クラウス夢
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【誕生日に美味しく】
『どこにいるんだか』
今日はクラウスの誕生日だから、台所を借りてクッキー作ったのに。
「アユムさん?クラウス様をお探し……」
エマが両手いっぱいの洗濯物を持って近付いて来る。
スッテーン!!
『エマっ!?ちょっと、大丈夫!?』
「はい、大丈夫です。それよりクラウス様なら教会ですよ」
ニコニコしながらそう言ったエマは、洗濯物をさっさと拾う。
「頑張って下さいね!」
そう言って去って行った。
『教会か』
エマの言う通り、教会にはクラウスがいた。
「アユムさん、どうかしましたか?」
『えっ?えっと……うん、今日はクラウスの誕生日でしょ?』
「はい」
『だから、あの……クッキーをね、焼いてみたんだけど』
何だか恥かしくなってきた。
「コレを私にですか?」
『うん。その、いらなかったら捨てて良いから!じゃぁね!』
わたしは自室へと逃げ帰った。
逃げてしまった。
どうしよう、大事なことを言い忘れた。
――コンコン。
『っ!』
絶対クラウスだ。
「アユムさん、入りますよ」
『クラウス……』
「言い逃げなんて、ヒドイですね」
何だか黒いオーラが見えるのは気のせい?
『……ごめん』
「おかげで、お礼を言いそびれてしまいました」
『わたしも言いそびれた……お誕生日おめでとう、クラウス』
「ありがとうございます。クッキー、美味しかったです」
うっ、その笑顔は反則だよ。
というか食べるの早っ!
『良かった。でもアレちょっと焦げてたでしょ?』
茶色いのがところどころにあったもん。
「はい、でも味はとっても美味しかったですよ?」
クラウスはわたしの髪を撫でると、額にそっと口付けた。
「頑張りましたね」
『~~っ!』
恥かしいんだけど。
「あの、アユムさん」
『?』
「アユムさんも……食べて良いですか?」
『勿論!……ってぇぇええええっ!?』
「わかりました」
なにがわかったってっ!?
『えっ!?ええっと、クラウス……?』
「ありがとうございます。では遠慮なくいただきますね」
『待って!?ちょっと!?早まらないでぇえええっ!?』
《END》ごちそうさまでした
「私に似た違う人がいる?本人ですよ」
「やっと解っていただけましたね」
「私の誕生日を祝ってくれたアユムさん、本当にありがとうございます!」
「今度一緒に森へ出かけませんか?綺麗な花畑をアユムさんに見せたくて……」
「ではアユムさん、また今度お会いしましょう」
「さようなら、アユムさん。帰り道に気をつけて下さいね」
「ではまたお会いしましょう」
2007.5.19(2024.6.27最終修正)
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