1-25
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
携帯が鳴る。
ゼロはこの電子音が相変わらず苦手だった。
サイレントにしたかったが、仕事上する訳にもいかずすぐに止めるという手段しかなかった。
寝惚けた状態で電話を取る。
「休日のところすまない、寝ていたようだな」
『はい...えぇとどちら様でしょうか⋯?』
「⋯画面を確認せずに出たのか?」
『え、あれ?イグニス?』
「そうだ。今日はノクトの卒業式だからな、祝おうと思ってな⋯会ってやって貰えるか?」
『ああ!今日か!早いねぇ…勿論喜んで』
「場所はノクトのマンションだ。ではまた夕刻に」
電話が切れ身体を伸ばす。
シャワー浴び頭を覚醒させる。低血圧に寝起きはつらい。
髪を乾かし結上げる。
結紐はコル将軍から贈られたものだ。
初めて貰ったリボンが切れて泣いたことを思い出した。それからというものコル将軍は毎年髪結い紐をプレゼントしてくれた。
お返しに、とコル将軍の好きなものを調べたが分からず気に入らなかったら捨ててください!とベルトをプレゼントしたのだった。
───────────
化粧を終え、持ち物を鞄に詰めてショッピングモールを目指す。
卒業祝いに何を贈ろうか、と考える。
ショップに入り気に入りそうなものを探す。
キーケースとブレスレットを2つラッピングして貰い、メッセージカードをつけた。
夕方になりノクトの部屋に入るとテーブルにはイグニスが作ったお祝いメニューが並んでいる。
「お?ゼロ?」
『ノクト!卒業おめでとう!』
「ん、ありがとな」
「わー!ゼロさんだぁ!」
『プロンプト君も来てたのね!卒業おめでとう』
「ゼロ来てくれたか」
『ええ、大事な弟分ですから』
「仕事が終わり次第グラディオも来るそうだ」
『大集合ね!ノクト愛されてるねー』
2人に卒業祝い!と言ってプレゼントを渡す。
プロンプト君にはいつ渡せるかな?なんて思っていたから同時に渡せるのはありがたい。
わぁ凄!これRoenのじゃん!
マジか!
ノクトは早速開けてキーケースに鍵を付け始めている。プロンプト君もブレスレットの意味を察知したようで、私にウインクをして隠しながらリストバンドを外し、ブレスレットをつけてくれた。
気に入ってくれたようで何よりだ、と微笑みながら眺める。もうこの子達も18才かぁと何だか寂しいような嬉しいような気持ちになった。
イグニスにどうかしたのか?と聞かれ答えると親心みたいだな、と笑われた。これが親心なのか…成程、でもノクト産んでないのになーと悶々としていると「そろそろ食事にしよう」と声をかけられ思考の渦から引き戻らされた。
「わぁぁ美味しそおぉぉ」
「腹減った」
『頂きます!』
行儀は悪いが、雑談しながらの食事は暖かくて楽しかった。イグニスがケーキを運んで取り分けてくれる。
『ほんと、イグニスは料理上手だねぇ』
「あぁ、初めて作ったのもお菓子だしな」
『意外』
「よく言われる。ノクトがテネブラエで食べた菓子が好きらしくてな、まだ再現できてないのが悩みだ」
2人は食べ終わるとゲームに夢中になっているようで、狡い!だの待てってば!だの楽しそうに遊んでいる。
チャイムが鳴るとグラディオが来て同じように卒業祝いをしていた。
『お疲れさまー』
「ありがとよ、いい匂いだな!これ食っていいのか?」
「ああ勿論だ、グラディオの分も考えて作ったからな。温めなおそう」
『なんかこうして集まるの久しぶりな気がする』
「そうだよな、同じ仕事してても一緒にメシ食う機会なんて無かったもんな」
『そうそう!手合せはいっぱいしてるのにね』
「確かにな」
