⸜❤︎⸝Shinnosuke Tsuji
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ことは20分前。ラウンジを後にして帰ろうと思ったら椅子の上にノートの忘れ物を見つけた。裏表紙を見て心臓がドキッと音を立てる。
『辻新之助』
大好きな人の名前がそこに。勝手に開くのは申し訳ないと思いつつも、“数学”と書いてあるノートをパラパラめくっていくと1番最後の計算式は途中で終わっていた。
数学は明日の1時間目で、これは間違いなく私もさっきまで解いていた宿題だった。周囲をみわたして、別に悪いことをしているわけではないけれどサッとカバンの中にしまった。
届けなきゃ。
そしていまに至るのであった。 家の場所知ってて良かった。深呼吸をしてからインターホンを押す。
『はい』
少しして返事の声が返ってきた。
「ボーダーの鈴野です。つ…しんのすけくんの忘れ物届けに来ました」
『いまでます』
きゃー!名前呼んじゃった。
声は似てたけど反応的に本人では無さそう、そういえば兄弟いるんだよね。すぐにガチャリとドアが開き、出てきたのは……辻ちゃんに似てるけど髪型が違う。お兄さんかな。おっと眺めててはいけないいけない。
「こ、こんにちは!あのこれ……」
「こんにちは。今新之介買い物行ってて…渡しておくね、わざわざありがとう」
「多分明日の課題なので!よろしくお願いします」
ミッションコンプリート。
会釈して帰ろうと思ったら急にお兄さんの視線が後ろに動く。
「あ、新」
「っえ、ぁ、……鈴野さん?!」
振り向けば弟と一緒に買い物袋をぶら下げて、若干身を引いている辻ちゃんの姿が。
弟を盾にしたな…。
「ノート届けてくれたぞ」
「数学、明日提出だよね?」
「全然気づかなかった……ありがとう」
ちょっとだけ微笑んでくれてもう心臓が爆発寸前。また明日ね、ってバイバイして帰ってきたけど、今ニヤけがとまらない。
Happy♪
▽
「おーい、閉めるぞ」
「入んないの?」
「あ、うん」
ノートを持ったまま放心している次男を急かす兄弟。
「ところで、今の人ひゃみさんじゃないだろ」
「新兄が逃げずに女子と話してるなんて珍しすぎ」
「うるさい」
視線を逸らして自室へ上がろうとする次男の顔があからさまに赤らんでいて、からかわれるのはまた別のお話……。
『辻新之助』
大好きな人の名前がそこに。勝手に開くのは申し訳ないと思いつつも、“数学”と書いてあるノートをパラパラめくっていくと1番最後の計算式は途中で終わっていた。
数学は明日の1時間目で、これは間違いなく私もさっきまで解いていた宿題だった。周囲をみわたして、別に悪いことをしているわけではないけれどサッとカバンの中にしまった。
届けなきゃ。
そしていまに至るのであった。 家の場所知ってて良かった。深呼吸をしてからインターホンを押す。
『はい』
少しして返事の声が返ってきた。
「ボーダーの鈴野です。つ…しんのすけくんの忘れ物届けに来ました」
『いまでます』
きゃー!名前呼んじゃった。
声は似てたけど反応的に本人では無さそう、そういえば兄弟いるんだよね。すぐにガチャリとドアが開き、出てきたのは……辻ちゃんに似てるけど髪型が違う。お兄さんかな。おっと眺めててはいけないいけない。
「こ、こんにちは!あのこれ……」
「こんにちは。今新之介買い物行ってて…渡しておくね、わざわざありがとう」
「多分明日の課題なので!よろしくお願いします」
ミッションコンプリート。
会釈して帰ろうと思ったら急にお兄さんの視線が後ろに動く。
「あ、新」
「っえ、ぁ、……鈴野さん?!」
振り向けば弟と一緒に買い物袋をぶら下げて、若干身を引いている辻ちゃんの姿が。
弟を盾にしたな…。
「ノート届けてくれたぞ」
「数学、明日提出だよね?」
「全然気づかなかった……ありがとう」
ちょっとだけ微笑んでくれてもう心臓が爆発寸前。また明日ね、ってバイバイして帰ってきたけど、今ニヤけがとまらない。
Happy♪
▽
「おーい、閉めるぞ」
「入んないの?」
「あ、うん」
ノートを持ったまま放心している次男を急かす兄弟。
「ところで、今の人ひゃみさんじゃないだろ」
「新兄が逃げずに女子と話してるなんて珍しすぎ」
「うるさい」
視線を逸らして自室へ上がろうとする次男の顔があからさまに赤らんでいて、からかわれるのはまた別のお話……。
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