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定期的に行われる身体検査は苦手だった。
実験された記憶は無いが、お前はルシスの者では無いと暗に目の前に叩きつけられるようで嫌だった。
久しぶりに外地での調査を任された。
コル将軍が外地に赴くのは滅多にない。それほど重要な任務なんだろう。
魔導アーマーや飛空艇が配備され異様な光景が広がっていた。魔導兵がプログラムされたように整列して動き回っている。撮影しながら一機体ずつ映像に収めていく。
『わぁ無気味...』
「同意する⋯人の気配は感じられないな」
『すべて遠隔操作されているのかも···』
「情報が欲しいな」
『潜入しますか?』
「いや、今は事を荒立てたく無い。この状態が分かっただけでも土産になる。見つかる前に戻るぞ」
『はい』
ニフルハイム帝国の覇権はルシスをも呑み込まんとして、冷戦状態といえど不穏さは深刻化していた。
持ち帰った映像を元にルシス国高官らは情勢を鑑みて王の剣の増兵や兵士の配置、住民の避難場所などを協議していた。
レギス陛下は魔法障壁の影響で体の痛みを訴えるようになり、城内にも不安の色が濃くなった。
──────────────
ノクティスは無事に高校生となり堅苦しい王城内での生活を嫌い、遂に一人暮らしを決行したそうだ。
当初はゼロと同じところに住む、なんて言っていたそうだが王子を住まわせる訳にはいかないとロイヤルスイートのマンション最上階に決まったそうだ。
さすが王族···と呆けていると、同じように呆けている男の子と目が合った。
『「あっ」』
『あの時の?』
「ゼロさん?!」
『うん、凄く変わったね!よく頑張ったねーかっこいいよ』
思わずじっくり観察してしまった。
「えへへなんか照れますねっ!ノクトに会いに来たんですか?」
『ううん、今日は警備役。友だちになれたんだね、良かった』
「あっ俺プロンプト・アージェンタムって言います、あの時言えなかったから...その⋯良かったら覚えてくださいっ!」
言い逃げするように走り出すと彼はノクティス王子に連絡しているようだった。
セキュリティドアが解除され人懐っこい顔をして手を振られた。私も振り返すと笑顔で応えてくれた。
──────────────
「ねぇノクトが言ってた姉貴みたいな人ってさ、ゼロさんのこと?」
「はぁ?!なんで知ってんだよ」
「いや今入り口で警備してる所に会ってさ」
「ふーん珍しいな。っていうか知り合いなのか?」
「あぁーうん、中学の時にね」
(あんまり会えなかった時期じゃねーか…)ノクティスは不機嫌そうに顔を歪めた。慌ててプロンプトは言葉を続ける。
「走ってる時に頑張れーって声掛けてくれたんだよ」
「ゼロらしいな」
「ん?どゆこと?」
「内緒。ほらゲームやるんだろ?始めるぞ」
「うん!わっ、ちょっと待ってスピードダッシュは狡いでしょ!」
実験された記憶は無いが、お前はルシスの者では無いと暗に目の前に叩きつけられるようで嫌だった。
久しぶりに外地での調査を任された。
コル将軍が外地に赴くのは滅多にない。それほど重要な任務なんだろう。
魔導アーマーや飛空艇が配備され異様な光景が広がっていた。魔導兵がプログラムされたように整列して動き回っている。撮影しながら一機体ずつ映像に収めていく。
『わぁ無気味...』
「同意する⋯人の気配は感じられないな」
『すべて遠隔操作されているのかも···』
「情報が欲しいな」
『潜入しますか?』
「いや、今は事を荒立てたく無い。この状態が分かっただけでも土産になる。見つかる前に戻るぞ」
『はい』
ニフルハイム帝国の覇権はルシスをも呑み込まんとして、冷戦状態といえど不穏さは深刻化していた。
持ち帰った映像を元にルシス国高官らは情勢を鑑みて王の剣の増兵や兵士の配置、住民の避難場所などを協議していた。
レギス陛下は魔法障壁の影響で体の痛みを訴えるようになり、城内にも不安の色が濃くなった。
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ノクティスは無事に高校生となり堅苦しい王城内での生活を嫌い、遂に一人暮らしを決行したそうだ。
当初はゼロと同じところに住む、なんて言っていたそうだが王子を住まわせる訳にはいかないとロイヤルスイートのマンション最上階に決まったそうだ。
さすが王族···と呆けていると、同じように呆けている男の子と目が合った。
『「あっ」』
『あの時の?』
「ゼロさん?!」
『うん、凄く変わったね!よく頑張ったねーかっこいいよ』
思わずじっくり観察してしまった。
「えへへなんか照れますねっ!ノクトに会いに来たんですか?」
『ううん、今日は警備役。友だちになれたんだね、良かった』
「あっ俺プロンプト・アージェンタムって言います、あの時言えなかったから...その⋯良かったら覚えてくださいっ!」
言い逃げするように走り出すと彼はノクティス王子に連絡しているようだった。
セキュリティドアが解除され人懐っこい顔をして手を振られた。私も振り返すと笑顔で応えてくれた。
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「ねぇノクトが言ってた姉貴みたいな人ってさ、ゼロさんのこと?」
「はぁ?!なんで知ってんだよ」
「いや今入り口で警備してる所に会ってさ」
「ふーん珍しいな。っていうか知り合いなのか?」
「あぁーうん、中学の時にね」
(あんまり会えなかった時期じゃねーか…)ノクティスは不機嫌そうに顔を歪めた。慌ててプロンプトは言葉を続ける。
「走ってる時に頑張れーって声掛けてくれたんだよ」
「ゼロらしいな」
「ん?どゆこと?」
「内緒。ほらゲームやるんだろ?始めるぞ」
「うん!わっ、ちょっと待ってスピードダッシュは狡いでしょ!」