1-25
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
M.E.731年 インソムニア
王都警備隊により血泥まみれの赤子が保護される。
病院からの検査報告に驚愕し、ルシス高官に報告。
赤子に魔法発動形跡有り──との報告書にレギスは目を瞑る訳にはいかなかった。
魔法はルシス王家の人間、または陛下から力を与えられた者のみが使用できるのだ。
この赤子は王家の人間ではない。ルシス国高官による審議が繰り返された。
貴重なサンプルである、処理するには惜しい。
成長過程で処遇を決めてはどうか。
審議の末、赤子は極秘として病院に預けられ、同時に各国へ諜報部隊を送り込んだ。
──────────
そして数ヶ月後、ニフルハイム帝国による人体実験に関する情報を入手した。
更にもう1つ、帝国は人民をバーコードのような刻印によってID管理している事が判明。
直ちに全部隊に帰還命令を出し、赤子との関連情報を精査する。
結果は【否】であった。赤子に刻印は無い。
何より出生記録そのものがないのだ。
然し【無関係】との証明には不十分だった。
彼女はゼロと名付けられルシス王家によって幽閉が決定した。レギスにとっても苦渋の決断であった。
────────────
ゼロは推定3才にまで成長した。
病院から王家へと移送される。
艶のある白く美しい髪、薄紅色の瞳を縁取る灰色の睫毛と陽を浴びた事の無い白い肌。
その姿は見る人を魅了した。
だが同時に畏怖された。
偶に聞いたこともない言葉を発する。
その言語で唄う。
監視役や乳母は気味悪がった。
【出産直後、又はそれ以前に人体実験を行われた可能性───】
レギスは沈痛な面持ちで報告書を見遣る。
魔法については不可解な部分が多くレギス自ら合間を縫って対峙した。
最大と謂れる魔法も既に自由自在に操っている。
驚きだったのは見た事も無い魔法も使えることだ。
クレイラスに話すと、ならば戦闘訓練でもしてやろうか英才教育だ!と自身の子どもが生まれたことも相俟って、ゼロを可愛がるようになっていた。
──────────
M.E.736年 アウライアと自身の子の誕生に歓喜する。
精一杯の愛情を注いだ。頭の隅でゼロの不遇を哀れんだ。
レギスはゼロを愛情を知らぬ子にはさせたくなかった。たとえ得体の知れぬ子であろうとも、同じく魔法を持つ者同士なのだ。妻であるアウライアにゼロの事を話す。
「いつかゼロを解放してやりたいんだ」と言えば「貴方らしいわね」と微笑まれ「なら私がその子を育てるわ。ノクティスのお姉さんになってもらおうじゃない」と悪戯っぽく笑う。レギスはそんなアウライアが好きだった。
────────────
ニフルハイム帝国から1人の幼児がルシスによって保護される。
幼児には帝国人である証明とも言える刻印がある。
しかし幼子には魔法の能力は見受けられなかった。
子どもを切望する夫婦に引き渡されることになった。
魔導兵の事は伏せ、刻印が事は説明した。
この子は必ず守ります、と夫婦に圧されるがまま養子として育てられることとなった。
王都警備隊により血泥まみれの赤子が保護される。
病院からの検査報告に驚愕し、ルシス高官に報告。
赤子に魔法発動形跡有り──との報告書にレギスは目を瞑る訳にはいかなかった。
魔法はルシス王家の人間、または陛下から力を与えられた者のみが使用できるのだ。
この赤子は王家の人間ではない。ルシス国高官による審議が繰り返された。
貴重なサンプルである、処理するには惜しい。
成長過程で処遇を決めてはどうか。
審議の末、赤子は極秘として病院に預けられ、同時に各国へ諜報部隊を送り込んだ。
──────────
そして数ヶ月後、ニフルハイム帝国による人体実験に関する情報を入手した。
更にもう1つ、帝国は人民をバーコードのような刻印によってID管理している事が判明。
直ちに全部隊に帰還命令を出し、赤子との関連情報を精査する。
結果は【否】であった。赤子に刻印は無い。
何より出生記録そのものがないのだ。
然し【無関係】との証明には不十分だった。
彼女はゼロと名付けられルシス王家によって幽閉が決定した。レギスにとっても苦渋の決断であった。
────────────
ゼロは推定3才にまで成長した。
病院から王家へと移送される。
艶のある白く美しい髪、薄紅色の瞳を縁取る灰色の睫毛と陽を浴びた事の無い白い肌。
その姿は見る人を魅了した。
だが同時に畏怖された。
偶に聞いたこともない言葉を発する。
その言語で唄う。
監視役や乳母は気味悪がった。
【出産直後、又はそれ以前に人体実験を行われた可能性───】
レギスは沈痛な面持ちで報告書を見遣る。
魔法については不可解な部分が多くレギス自ら合間を縫って対峙した。
最大と謂れる魔法も既に自由自在に操っている。
驚きだったのは見た事も無い魔法も使えることだ。
クレイラスに話すと、ならば戦闘訓練でもしてやろうか英才教育だ!と自身の子どもが生まれたことも相俟って、ゼロを可愛がるようになっていた。
──────────
M.E.736年 アウライアと自身の子の誕生に歓喜する。
精一杯の愛情を注いだ。頭の隅でゼロの不遇を哀れんだ。
レギスはゼロを愛情を知らぬ子にはさせたくなかった。たとえ得体の知れぬ子であろうとも、同じく魔法を持つ者同士なのだ。妻であるアウライアにゼロの事を話す。
「いつかゼロを解放してやりたいんだ」と言えば「貴方らしいわね」と微笑まれ「なら私がその子を育てるわ。ノクティスのお姉さんになってもらおうじゃない」と悪戯っぽく笑う。レギスはそんなアウライアが好きだった。
────────────
ニフルハイム帝国から1人の幼児がルシスによって保護される。
幼児には帝国人である証明とも言える刻印がある。
しかし幼子には魔法の能力は見受けられなかった。
子どもを切望する夫婦に引き渡されることになった。
魔導兵の事は伏せ、刻印が事は説明した。
この子は必ず守ります、と夫婦に圧されるがまま養子として育てられることとなった。