笑いすぎだよレナート』
「ソーリー。……アユム、」
急に居住まいを正してわたしの名を呼ぶ。
『今度は何?』
「愛してる」
『え?』
「アユムを愛してる」
『~~っ!!』
直球はやっぱり恥かしいってば。
「アユム……」
わたしはレナートに正面から抱き締められた。
『レナート?』
「ソーリー、暑いのは分かってる」
それから唇に優しくキスされて。
「少し我慢してくれ」
そう言うとまた抱き締められた。
何だかすごく、すごく愛しくなって、愛しくなりすぎて。
『レナート』
「なんだ?」
『愛してる』
わたしがそう囁くとより強く抱き返された。
「俺もだぜアユム……」
今絶対レナートは満面の笑みだよ、見たいなぁ。
だけど今は暑いのを我慢して、大人しくレナートに抱き締められていよう。
アンタはわたしの大切な、たった一人の愛しい人だから。
《END》腹に一物
2007.5.28(2024.6.26最終修正)
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