シグルド夢
オマエの名を呼ばせてくれるか?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【目覚めるとそこに】
『んー……』
眩しい、もう朝?まだねむ……っ!?
「やっと起きたか」
『な、ななななっ、なんでっ!?なんで!?』
なんでシグルドがわたしのベッドに座ってるの!?
「何で俺がいるかか?」
『そうそれ!何でシグルドがわたしの部屋にいるの!?しかもベッドに座ってるの!?』
ここはわたしの部屋。
勿論エリダラーダじゃなくて、日本のね。
「時計を見てみろ」
『え?』
時計を見ると10:20
『あ』
そういえば今日は会う約束してたんだっけ。
……10時に。
『ごめんシグルド、寝過した……』
「まぁいい。オマエの寝顔が見られたからな」
『なっ、いつからいるの!?』
「アユムを迎えに来たからな、ちょうど10時だ」
はぁ、20分も寝顔見られてたよ。
『起してくれて良かったのに』
「あまりに気持ち良さそうに眠っているから、起こすのは可哀相かと……すまない」
優しいんだけど、恥かしい。
『謝らないでよ、わたしが悪いんだし』
「あぁ」
何だかシグルドの顔見てると、安心して眠くなってきちゃった。
ぼー……
「アユム?」
ぼ~……
「おい」
ぼ~~……
「聞こえているのか?一体昨日は何時に寝たんだ?」
『ん?確か朝の6:30……?お兄とゲームしてて……』
「ハァ」
あ、呆れてる。
『シグ見てると……安心、しちゃって……』
もうダメ、眠い。
『おやすみ……スゥ……スゥ…スゥ……』
アユムは寝てしまった。
「安心か……全く、俺の前で無防備にならないでくれ」
アユムの髪に指を通す。
「そのうち理性が保たなくなる」
愛らしい寝顔に見入ってしまって。
「アユム……」
つい、アユムの唇にキスを落とした。
「……っ!!俺は何をやっているんだ」
俺は変態か!?
『ん……』
突然アユムがみじろぐ。
『……スゥ……』
アユムは気持ち良さそうに眠ったままだ。
「はぁ、良かった」
しかし、この状況では俺の身が保たない。
どうすれば?
『ん、シグ……?』
「!?」
『……スゥ……』
寝言か。
「何だ?」
一応返事をしてみる。
『大、好き……スゥ……』
~~っ!!
「参った……」
俺は口に手を当てて、真っ赤であろう顔を伏せた。
――11:30
なんだろ、暖かい?
『……!?』
すぐ横にシグルドの端整な顔。
というか、この手は何!この手は!!
抱き締められてるんだけど!?
『ちょっとシグルド!』
「ん、何だ?」
『離れなさいよ!?』
「俺が嫌いか?」
『嫌いじゃないけど』
そういう言い方はズルイ。
「なら良いだろう?」
『もぅ』
凄く恥かしい。
「俺もアユムが大好きだ」
『何急に!?え?今"も″って言った!?』
クックッと笑いを堪えるシグルド。
『わたし何か寝言言ってた!?』
「あぁ『大好き』と言っていた」
『ぇっ!?えぇっ!?ええええぇぇぇっ!?忘れて!今すぐ!』
「忘れるはずがないだろう」
『いやぁあああああああああっ……』
《END》遅刻厳禁
2007.5.5(2024.6.26最終修正)