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「帝国にクリスタルを盗まれたっ!」
「外だ!確認している、クリスタルが飛空艇に!」
『はっ?!』
「此方はモンスターと飛空艇からの攻撃に応戦中」
次々と入る無線に絶望的になる。──国ごと滅ぼすつもりなのか?
レギス陛下に追いつくとニックスとルナフレーナ様を逃がし、グラウカ将軍と対峙していた。
グラウカ将軍の剣を魔法で押しのけている。私もグラウカ将軍の背後を取り仕掛けるが鎧は予想以上に固く弾かれる。
レギス陛下の魔力はもう...
陛下とグラウカ将軍の間に突っ込み対峙する。大剣がこめかみを掠めた。
武器では太刀打ち出来ない、その上素早い。魔法で攻撃していくが隙を突かれ脇腹に大剣が掠った。
跳躍し身を翻したが足を掴まれ、壁に叩き付けられる。激しい痛みに意識が飛んだ。
すぐに状況を確認する。
回復している時間も惜しい。
這いずりながら、陛下の元へ行くとグラウカ将軍に御身を貫かれていた。
もう用はない、と言うようにグラウカ将軍は去った。
息絶えて尚、倒れない姿に涙が止まらない。
白く濁る眼球が、陛下の死を再認識させる。
身を慄わして慟哭した。
1人の帝国兵が現れ、剣を構える。
「止せ、俺に戦闘の意思はない」
『戯れ言を!!!』
左腕を切り落とすが抵抗はされなかった。
隻腕で私を止血する。
『...情けのつもりか?ふざけるな!何者だ?!』
「レイヴス・ノックス・フルーレ。嘗てテネブラエで帝国に襲われた時、逃げたレギスを恨んだ。...だが俺は結局何もできなかった」
悔しそうに眉間に皺をよせている。
『陛下を殺そうと?!』
「...そうだ。指輪に拒まれ腕を燃やされたがな」
『はっ愚かだな。出血が少ないのはそういう事か』
「妹の願いは神凪として真の王を支えることだ」
『ルナフレーナ様、の...』
レイヴスはレギス陛下を支えていた剣を抜き、横たわらせて瞼を下ろした。
「ルナフレーナはノクティスを愛している」
『ノクトも同じだ。レイヴスは何故帝国に手を貸す?!』
「妹を守る為なら手段は選ばない、帝国に従う他、道は無い。内側からなら守れると信じてな」
『ならば何故指輪を嵌めた?!』
「頼りない王に代わり闇を払おうとしたまでだ」
『使命、か』
「──この剣は、帝国に奪われる前に俺が預かる。いずれ真の王に届けよう。帝国の狙いはクリスタルと指輪だった」
『やはり停戦の意志はなかったと...』
「お前は分かっていたのだろう?これでもフルーレ家の者だ、お前に宿る力は視えている」
『さあな』
「ノクティスは一体何をしている!?早くノクティスに力をつけさせろ。次に会う時は敵だ」そう言って去っていった。
──────────────
爆音が木霊する。
«我を求めよ»
─何⋯?!─
«見ての通りだ。ようやく我の声が届いたか雛よ»
─ドラゴン?雛?─
«ようやく殻を破った雛だ。乗れ、王の元に届けてやる»
─だめ!まだインソムニアが!!─
«あの男が第一魔法障壁を発動した»
─あの男?誰?─
«⋯ニックスとやらだ»
─ニックスが?!何故?何で魔法障壁が使えるの?!─
«命と引き換えに力を得た»
─そんな─
«そうしなければ敵は撃てぬ»
─ここは滅びるの?─
«そうだ。早く此処を発つぞ»
─神凪と指輪は?!─
«心配ない»
─待って!コル将軍と合流しなくちゃ!─
«我が儘な...その男の元に届けてやる。早く乗れ、我が実体化出来るのは限られた時間だ»
ドラゴンの背に乗ると一気に上昇する。
王都は既に巨大なシガイが複数体動き回り、飛空艇が何隻も包囲していた。第一魔法障壁の巨像が飛空艇を破壊している。その光景を目にしながら王都から脱出した。
「外だ!確認している、クリスタルが飛空艇に!」
『はっ?!』
「此方はモンスターと飛空艇からの攻撃に応戦中」
次々と入る無線に絶望的になる。──国ごと滅ぼすつもりなのか?
