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ノクティス王子は療病を兼ねてテネブラエに行くらしい。
その間、レギス陛下の見計らいで私は王子の側近であるイグニス・スキエンティアという少年と過ごすことになった。
スキエンティア、という名前には聞き覚えがあった。
『スキエンティアおじ様の家族ですか?』
「はい、親戚にあたります。スキエンティア家は昔から王の側近を務めていますので…」と語ってくれた。
ゼロにはその姿が羨ましかった。
『私はゼロです。ファミリーネームは無いのですが…歳は確か13才らしいです。よろしくお願いしますね、イグニス・スキエンティア様』
「3才年上ですね。イグニスと呼んでください」
イグニスは少し悩むような仕草の後、意を決して語り始める。少し緊張している様だった。
「ずっとノクトがお姉さんに会いたいと言っていました。まさか俺が会えるとは思ってもみなくて...」
『ノクティス王子が...?』
「事情を聞いて俺も何となく理解しましたが..。ノクトも最近は喋ることも、笑う事も無くなってしまって...」
『え...っ......なんて?』
ゼロは驚きイグニスを凝視する。
「?ルシスに保護された子としか聞いていませんが…」
安堵から息を漏らす。
『そう...それで王子の件は本当に??』
「本当です。今回のテネブラエの件も怪我は勿論ですが精神的なものが大きいと聞いています。事情は俺からノクトに説明します。──ノクトに会ってもらえませんか?きっと何より喜びます」
『...会いたいです。ただ許可が下りるかどうか…』
「俺も協力します」
ノクティス王子を助けたい気持ちは一緒なのにどうしても相手が遠い。イグニスのように伝統ある家系でもなければ、ルシスの人間でもない。
此処に住むことが許されているのは、保護といえば聞こえはいいが【危険分子】として囲われていることは承知していた。
イグニスはゼロの不安気な様子に真正面から向き合った。
「どうにか会えるように話をつけます。陛下が仰ってました、俺と同じようにゼロさんも、王子の【姉兄】として...」
『分かりました。私もクレイラス様に頼んでみます』
「約束です」とイグニスは握手して去っていった。
その間、レギス陛下の見計らいで私は王子の側近であるイグニス・スキエンティアという少年と過ごすことになった。
スキエンティア、という名前には聞き覚えがあった。
『スキエンティアおじ様の家族ですか?』
「はい、親戚にあたります。スキエンティア家は昔から王の側近を務めていますので…」と語ってくれた。
ゼロにはその姿が羨ましかった。
『私はゼロです。ファミリーネームは無いのですが…歳は確か13才らしいです。よろしくお願いしますね、イグニス・スキエンティア様』
「3才年上ですね。イグニスと呼んでください」
イグニスは少し悩むような仕草の後、意を決して語り始める。少し緊張している様だった。
「ずっとノクトがお姉さんに会いたいと言っていました。まさか俺が会えるとは思ってもみなくて...」
『ノクティス王子が...?』
「事情を聞いて俺も何となく理解しましたが..。ノクトも最近は喋ることも、笑う事も無くなってしまって...」
『え...っ......なんて?』
ゼロは驚きイグニスを凝視する。
「?ルシスに保護された子としか聞いていませんが…」
安堵から息を漏らす。
『そう...それで王子の件は本当に??』
「本当です。今回のテネブラエの件も怪我は勿論ですが精神的なものが大きいと聞いています。事情は俺からノクトに説明します。──ノクトに会ってもらえませんか?きっと何より喜びます」
『...会いたいです。ただ許可が下りるかどうか…』
「俺も協力します」
ノクティス王子を助けたい気持ちは一緒なのにどうしても相手が遠い。イグニスのように伝統ある家系でもなければ、ルシスの人間でもない。
此処に住むことが許されているのは、保護といえば聞こえはいいが【危険分子】として囲われていることは承知していた。
イグニスはゼロの不安気な様子に真正面から向き合った。
「どうにか会えるように話をつけます。陛下が仰ってました、俺と同じようにゼロさんも、王子の【姉兄】として...」
『分かりました。私もクレイラス様に頼んでみます』
「約束です」とイグニスは握手して去っていった。