そうして5人は夜遅くまで喋り合ったりゲームをしながら過ごした。
ゼロはこの電子音が相変わらず苦手だった。
サイレントにしたかったが、仕事上する訳にもいかずすぐに止めるという手段しかなかった。
寝惚けた状態で電話を取る。
「休日のところすまない、寝ていたようだな」
『はい...えぇとどちら様でしょうか⋯?』
「⋯画面を確認せずに出たのか?」
『え、あれ?イグニス?』
「そうだ。今日はノクトの卒業式だからな、祝おうと思ってな⋯会ってやって貰えるか?」
『ああ!今日か!早いねぇ…勿論喜んで』
「場所はノクトのマンションだ。ではまた夕刻に」
電話が切れ身体を伸ばす。
シャワー浴び頭を覚醒させる。低血圧に寝起きはつらい。
髪を乾かし結上げる。
結紐はコル将軍から贈られたものだ。
初めて貰ったリボンが切れて泣いたことを思い出した。それからというものコル将軍は毎年髪結い紐をプレゼントしてくれた。
お返しに、とコル将軍の好きなものを調べたが分からず気に入らなかったら捨ててください!とベルトをプレゼントしたのだった。
───────────
化粧を終え、持ち物を鞄に詰めてショッピングモールを目指す。
卒業祝いに何を贈ろうか、と考える。
ショップに入り気に入りそうなものを探す。
キーケースとブレスレットを2つラッピングして貰い、メッセージカードをつけた。
夕方になりノクトの部屋に入るとテーブルにはイグニスが作ったお祝いメニューが並んでいる。
「お?ゼロ?」
『ノクト!卒業おめでとう!』
「ん、ありがとな」
「わー!ゼロさんだぁ!」
『プロンプト君も来てたのね!卒業おめでとう』
「ゼロ来てくれたか」
『ええ、大事な弟分ですから』
「仕事が終わり次第グラディオも来るそうだ」
『大集合ね!ノクト愛されてるねー』
2人に卒業祝い!と言ってプレゼントを渡す。
プロンプト君にはいつ渡せるかな?なんて思っていたから同時に渡せるのはありがたい。
わぁ凄!これRoenのじゃん!
マジか!
ノクトは早速開けてキーケースに鍵を付け始めている。プロンプト君もブレスレットの意味を察知したようで、私にウインクをして隠しながらリストバンドを外し、ブレスレットをつけてくれた。
気に入ってくれたようで何よりだ、と微笑みながら眺める。もうこの子達も18才かぁと何だか寂しいような嬉しいような気持ちになった。
イグニスにどうかしたのか?と聞かれ答えると親心みたいだな、と笑われた。これが親心なのか…成程、でもノクト産んでないのになーと悶々としていると「そろそろ食事にしよう」と声をかけられ思考の渦から引き戻らされた。
「わぁぁ美味しそおぉぉ」
「腹減った」
『頂きます!』
行儀は悪いが、雑談しながらの食事は暖かくて楽しかった。イグニスがケーキを運んで取り分けてくれる。
『ほんと、イグニスは料理上手だねぇ』
「あぁ、初めて作ったのもお菓子だしな」
『意外』
「よく言われる。ノクトがテネブラエで食べた菓子が好きらしくてな、まだ再現できてないのが悩みだ」
2人は食べ終わるとゲームに夢中になっているようで、狡い!だの待てってば!だの楽しそうに遊んでいる。
チャイムが鳴るとグラディオが来て同じように卒業祝いをしていた。
『お疲れさまー』
「ありがとよ、いい匂いだな!これ食っていいのか?」
「ああ勿論だ、グラディオの分も考えて作ったからな。温めなおそう」
『なんかこうして集まるの久しぶりな気がする』
「そうだよな、同じ仕事してても一緒にメシ食う機会なんて無かったもんな」
『そうそう!手合せはいっぱいしてるのにね』
「確かにな」
そうして5人は夜遅くまで喋り合ったりゲームをしながら過ごした。