レギス陛下に追いつくとニックスとルナフレーナ様を逃がし、グラウカ将軍と対峙していた。
グラウカ将軍の剣を魔法で押しのけている。私もグラウカ将軍の背後を取り仕掛けるが鎧は予想以上に固く弾かれる。
レギス陛下の魔力はもう...
陛下とグラウカ将軍の間に突っ込み対峙する。大剣がこめかみを掠めた。
武器では太刀打ち出来ない、その上素早い。魔法で攻撃していくが隙を突かれ脇腹に大剣が掠った。
跳躍し身を翻したが足を掴まれ、壁に叩き付けられる。激しい痛みに意識が飛んだ。
すぐに状況を確認する。
回復している時間も惜しい。
這いずりながら、陛下の元へ行くとグラウカ将軍に御身を貫かれていた。
もう用はない、と言うようにグラウカ将軍は去った。
息絶えて尚、倒れない姿に涙が止まらない。
白く濁る眼球が、陛下の死を再認識させる。
身を慄わして慟哭した。
1人の帝国兵が現れ、剣を構える。
「止せ、俺に戦闘の意思はない」
『戯れ言を!!!』
左腕を切り落とすが抵抗はされなかった。
隻腕で私を止血する。
『...情けのつもりか?ふざけるな!何者だ?!』
「レイヴス・ノックス・フルーレ。嘗てテネブラエで帝国に襲われた時、逃げたレギスを恨んだ。...だが俺は結局何もできなかった」
悔しそうに眉間に皺をよせている。
『陛下を殺そうと?!』
「...そうだ。指輪に拒まれ腕を燃やされたがな」
『はっ愚かだな。出血が少ないのはそういう事か』
「妹の願いは神凪として真の王を支えることだ」
『ルナフレーナ様、の...』
レイヴスはレギス陛下を支えていた剣を抜き、横たわらせて瞼を下ろした。
「ルナフレーナはノクティスを愛している」
『ノクトも同じだ。レイヴスは何故帝国に手を貸す?!』
「妹を守る為なら手段は選ばない、帝国に従う他、道は無い。内側からなら守れると信じてな」
『ならば何故指輪を嵌めた?!』
「頼りない王に代わり闇を払おうとしたまでだ」
『使命、か』
「──この剣は、帝国に奪われる前に俺が預かる。いずれ真の王に届けよう。帝国の狙いはクリスタルと指輪だった」
『やはり停戦の意志はなかったと...』
「お前は分かっていたのだろう?これでもフルーレ家の者だ、お前に宿る力は視えている」
『さあな』
「ノクティスは一体何をしている!?早くノクティスに力をつけさせろ。次に会う時は敵だ」そう言って去っていった。
──────────────
爆音が木霊する。
«我を求めよ»
─何⋯?!─
«見ての通りだ。ようやく我の声が届いたか雛よ»
─ドラゴン?雛?─
«ようやく殻を破った雛だ。乗れ、王の元に届けてやる»
─だめ!まだインソムニアが!!─
«あの男が第一魔法障壁を発動した»
─あの男?誰?─
«⋯ニックスとやらだ»
─ニックスが?!何故?何で魔法障壁が使えるの?!─
«命と引き換えに力を得た»
─そんな─
«そうしなければ敵は撃てぬ»
─ここは滅びるの?─
«そうだ。早く此処を発つぞ»
─神凪と指輪は?!─
«心配ない»
─待って!コル将軍と合流しなくちゃ!─
«我が儘な...その男の元に届けてやる。早く乗れ、我が実体化出来るのは限られた時間だ»
ドラゴンの背に乗ると一気に上昇する。
王都は既に巨大なシガイが複数体動き回り、飛空艇が何隻も包囲していた。第一魔法障壁の巨像が飛空艇を破壊している。その光景を目にしながら王都から脱出した。
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